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<ラグビー>余談(次期日本代表コーチ陣について)

 現在のジェイミー・ジョセフがRWC後に退任することが決まっている(また、NZハイランダーズに戻ることが発表された)。おそらく「知恵袋」であるトニー・ブラウンも、ジョセフの後を追うことになるだろう。可能であれば、日本代表のアタックコーチとして残ってもらいたいが、ジョセフとの師弟関係が強固なので、多分無理だと思う。

 そこで、次期日本代表コーチ陣だが、日本人が監督になるのはもう問題外だと思う。やはり、世界トップレベルのNZ人監督しかいない。さらに、出来れば日本ラグビーに精髄している人材が良いとなれば、もうロビー・ディーンズしかいないと思う。彼の最大の功績は、パナソニックの強化のみならず、ディラン・ライリー、ジャック・コーネルセン、ベン・ガンターという、母国オーストラリアのラグビー界が発掘できなかった、また育成できなかった優れた人材を、日本ラグビーの環境でテストマッチレベルに成長させたことだ。

 このような慧眼の人物で、しかもマネージメントにも長けている人材をほうっておくのはもったいなさすぎる。ところでディーンズは、過去にグラハム・ヘンリーとのオールブラックス監督争いに敗れて、直後にワラビーズ監督に就任し、今のエディー・ジョーンズよりはるかに良い成績を残したが、やはり外様ということもあり、解任された苦い記憶がある。そのため、代表監督就任に対する距離感があるのではないかと思われるが、もうパナソニックで十分実績を残したのだから、今度は日本代表のために尽力していただきたい。

 そして、アシスタントコーチには、FW及びディフェンス担当として(まだ引退していないが)マイケル・リーチを入れたい。またリーチには、将来の日本代表監督就任を想定して、アシスタントコーチをやってもらいたい。BK及びアタック担当には、(まだ引退していないが)田中史朗を入れたい。彼の鋭いゲームの読みによって、日本代表は大きく飛躍できた。また、海外ラグビーに挑戦した初期の選手として、その冒険心とコミュニケーション能力は代表にはとても貴重だ。

 それから、ディーンズのカンタベリーつながりで、時折ウェイン・スミスに来てもらって、アドバイスをしてもらいたい。スミスは、私の考えている世界最高の(マネージメントを除く、純粋なスキル・分析・作戦の)コーチだと思っている。なおスミスの次の優れたコーチは、なんといってもトニー・ブラウンだが、彼がジョセフと離れて日本を選択してくれることを、繰り返し切望したい。


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