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忘我の境を追い求める

我を忘れて何かに取り組む経験をしたことってあるでしょうか。

そういう状態をゾーンに入るっていうらしいですね。好きなことに夢中になっていて、気が付いたら時間が経っていたとか、タスクを始めたら集中して一気に終わらせられたとか、そういうやつです。

引用させて頂いた記事には、ゾーンに入るために大事なことが書かれています。環境を整えるとか、期限を設定するとか色々あるようですね。仕事でも趣味でもそうですが、どうせ何かに取り組むならばこのような手法を活用して最大限の成果を上げていきたいものです。

ゾーンの話ってどうすればそれに入れるかという話中心で語られますが、もっと大事なことって「好きだと思えることに出会えて、かつそれに取り組めるか」っていう大前提にあるんじゃないかと僕は思います。

ただ、好きなことに巡り合えるだけでもかなりラッキーなのに、さらにそれに取り組むっていうところまでいくっていうのはかなり難しいことだと思います。

というのも、他でもなく僕自身がそうで、興味ありそうなことに巡り合ったとしても、飽きたとか、向いてないとかいってすぐ辞めちゃうタイプなんですよね。

このような自分の駄目な部分に対する戒めとして、以下の言葉を心に留めています。

1年以内に何かあきらめたやつに、何も言う資格ないよ

-Roland-

これはホスト業界で活躍されているRolandという方が発した言葉です。最近メディアなどによく出演されているのでご存じの方も多いと思います。彼は今でこそ見た目も実績も輝いていますが、その裏には1年間の厳しい下積みの時代があったそうです。そんな方の言葉ですから、とても説得力があります。

この言葉から僕が学んだのは、ちょっとやっただけで苦手とか合ってないとか言って見切りをつけてしまうのは良くないということです。この言葉を否定するわけではないですが、1年という具体的な数字に注目し過ぎるのは違うと思っています。

すぐ諦めてしまうのは良くないですが、「向いてないことに長時間向かい会う」ということもまた良くないことだと思います。嫌々続けて結局身にならなかったなんてことがあっては時間がもったいないですし、何よりしんどいです。

1年という数字は万人に求められるものではなく、結局は各個人に見合った挑戦の時間が必要なんだと思います。(僕が言っても逃げ癖があるやつの言い訳にしか見えないかもしれませんが)

ここで「挑戦の時間は人によります!」で終わらせてしまうのはあまりにもギブが無さ過ぎる記事なので、どのくらいの時間取り組んで見切りをつけるのがとりあえず良さそうなのかということにも触れてみます。

ちょうどいい指標としてジョシュ・カウフマンという方がTEDで話している「20時間の法則」という考え方が参考になると思ったので紹介します。おいおい全部英語じゃねーかって人も安心してください、日本語で要約してくれている動画も見つけました。

このTEDの講演では、題名の通り20時間やれば大抵のことはある程度上達出来るということを実演を通して伝えてくれています。僕もギターを弾くのが好きなんですが、始めた時を思い出せば定番のコードを覚えてそれっぽく弾けるようになるまでに確かに20時間くらいかかったような気がします。

この考えのいいところは、「とりあえず20時間ならやってみてもいいかな」っていう気になれるところだと思います。軽めの設定であれば始めやすいですよね。

そうして一旦始めてしまえば、20時間なんてあっという間だと思います。そこでハマったなら後は思う存分やればいいし、20時間経っても面白さを見出せないならやめてしまえばいいんです。新しいことに挑戦するハードルなんてこんなものでいいんです。

人は未知のことや新しいことに対しては、どうしても消極的になってしまいます。面白そうだけど大変そうだなあとか、やってみたけど難しすぎるとかのように、やらない理由を無意識に考えてしまいます。

確かに、始めたてで下手な頃って恥ずかしいです。それを他人から馬鹿にされることもあるかもしれませんし、集団で取り組むことであれば誰かに迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。そういったことに対する恐れから、無意識にやらないことを考えてしまうんだと思います。

ある技術に卓越している友人から「自分のやることを精一杯やっていれば他人のことなんて気にならなくなるよ」と言われたことがあります。自分のことが満足にできていないから他人のことが気になってしまうわけです。

「他人の目線なんか気にするな!」とはよく言われますが、それって極めて難しいことだと思います。それよりも、自分の人生に夢中になることのほうが実現性が高いと思います。そうして、自分のやることに無我夢中になって、いつの間にか他人の目線という呪縛から解き放たれていれば万々歳です。

出る杭が打たれる風潮は確かにあります。その風潮に抗うためには、誰かが積極的な挑戦をして、それを見た誰かが勇気づけられて新たなことに挑戦するというポジティブなループを作っていくしかないと思います。僕自身もそれにならっていければと思って行動しています。

頑張る姿って、それがどんなことであれ美しいと思います。まずは努力する自分に夢中になっていきたいですね。

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