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<ラグビー>アオテアロア&スーパーラグビーAU結果

1.アオテアロア
チーフス対ハイランダーズ

2分,チーフス15番FBダミアン・マッケンジーがPG,3-0。
5分,ハイランダーズ10番SOジョシュ・イオアネがPG失敗。
10分,イオアネがPG,3-3。
15分,マッケンジーがPG,6-3。
20分,ハイランダーズ12番CTBパテレシオ・トムキンソンが,故意の反則でシンビン。
21分,チーフス8番NO.8ルーク・ジェイコブソンがトライ。マッケンジーのコンバージョン成功で,13-3。
25分,イオアネがPG,13-6。
29分,チーフス15番FBダミアン・マッケンジーがトライ&コンバージョン成功で,20-6。
32分,ハイランダーズ2番HOアッシュ・ディクソンがシンビン。
33分,ハイランダーズ12番CTBパテレシオ・トムキンソンが,チーフス10番SOブリン・ゲイトランドの自陣ゴール前のキックパスをチャージしたのを,11番WTBジョナ・ナレキが拾い,約80m走りきってトライ。イオアネのコンバージョン失敗で,20-11。
39分,イオアネがPG失敗。

前半,チーフス20(2T2C1P)-ハイランダーズ11(1T2P)。
ハイランダーズは2枚のシンビンで,チーフスに先行される展開。しかし,WTBジョナ・ナレキが流れを変えるトライを取り切る。

50分,ハイランダーズ9番SHフォラウ・ファカタヴァがトライ。イオアネのコンバージョン成功で,20-18。
53分,ハイランダーズ6番FLシャノン・フリッゼルがトライ。イオアネのコンバージョンで20-25。このトライは,ナレキのキックカウンターからのもの。
57分,ハイランダーズ11番WTBジョナ・ナレキが,2つ目のトライ。イオアネのコンバージョン成功で20-32。
65分,マッケンジーがPG,23-32。
70分,ハイランダーズ11番WTBジョナ・ナレキが,ディフェンス数人のタックルを弾き飛ばしてハットトリックのトライ。イオアネのコンバージョン成功で23-39。

後半,チーフス3(1P)-ハイランダーズ(4T4C)。合計,チーフス23(2T2C3P)-ハイランダーズ39(5T4C2P)。

チーフスは,前半リードしたものの,後半ナレキのハットトリックの活躍で勝利をものにした。オールブラックスのWTBは,どのポジションよりも人材豊富だが,さらに代表を狙える人材が出てきたようだ。

ハイランダーズSHフォラウ・ファカタヴァは,ここでも活躍した。ブラッド・ウェバーを超えて,NZ3番目のSHになったのではないか。


クルセイダーズ対ハリケーンズ
2021年3月7日(日)16:45キックオフ
オレンジセラピースタジアム,クライストチャーチ
レフェリー:ベン・オキーフ
アシスタントレフェリー1:マイク・フレイザー
アシスタントレフェリー2:ジェイムズ・ドールマン
TMO:ブレンドン・ピッケリル

ハリケーンズ:
フレイザー・アームストロング,アサフォ・アウムア,タイレル・ローマックス,ジェイムズ・ブラックウェル,イサイア・ウォーカーリーウェア,リーズ・プリンセップ,デュプレッシー・キリフィ,アーディ・サヴェア(キャプテン),ジョナサン・タウマテイネ,ジャクソン・ガーデンバチョップ,ジュリアン・サヴェア,ナガニ・ラウマフィー,ピーター・ウマガジャンセン,ウェス・ウーセン,ジョルディ・バレット
(リザーブ)
リッキー・リッチテリ,ザヴィエール・ヌミア,テヴィタ・マフィレオ,リアム・ミッチェル,デヴァン・フランダーズ,ルーク・キャンベル,ビリー・プロクター,サレシ・ラヤシ

クルセイダーズ:
ジョー・ムーディ,コーディ・テイラー(バイスキャプテン),マイケル・アラアラトア,スコット・バレット(キャプテン),サムエル・ホワイトロック,エサン・ブラカッダー,トム・クリスティー,カレン・グレイス,ミッチェル・ドルモンド,リッチー・モウンガ,レスター・ファインガアヌク,ダラス・マクロード,ジャック・グッドヒュー,セヴ・リース,デイヴィット・ハヴィリ(バイスキャプテン)
(リザーブ)
ブロディー・マカリスター,ジョージ・ブリッジ,フレッチャー・ニュウウェル,ウインティン・ストレンジ,シオネ・ハヴィリタリツイ,ブリン・ホール,ファーガス・バーク,ウィル・ジョーダン

得点経過等
クルセイダーズのウィル・ジョーダンは,先週の怪我が心配されたが,リザーブに入っており,大丈夫そう。将来のオールブラックスのBKを支えるトライゲッター候補なので,無理しないで欲しい。しかし,オールブラックスのジョーダンの代わりに先発するのが,同じくオールブラックスのデイヴィット・ハヴィリなのだから,クルセイダーズは他のNZチームに選手をレンタルして欲しい。注目選手は,NO.8のカレン・グレイスと12番CTBダラス・マクロード(たぶん,東芝にしたスコットの息子)。2人ともに,2023年RWCメンバー入りが期待される良い才能がある。

ハリケーンズは,FWがだめなので勝ち目はないが,LOにオールブラックス候補のイサイア・ウォーカーリーウェアが先発するので,同じくオールブラックス候補のHOアサフォ・アウムアとともにプレーに注目したい。

5分,ハリケーンズ15番FBジョルディ・バレットがPG,0-3。
14分,バレットがPG,0-6。
19分,ハリケーンズ8番NO.8アーディ・サヴェアが,自陣ゴール前のモールを崩したとしてシンビン。この後のスクラムでは,兄の11番WTBジュリアン・サヴェアが弟に代わってNO.8の位置に入る珍しい場面があった。
22分,クルセイダーズ2番HOコーディ・テイラーがトライ。10番SOリッチー・モウンガのコンバージョン成功で,7-6。
25分,クルセイダーズ10番SOリッチー・モウンガがトライ&コンバージョン成功で,14-6。
30分,クルセイダーズ6番FLエサン・ブラカッダーがトライ。モウンガのコンバージョン成功で,21-6。
39分,クルセイダーズ4番LOスコット・バレットがトライ。モウンガのコンバージョン失敗で,26-6。

前半,クルセイダーズ26(4T3C)-ハリケーンズ6(2P)。
前半で勝負あり。ハリケーンズはFWが使えない。

47分,クルセイダーズ2番HOコーディ・テイラーがトライ。モウンガのコンバージョン成功で,33-6。
57分,ハリケーンズ16番HOリッキー・リッチテリがトライ。ジョルディ・バレットのコンバージョン失敗で,33-11。
78分,ハリケーンズ13番CTBピーター・ウマガジャンセンがトライ。バレットのコンバージョン失敗で,33-16。

後半,クルセイダーズ7(1T1C)-ハリケーンズ10(2T)。合計,クルセイダーズ33(5T4C)-ハリケーンズ16(2T2C)。

前半で勝負が決まったので,クルセイダーズは後半失速したが,それでも,FWが弱く,TJ・ペレナラとボーデン・バレットのHB団が抜けて,HBが機能しないハリケーンズは2トライを取るのが精一杯。一番後ろのFBからジョルディ・バレットだけが奮闘しても,チームは勝てない。今シーズンは,ひたすらHB団の育成とFWの鍛錬に費やされることになりそうだ。もちろん,チーフスと最下位争いが待っている。

クルセイダーズは,順調に勝利を重ねている。セヴ・リースが,ジャクソン・ガーデンバチョップのインターセプトからの独走を,ゴール前で止めたトライセービングタックルは,ガーデンバチョップの鈍足とスキル不足が目立ったとは言え,良いプレーと評価したい。また,SOリッチー・モウンガとHOコーディ・テイラーが好調を維持。反則の多い,キャプテンでLOのスコット・バレットも,このゲームでは良かった。


3.スーパーラグビーAU

ワラターズ16-20フォース
もはやワラターズは最下位候補になってしまったようだ。若いSOウィル・ハリソンは,ゴールキックは良いものの,ゲームメイクなどはまだまだ未熟。そして,チームに共通するのはタックルの弱さ。これでは勝てない。
一方のフォースは,FBのアイルランド代表ロブ・カーニー,13番CTBのワラビーズのテヴィタ・クリドラニ,4番LOの元オールブラックスのジェレミー・スラッシュらが,チームを上手くリードしているように見えた。ブランビーズやレッズに勝てなくとも,ワラターズとレベルズに勝って3位に入れそうな雰囲気がある。

ブランビーズ27-24レベルズ
接戦になったのは,ブランビーズが前半最後にレッド,後半残り12分でシンビンをもらったため。これらで,レベルズSOマット・トゥウムーアが8PGの全得点を入れたが,トライを取れなければ勝てない。そして,勝負どころでトライを取り,さらに24-24から最後にPGを入れたブランビーズが勝利を得た。

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