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「芸人とはこうあるべき」に反発する人たちの大きな間違い

芸人多様化時代である。

芸人の書いた小説が芥川賞に輝く時代であり、アパレルブランドを立ち上げたり、映画監督をやったり、飲食店を経営したり、企業顧問になったり、YouTuberに転職したり…

もはや、芸人は芸をするだけの時代ではない。

「先人の通ってきた道を辿るスタイルを踏襲することが芸人」と言う意見は、もはや時代遅れである。
旧態依然であることには何のメリットもなく、スタイルも勝ち方も時代と共に変わっていく。

芸人なら〇〇しなければいけない…
〇〇するなんて芸人じゃない…

いやいや
何を志そうと何に挑戦しようと、それを批判される筋合いなど全く無い。芸人が様々な世界で様々なスタイルで自分に合った道を選択する流れ自体は、どんどん活性化させていくべきだと個人的には思っている。

だが一方で、間違った方向への活性化は食い止めなければいけない。

芸人にとって何が大切か。
何を持って芸人は時代を切り開くべきなのか。
それが、今回私が言いたいテーマだ。

もう、事実上芸人を辞めたも同然の人なら構わないので、当然そこは例外で考えます。

先ほども記述した通り「前の世代が通ってきた道を通る必要はない」という考え方自体は賛同できる。
しかし、その先人たちへの対抗手段のズレかたが気になるのだ。

「芸を見せる人が芸人ではなく、新たなチャレンジをする姿勢が芸人、生き様を見せるのが芸人」と言った
芸人=生き方の姿勢論を時々耳にするが、実はこの考え方が大間違いのベースを作ってしまっている。

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