＜ラグビー＞ブレディスローカップ第４戦及びＴＮ第２戦に向けて，プラムトリーのコメントなど

参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/sport/bledisloe-cup-rugby-how-the-new-breed-of-all-blacks-are-settling-in/PKDM7LQZ57VRFRB5UCS2GRGTLE/
https://www.nzherald.co.nz/sport/bledisloe-cup-rugby-all-blacks-set-to-make-changes-for-final-test-against-wallabies-in-brisbane/LGHEANX5AQ7WRKQYWAZ3ROFT2M/
https://www.allblacks.com/news/changes-likely-for-brisbane-test/

既に今年もブレディスローカップの保持を決めたオールブラックスは，ブレディスローカップ第４戦兼トライネーションズ第２戦に向けて，数人のメンバー交代を想定していると，アシスタントコーチのジョン・プラムトリーが述べている。なお，このオーストラリア滞在に際して，オールブラックスは通常の３１人よりも多い３６人のスコッドとしており，このうち１５人は１０キャップ以下で，さらに６人はまだデビューしていない状態だ。

ジョン・プラムトリー：
「数人の入れ替えがあるだろう」
「多くの選手が候補に名乗り上げている。また多くのポジションで激しい争いがある。そのため，我々としてはチームに新たな空気を入れるべく，数人の入れ替えを検討している」
「セレクターとしては，スーパーラグビーで良いプレーをした選手たち（ＦＬデュプレッシー・キリフィ，ＦＬカレン・グレイス，ＣＴＢピーター・ウマガジャンセンなど。また妻の出産で一時帰国していたＮＯ．８アーディ・サヴェアも戻っている）に，テストマッチでプレーするチャンスを与えたいと思っている」

「それらは長期的なスパンで考えるものではない」
「（既に保持を決めた）ブレディスローカップは最も価値のあるものだが，次はトライネーションズを優勝し，（今シーズン）二つ目のトロフィーを目指したい。我々は遠征にあり，大きなスコッドでいる。選手皆は，（プレーする）チャンスがあるとアピールしている」

「ワラビーズは少なくないプレッシャーにさらされているので，次は必死になってくるはずだ」
「またワラビーズは若く才能ある選手が揃っている。そして，経験を積むに従ってどんどん良くなっている」
「今週もワラビーズは進化したプレーを見せるチャンスになるだろう」
「また，（先週あったような）個人のスキルは別として，チームとして良いプレーをしてくると期待している」

「（次のゲーム会場となるブリスベンで，オールブラックスは過去３試合で１勝しかしていないが）このことを勝利へのモチベーションにするかという質問に対しては，そうではないと答えたい」
「我々の基本的な目的は，全体として進化することであり，チームとしての細かな目標を設定することだ。もちろん，今週はいくつかの選手交代を想定しているが，それは全体が進化するための，異なるタイプの選手による刺激を与えるためだ」
「その結果を実際のテストマッチで検証したい。試合に向けて，チームはバスで移動し，次に飛行機，そしてまたバスで移動する。試合の数時間前に到着して，しばしの休憩を取ったのち試合の準備をする。これらは全て新しい試合への課程となるので，新たな挑戦でもある。また選手たちも試合に向けて十分な準備をせねばならない」

「先週のゲームで我々は，部分的に良くないところもあったが，合格点だった。何よりも得点を得られたことが後押ししてくれた。しかし，チームとして反省すべき点もあった」
「我々は多くのミスや不注意なエラーをしたことが度々あった」
「しかし，ゲームマネージメントと個々の素晴らしいプレーが，そうしたミスをカバーしてくれた。ＦＷはチームのための基盤を築いてくれた。そのため，我々としては更なる進化を目指している」

【個人的見解】
既にブレディスローカップ保持を決めて，一安心となったオールブラックスですが，ここでモチベーションを下げてしまうと良くないので，次のモチベーションとして，トライネーションズの優勝及び新人の起用と活躍が設定されています。

このため，既に活躍しているＷＴＢカレブ・クラーク，ＮＯ．８ホスキンス・ソツツ，ＬＯツポウ・ヴァアイ，ＰＲアレックス・ホッジマンに加え，ＷＴＢ／ＦＢウィル・ジョーダン，ＣＴＢピーター・ウマガジャンセン，ＦＬカレン・グレイスとデュプレッシー・キリフィらの活躍が期待されます。また，彼らにテストマッチの経験値を積ませることは，２０２３年ＲＷＣに向けて良い材料となることでしょう。

なお，オールブラックスにはこれらの新人の他，アーディ・サヴェア以外にも，怪我などから復帰した選手等が活躍を待っています。ＨＯアサフォ・アウムア，ＬＯ／ＦＬスコット・バレット，ＦＬアキラ・イオアネ，ＳＨジョー・ウェバー，ＣＴＢナガニ・ラウマフィー，ＷＴＢセヴ・リース，ＣＴＢ／ＷＴＢリエコ・イオアネ，ＦＢダミアン・マッケンジーらです。毎試合，誰を２３人に入れるかの問題で嬉しい悲鳴になりそうです。またこれは，オールブラックスの選手層の厚さを良く表しており，そのままチームの強さにつながっています。