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<ラグビー>サモア対マオリオールブラックス,ブリティッシュアイリッシュ・ライオンズ(BIL)対日本,結果

サモア10-35マオリオールブラックス

サモアは,マオリと2回対戦し,その後トンガとの2023年RWC南太平洋予選を戦う。
この試合は,ウェリントンで有観客開催される予定だったが,COVID19が発生したため,無観客開催となった。

9分,マオリオールブラックス14番WTBショーン・スティーヴンソンがトライ。10番SOオテレ・ブラックのコンバージョン成功で,0-7。
24分,サモア11番WTBネリア・フォマイがトライ。10番SOロドニー・イオナのコンバージョン成功で,7-7。
32分,マオリオールブラックス11番WTBショーン・ワイヌイがトライ。ブラックのコンバージョン成功で,7-14。
38分,マオリオールブラックス14番WTBスティーヴンソンが2つ目のトライ。ブラックのコンバージョン成功で,7-21。

前半,サモア7(1T1C)-マオリオールブラックス21(3T3C)。

46分,イオナがPG,10-21。
56分,マオリオールブラックス2番HOアッシュ・ディクソンがトライ。22番SOジョシュ・イオアネのコンバージョン成功で,10-28。
67分,マオリオールブラックス8番NO.8ウェツカモカモ・ダグラスがトライ。イオアネのコンバージョン成功で,10-35。

後半,サモア3(1P)-マオリオールブラックス14(2T2C)。
合計,サモア10(1T1C1P)-マオリオールブラックス35(5T5C)。

マオリが強いのはわかっていたが,サモアの不調は心配。もっともトンガも同じようなものだろうから,RWC予選は予測がつかない。
マオリからは,ショーン・ワイヌイが好調だが,これだけではオールブラックス入りできないのが残念。そう考えると,オールブラックスのWTBのレベルは異常な位に高いことがわかる。


ブリティッシュアイリッシュ・ライオンズ(BIL)28-10日本

日本は,南アフリカ遠征をするBILの壮行試合の栄誉を得た。この千載一遇の経験を大切にしたい。

8分,BILのキャプテンである5番LOアルンウィン・ジョーンズが,肩を痛めて退場。この結果,遠征メンバーからも脱落し,代わりにアダム・ベアード(ウェールズ)が招集された。また,この試合のキャプテン代行は2番HOケン・オウウェンス(ウェールズ)に,BILのキャプテン代行は,SHコナー・マレー(アイルランド)となった。
13分,BIL14番WTBジョシュ・アダムズ(ウェールズ)がトライ。10番SOダン・ビガー(ウェールズ)のコンバージョン成功で,7-0。
18分,BIL11番WTBデューハン・ファンデルメルヴァ(スコットランド)が,BILデビュー戦でトライ。ビガーのコンバージョン成功で,14-0。
23分,BIL7番FLジャスティン・テュプリックが肩を怪我して退場。この結果,遠征メンバーから外れ,代わりにジョシュ・ナヴィディ(ウェールズ)が招集された。
23分,BIL13番CTBロビー・ヘンショウ(アイルランド)がインターセプトからトライ。ビガーのコンバージョン成功で,21-0。
日本はBILに3連続トライをされ,BBCウェブサイトの実況担当から,「まるでエメンタールチーズ(のように穴だらけ)の日本のディフェンス」と酷評される。
ただし,WTB松島幸太朗の走りは,キックオフ早々から脅威になっていた模様。

前半,BIL21(3T3C)-日本0。

47分,BIL19番LOコートニー・ロウズ(イングランド)がインゴールに入るが,TMOでノッコンが確認されてノートライ。
49分,BIL6番FLタデュク・バーニー(アイルランド)がトライ。ビガーのコンバージョン成功で,28-0。
ここで,もう勝負あったというスコアになってしまった。後は,日本が点差をどこまで縮められるか。
59分,日本20番FW姫野和樹がトライ。10番SO田村優のコンバージョン成功で,28-7。
65分,田村がPG失敗。
69分,田村PG,28-10。

後半,BIL7(1T1C)-日本10(1T1C1P)。
合計,BIL28(4T4C)-日本10(1T1C1P)。

この点差なら許せる範囲か。BILとしては順当に勝利を収めたが,アルンウィン・ジョーンズとジャスティン・テュプリックを失ったのは,大きな痛手となった。
また,日本のエンターテイメントなラグビーは,この試合でも大きな支持を得ていた。スーパーラグビーをショウビズラグビーと揶揄する日本人がいるが,ショウビズラグビーをテストマッチレベルでもやれるのは,唯一オールブラックスであり,しかも負けない。そして,日本はエンターテイメントなラグビーで存在感を発揮してきたが,2019年RWCでベスト8に入った事で,実力も伴ってきた。そうしたことを,今回改めて世界に発信できたゲームとして,ポジティブに評価すべきではないかと思う。

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