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<ラグビー>アオテアロア第5週プレビュー

ハイランダーズ対ハリケーンズ
日時:2021年3月26日(金)19:05キックオフ
場所:フォーサイスバー・スタジアム,ダニーデン
レフェリー:ブレンドン・ピッケリル
アシスタントレフェリー1:ベン・オキーフ
アシスタントレフェリー2:マイク・フレイザー
TMO:クリス・ハート

ハリケーンズ:ジェイソン・ホランド監督
ザヴィエール・ヌミア,ダン・コールズ,タイレル・ローマックス,イサイア・ウォーカーリーウェア,スコット・スクラフトン,リード・プリンセップ,デュプレッシー。キリフィ,アーディ・サヴェア(キャプテン),ルーク・キャンベル,オルビン・リージャー,サレシ・ラヤシ,ナガニ・ラウマフィー,ビリー・プロクター,ウェス・ウーセン,ジョルディ・バレット
(リザーブ)
リッキー・リッチテリ,フレイザー・アームストロング,テヴィタ・マフィレオ,リアム・ミッチェル,エヴァン・フランダーズ,ジョナサン・タウマテイネ,ピーター・ウマガジャンセン,ルーベン・ラヴ

ハイランダーズ:トニー・ブラウン監督
イーサン・デグルート,アッシュ・ディクソン(共同キャプテン),シアテ・トコラヒ,ブリン・エヴァンス,パリパリ・パーキンソン,シャノン・フリッゼル,ビリー・ハーモン,マリーノ・ミカエレツウ,アーロン・スミス(共同キャプテン),ミッチェル・ハント,ジョナ・ナレキ,パテレシオ・トムキンソン,マイケル・コリンズ,フリーダム・ヴァハアコロ,ジョシュ・イオアネ
(リザーブ)
リアム・コルトマン,アイデン・ジョンストン,ジョシュ・ホーネック,ジョシュ・ディクソン,姫野和樹,フォラウ・ファカタヴァ,トーマス・ウマガジャンセン,コナー・ガーデンバチョップ

プレビュー:
ハリケーンズのジェイソン・ホランド監督は,先週の後半失速したチーフス戦の反省を込めて,今シーズン初勝利を目指している。長く怪我をしていたベテランで,オールブラックスHOのダン・コールズが漸く先発で復帰した。他には,ジュリアン・サヴェアがメンバー外となってウェス・ウーセンがWTBで先発し,LOにはジェイムズ・ブラックウェルに代えてスコット・スクラフトンが先発する。23番WTBのルーベン・ラヴは,まだ10代の選手ながら,将来性を見込まれてリザーブに入った。プレーすればスーパーラグビーのデビューとなる。先発SOは,先週に続きオルビン・リージャーに頼るという不安なHB団が継続している。

ハイランダーズのトニー・ブラウン監督は,順調なチーム状態を踏まえたローテーションをしている。SOにミッチェル・ハントを上げ,ジョシュ・イオアネをFBに下げた。LOにオールブラックス候補のパリパリ・パーキンソンが長い怪我から復帰し,大いに活躍が期待される。14番WTBには,スーパーラグビーのデビューとなる,オタゴで活躍したフリーダム・ヴァハオコロが先発する。リザーブには,日本代表FL姫野和樹が20番に入っており,プレーすればスーパーラグビーのデビューとなる。リザーブ22番のトーマス・ウマガジャンセンは,ハリケーンズのピーター・ウマガジャンセンと双子の兄弟で,共にプレーすれば,双子の兄弟対決(しかもポジションが同じCTB)という珍しい対戦となる。

オールブラックスSHのアーロン・スミスは,2011年以来のハイランダーズのキャップを154にし,ベン・スミスの持つ最多記録を抜く。少なくとも2023年まではプレーするので,今後簡単に破られることのないキャップ数を達成しそうだ。

ハリケーンズは先週のチーフス戦で,12番CTBナガニ・ラウマフィーが,不慣れなSOで初先発したオルビン・リージャーをサポートする良いプレーで,前半の大量リードを得たが,後半は著しく失速して逆転負けとなった。このようなプレーの原因は,やはりチームのリーダーシップにあると思われ,言葉よりもプレーで見せるタイプのアーディ・サヴェアのキャプテンシーに疑問が残った。今回は,ベテランのダン・コールズが戻ってきたことで,リーダーシップの点では改善が見られると思われる。しかし,HB団の弱さは一朝一夕に解決できるものではない。

ということで,ここはホームのハイランダーズが順当に勝利すると思われるが,ハリケーンズもアタック力はかなりあるので,もしもプレーがはまれば勝てるかも知れない。日本人としては,姫野和樹のプレーが楽しみだが,特にハリケーンズのアーディ・サヴェアとの対決が期待される。


チーフス対ブルーズ
日時:2021年3月27日(土)19:05キックオフ
場所:FMGスタジアム,ハミルトン
レフェリー:ジェイムズ・ドールマン
アシスタントレフェリー1:ポール・ウィリアムス
アシスタントレフェリー2:アンガス・メイベイ
TMO:アーロン・パターソン

ブルーズ:レオン・マクドナルド監督
アレックス・ホッジマン,ルテル・トライ,ネポ・ラウララ,パトリック・ツイプロツ(キャプテン),ジョシュ・グッドヒュー,アキラ・イオアネ,ダルトン・パパリイ,ホスキンス・ソツツ,フィンレイ・クリスティー,オテレ・ブラック,カレブ・クラーク,ハリー・プランマー,リエコ・イオアネ,マーク・テレア,スティーヴン・ペロフェタ
(リザーブ)
レニ・アピサイ,カール・ツイヌクアフェ,オファ・トゥンガファシ,ジェラルド・カウリーツイオティ,トム・ロビンソン,アドリアン・チョアト,ジョナサン・ルルー,TJ・ファイアネ

チーフス:クレイトン・マクミラン監督代行
アイダン・ロス,サミソニ・タウケイアホ,アンガス・タアアヴォ,サミペニ・フィナウ,ナイトア・アークオイ,ミッチェル・ブラウン,サム・ケーン(共同キャプテン),ルーク・ジェイコブソン,ブラッド・ウェバー(共同キャプテン),カレブ・トラスク,ショーン・ワイヌイ,クイン・ツパエア,アントン・リエナートブラウン,ショーン・スティーヴンソン,ダミアン・マッケンジー
(リザーブ)
ブラッドレイ・スレイター,オリー・ノリス,ルーベン・オニール,サイモン・パーカー,ピタガス・ソワクラ,テトイロア・タフリオランギ,アレックス・ナンキヴェル,チェイス・ティアティア

プレビュー:
ブルーズのレオン・マクドナルド監督は,先週のクルセイダーズとの首位争いで5回もPGを与える反則をしたことを反省材料にしている。しかし,スコット・バレットに対するブレイクダウンの危険なプレーでシンビンとなったPRオファ・トゥンガファシは,その後の裁定委員会で軽減され,今回のリザーブ18番に入っている。

また,脳震盪で欠場していたFLダルトン・パパリイとWTBマーク・テレアが先発に戻り,SHにはフィンレイ・クリスティーが今シーズン初先発する。ただし,HOカート・エックランドは出場停止処分を受けたため,16番HOにはレニ・アピサイが入った。

チーフスのクレイトン・マクミラン監督は,先週のハリケーンズ戦の逆転勝利を継続したいと考えている。そのため,最小限の3人の交代に止めた。

LOツポウ・ヴァアイが脳震盪になったため,新人のサミペニ・フィナウを4番で先発させる。WTBジョナ・ロウが病気で欠場するため,マオリオールブラックスのショーン・スティーヴンソンを14番に入れた。50キャップ目の試合となるショーン・ワイヌイが11番に戻った。ワイヌイは,2016年にクルセイダーズでスーパーラグビーにデビューした後,2018年にチーフスに移籍した。その後,チームのBKで中心メンバーとなっている。リザーブでは,PRルーベン・オニールと強力なNO.8ピタガス・ソワクラがメンバー入りをした。

チーフスは,ハリケーンズとの最下位争いにはどうにか勝利したものの,ここは今シーズン好調のブルーズ相手なので,ホームゲームとはいえ苦戦を強いられそうだ。先週に続いてFBダミアン・マッケンジーがスーパープレーを連続する期待もあるが,やはりSOを比較すれば,まだ成長途中のカレブ・トラスクでは,ブルーズのオールブラックス入りしておかしくないオテレ・ブラックには敵わないのではないだろう。

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