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<ラグビー>アオテアロア第9週プレビュー

(注:チーフス対ハリケーンズは既に終了していますが,試合前に書いたものとして,お読みください。)
チーフス対ハリケーンズ
日時:2021年4月23日(金)19:05キックオフ
場所:FMGスタジアム,ワイカト
レフェリー:ポール・ウィリアムス
アシスタントレフェリー1::ベン・オキーフ
アシスタントレフェリー2:マイク・フレイザー
TMO:グレン・ニューマン

ハリケーンズ:
ザヴィエール・ヌミア,ダン・コールズ(キャプテン代行),タイレル・ローマックス,ジェイムズ・ブラックウェル,スコット・スクラフトン,リード・プリンセップ,デュプレッシー・キリフィ,デヴァン・フランダーズ,ルーク・キャンベル,ルーベン・ラヴ,サレシ・ラヤシ,ナガニ・ラウマフィー,ピーター・ウマガジャンセン,ウェス・ウーセン,ジョルディ・バレット
(リザーブ)
アサフォ・アウムア,ポーリ・ラケレストーンズ,アレックス・フィドウ,イサイア・ウォーカーリーウェア,ヴァエア・フィフィタ,ブライデン・ローズ,カム・ロイガード
ブリー・プロクター

チーフス:
アイデン・ロス,サミソニ・タウケイアホ,アンガス・タアアヴォ,ツポウ・ヴァアイ,ナイトア・アークオイ,ミッチェル・ブラウン,ラクラン・ボシアー,ピタガス・ソワクラ,ブラッド・ウェバー(キャプテン),ブリン・ゲイトランド,エテネ・ナナイセツロ,アレックス・ナンキヴェル,アントン・リエナートブラウン,ジョナ・ロウ,ダミアン・マッケンジー
(リザーブ)
ネイサン・ハリス,オリヴァー・ノリス,シオネ・マフィレオ,サミペニ・フィナウ,カイラム・ボシアー,テトイロア・タフリオランギ,ラメカ・ポイヒピ,チェイス・ティアティア

プレビュー:
ハリケーンズのジェイソン・ホランド監督は,怪我で8週間欠場するキャプテンのFLアーディ・サヴェアに代えて,ベテランHOダン・コールズをキャプテン代行に指命した。コールズは,先に2023年までNZ協会及びハリケーンズとの契約を延長した愛国心あふれる選手である。またキャプテンとなるのは,ハリケーンズが優勝した2016年以来となる。

選手の入れ替えでは,コールズ同様に契約延長したスコット・スクラフトンが5番LOに,またサヴェアの代わりにデュプレッシー・キリフィが7番FLに入り,NO.8にはデヴァン・フランダーズが先発する。BKでは,ジュリアン・サヴェアがベンチ外となり,ウェス・ウーセンが14番WTBに移動し,11番WTBにサレシ・ラヤシが先発する。10番SOには,来シーズン以降期待の若手ルーベン・ラヴが再び先発して経験値を積んでいく。

リザーブでは,20番FLに入ったブライデン・ローズがスーパーラグビーのデビューとなる他は,ほぼベストのメンバーを揃えている。

チーフスのクレイトン・マクミラン監督は,急上昇しているチームに大いに期待している。ポジションが固定されていないダミアン・マッケンジーが,先週の10番SOから再び15番FBに戻る。FBだったチェイス・ティアティアは23番のリザーブに下がり,SOにはブリン・ゲイトランドがリザーブから上がる。

FLルーク・ジェイコブソンが再び脳震盪で欠場する。マクミラン監督によれば軽度の症状のようだが,2019年RWCメンバー入りしたものの,脳震盪により途中で脱落した経緯があるので,今後の成り行きが心配される。代わりの6番FLにはミッチェル・ブラウンが入り,リザーブだったピタガス・ソワクラが,本来の8番NO.8に戻った。

リザーブでは,マオリオールブラックスでカンタベリー所属のSO・CTBのラメカ・ポイヒピが22番に入っており,プレーすればスーパーラグビーのデビューとなる。ポイヒピは,現在オーストラリア・レッズでプレーしているジェイムズ・オコナーがチーフス加入を希望したが,オーストラリア協会の反対により加入できなかった枠を使って採用されたもの。チーフスにとっては,意外な掘り出し物になるかも知れない。

勝敗は,好調のチーフスが,不調のハリケーンズにホームで勝利すると見るのが自然だが,ハリケーンズも,来シーズンに向けて起用しているSOルーベン・ラヴが良いプレーを見せている他,リーグ移籍が話題となっているSHのTJ・ペレナラの穴を埋めるべくプレーしているルーク・キャンベルが順調に成長しているので,力の差は少ないと思われる。また,リザーブを比較すれば,ハリケーンズにはHOアサフォ・アウムア,FLヴァエア・フィフィタと2人のオールブラックスがいるほか,PRアレックス・フィドウ,LOイサイア・ウォーカーリーウェア,CTBビリー・プロクターらは,将来のオールブラックス入りが期待される才能ある選手だ。


クルセイダーズ対ブルーズ
日時:2021年4月25日(日)15:35キックオフ
場所:オレンジセラピースタジアム,クライストチャーチ
レフェリー:ジェイムズ・ドールマン
アシスタントレフェリー1:マイク・フレイザー
アシスタントレフェリー2:ポール・ウィリアムス
TMO:クリス・ハート

ブルーズ:
カール・ツイヌクアフェ,カート・エクランド,ネポ・ラウララ,ジェラルド・カウリーツイオティ,サム・ダリー,ブレイク・ギブソン,ダルトン・パパリイ(共同キャプテン代行),ホスキンス・ソツツ,ジョナサン・ルルー,ハリー・プランマー,カレブ・クラーク,タニエラ・テレア,リエコ・イオアネ(共同キャプテン代行),マーク・テレア,スティーヴン・ペロフェタ
(リザーブ)
ソアネ・ヴィケナ,マルセル・レナタ,オファ・トゥンガファシ,テイン・プラムトリー,アキラ・イオアネ,フィンレイ・クリスティー,オテレ・ブラック,AJ・ラム

クルセイダーズ:
ジョージ・ボウワー,コーディ・テイラー(バイスキャプテン),マイケル・アラアラトア,スコット・バレット(キャプテン),サムエル・ホワイトロック,イーサン・ブラカッダー,シオネ・ハヴィリタリツイ,カレン・グレイス,ミッチェル・ドルモンド,リッチー・モウンガ,ジョージ・ブリッジ,デイヴィット・ハヴィリ(バイスキャプテン),レスター・ファインガアヌク,セヴ・リース,ウィル・ジョーダン
(リザーブ)
ブロディー・マカリスター,タマイティ・ウィリアムス,オリヴァー・ヤーガー,ミッチェル・ダンシア,トム・サンダース,ブリン・ホール,ダラス・マクロード,マナサ・マタエレ

プレビュー:
ブルーズ監督のレオン・マクドナルドは,惜敗が続いたことの原因を,プレーの正確性とブレイクダウンでの規律に求めており,これらを修正することが必要と考えている。

HOカート・エクランドは,ラフプレーによる出場停止から復帰する。6番FLにブレイク・ギブソンが戻り,FLトム・ロビンソンが怪我で欠場するため,共同キャプテン代行となった7番FLダルトン・パパリイをサポートする。SOは,オテレ・ブラックがリザーブに下がり,ハリー・プランマーが先発する。また,12番CTBにタニエラ・テレアが入った他,13番CTBのリエコ・イオアネは,初の共同キャプテン代行を担う。

リザーブでは,先のU20国内大会で活躍したソアネ・ヴィケナが16番HOに,また19番LOに期待のテイン・プラムトリー,23番にはマイター10カップで活躍した若手のAJ・ラムがそれぞれ入っている。

クルセイダーズ監督のスコット・ロバートソンは,最近の惜敗を踏まえつつベストメンバーに近い体制とした。

HOコーディ・テイラー,5番LOサムエル・ホワイトロック,7番FLシオネ・ハヴィリタリツイ,NO.8カレン・グレイスが先発に戻った。19番LOミッチェル・ダンシアと20番FLトム・サンダースがリザーブになっている。また,17番PRタマイティ・ウィリアムスは,プレーすれば,スーパーラグビーのデビューとなる。

順当であればクルセイダーズ勝利となるが,最近の調子からは,ブルーズにも十分勝機がある。キーとなるのは,ブルーズSOハリー・プランマーだろう。ここで活躍できれば,オールブラックスの3人目のSOに入り込む可能性が広がる。

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