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<ラグビー>アオテアロア第6週,スーパーラグビーAU第7週結果

1.アオテアロア

クルセイダーズ12-33ハイランダーズ

ハイランダーズは,オールブラックスのSOジョシュ・イオアネを含む6人を,チーム規律違反でメンバー外としたため,ベストメンバーとは言えない構成。しかし,日本代表の姫野和樹が8番NO.8で初先発している。一方のクルセイダーズは,順当に連勝を重ねていて,さらにホームゲームという有利さを持っていた。

12分,ハイランダーズ10番SOミッチェル・ハントがPG,0-3。
19分,ハントがPG,0-6。
ここまで,クルセイダーズのハンドリングエラーと不要な反則が目立っている。
24分,ハイランダーズ7番FLビリー・ハーモンがトライ。ハントのコンバージョン成功で,0-13。
ここまでハンドリングエラーの数は,クルセイダーズ6-0ハイランダーズ。
31分,ハントがPG失敗。
33分,ハントがPG,0-16。
43分,クルセイダーズ2番HOコーディ・テイラーがトライ。10番SOリッチー・モウンガのコンバージョン成功で,7-16。

前半,クルセイダーズ7(1T1C)-ハイランダーズ16(1T1C3P)。予想外のハイランダーズのリード。最後のトライ&コンバージョンで,クルセイダーズがいつものスロースターターらしい逆転を見せられるか?

52分,ハントがPG,7-19。
58分,ハイランダーズ13番CTBマイケル・コリンズがトライ。ハントのコンバージョン成功で,7-26。この時間帯で,19点差。3T3Cの21点取れば逆転だが・・・。
69分,クルセイダーズ12番CTBデイヴィット・ハヴィリがトライ。モウンガのコンバージョン失敗で,12-26。このコンバージョン失敗は痛い・・・。
74分,ハイランダーズ15番FBコナー・ガーデンバチョップがトライ。ハントのコンバージョン成功で,12-33。これで勝負あったか?

後半,クルセイダーズ5(1T)-ハイランダーズ17(2T2C1P)。合計,クルセイダーズ12(2T1C)-ハイランダーズ33(3T3C4P)。

クルセイダーズがまさかの敗戦。監督スコット・ロバートソンのイングランド監督就任の噂など,コーチ陣の落ち着かない状況が選手に影響したか?はたまた,連勝中の気持ちの緩みが出た結果か?一方のハイランダーズは,チーム規律違反の厳しい処分で選手の意識が変わり,非ベストメンバー&アウェイ&格下というハンデを覆す,見事なアップセットだった。また,クルセイダーズで居場所がなくなってハイランダーズに移籍してきたミッチェル・ハントが,ゴールキックをほとんど決めて勝利に貢献していたのは,よくある不思議な縁と言える。


ブルーズ27-17ハリケーンズ

17分,ハリケーンズ7番FLデュプレッシー・キリフィが,ラックでブルーズ10番SOオテレ・ブラックの頭に当たって,シンビン。
18分,ハリケーンズ15番FBジョルディ・バレットが50m超のPGを失敗。
27分,ジョルディ・バレットがPG,0-3。
31分,ブルーズがペナルティートライ。7-3。ハリケーンズ8番NO.8アーディ・サヴェアが,自陣ゴール前のモールをつぶしてシンビン。
37分,バレットがPG,7-6。
39分,ブルーズ10番SOオテレ・ブラックがPG,10-6。
42分,バレットがPG,10-9

前半,ブルーズ10(1T1C1P)-ハリケーンズ9(3P)。スコア通りの凡戦。両チームともポイントとなるところで,イージーなエラーが多い。また,ハリケーンズは2枚のシンビンが点差に影響したが,1点差に止まったのがラッキー。ブルーズのFLダルトン・パパリイが良いプレーを見せている。オールブラックスのサム・ケーン不在中のメンバー入り確保に,大きく前進。

47分,バレットが約55mのPG成功,10-12。
51分,ブルーズ12番CTBのTJ・ファイアネがトライ。ブラックのコンバージョン成功で,17-12。
65分,ブルーズ14番WTBマーク・テレアがトライ。ブラックのコンバージョン成功で,24-12。
76分,ハリケーンズ6番FLリード・プリンセップがトライ。バレットのコンバージョン
失敗で,24-17。
81分,ブラックがPG,27-17。

後半,ブルーズ17(2T2C1P)-ハリケーンズ3(1P)。合計,ブルーズ27(3T3C2P)-ハリケーンズ12(4P)。

後半,ブルーズが巻き返して順当に勝利。但し,左PRカール・ツイヌクアフェが膝を怪我して,長期離脱の模様。ハリケーンズは,76分にようやく初トライを取ったものの遅すぎた。トライを取れなければ勝利は遠い。FBジョルディ・バレット頼りでは,チームは勝てない。やはりHB団,特にSO不在は致命的だ。それから,KIAのスポンサーはいかにも弱小チームという印象で良くない。HONDA,TOYOTA,NISSANとかにすれば,強そうに見えるのだが。


2.スーパーラグビーAU

ワラターズ22-24ブランビーズ
前半は,ブランビーズが実力通りに順当に得点。しかし,ロブ・ペニー監督解任で選手に危機感が出たワラターズは,後半に巻き返し,17-24としたのち,80分ブランビーズに相手陣ゴール前ラックでターンオーバーされて,一旦はノーサイドかとなった。

ところが,ブランビーズ7番トム・キューザックが,ラックの中で故意に手を使って相手ボールをノッコンさせ,ターンオーバーしたことがTMOで判明し,レッドカード。この後の攻撃で,ワラターズが左スミにトライを挙げて,22-24。SOウィル・ハリソンのコンバージョンが決まれば,同点引き分けだったが,外してしまい2点差の負け。ここで負けてしまうのが,現在のワラターズを良く象徴していた。

レベルズ19-44レッズ
珍しい女性レフェリーが担当したゲーム。特に混乱はなかった模様。

レベルズも強化されているが,今のレッズには敵わない。レッズは,NZ人かつ元オール宇ラックスのブラッド・ソーン監督により,かなり強化された。次のワラビーズ監督は,ソーンになるかも知れない。

レッズCTBハンター・パイサミと,レベルズWTBフランク・ロマニが良い。レッズSOジェイムズ・オコナーは安定してワラビーズSOは決まりだが,レベルズSOマット・トゥムーアは,インターセプトされるロングパスのミスが目立ってしまった。

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