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<ラグビー>アオテアロア第8週,スーパーラグビーAU第9週結果

1.アオテアロア

ハイランダーズ35-29ブルーズ

6分,ブルーズ9番SHジョナサン・ルルーが,ハイランダーズ9番SHアーロン・スミスが,自陣インゴールの10番SOミッチェル・ハントへのパスをインターセプトして,そのままトライ。10番SOオテレ・ブラックのコンバージョン成功で,0-7。
12分,ハイランダーズ15番FBジョシュ・イオアネがPG,3-7。
15分,ハイランダーズ8番NO.8姫野和樹がトライ。イオアネのコンバージョン成功で,10-7。
22分,ブルーズ8番NO.8ホスキンス・ソツツが,自陣ゴール前ラックで相手ボールを足でノッコンさせるプレーでシンビン。
35分,ハイランダーズ15番FBジョシュ・イオアネがトライ。イオアネのコンバージョン失敗で,15-7。
33分,ブルーズ13番CTBリエコ・イオアネがトライ。ブラックのコンバージョン成功で,15-14。
38分,ブラックがPG,15-17。
42分,ハイランダーズ14番WTBナガツンガネ・プニヴァイがトライ。イオアネのコンバージョン失敗で,22-17。

前半,ハイランダーズ22(3T2C1P)-ブルーズ17(2T2C1P)。
開始早々に恥ずかしいトライを取られた,ハイランダーズSHアーロン・スミスの闘志に火がついて,ハイランダーズがリード。また,姫野の初トライも目出度い。

58分,ハイランダーズ11番WTBジョナ・ナレキがトライ。イオアネのコンバージョン失敗で,27-17。
68分,ハイランダーズ10番SOミッチェル・ハントがPG,30-17。
71分,ブルーズ18番PRネポ・ラウララがトライ。ブラックのコンバージョン成功で,30-24。
72分,ブルーズ17番PRアレックス・ホッジマンが,危険なタックルでレッドカード。
75分,ハイランダーズ22番BKマイケル・コリンズがトライ。ハントのコンバージョン失敗で,35-24。
80分,ブルーズ8番NO.8ホスキンス・ソツツがトライ。ブラックは時間がないため,ドロップキックでコンバージョンを狙うが失敗して,35-29。

後半,ハイランダーズ13(2T1P)-ブルーズ12(2T1C)。合計,ハイランダーズ35(5T2C2P)-ブルーズ29(4T3C1P)。

上昇気流に乗るハイランダーズが,下降傾向が止まらないブルーズを,ホームで一蹴したゲーム。これで,トニー・ブラウン監督の評価は,益々上昇することでしょう。


チーフズ26-25クルセイダーズ

5分,クルセイダーズ13番CTBレスター・ファインガアヌクがトライ。10番SOリッチー・モウンガのコンバージョン成功で,0-7。
13分,チーフズ10番SOダミアン・マッケンジーがPG,3-7。
22分,マッケンジーがPG,6-7。
26分,マッケンジーがPG,9-7。
28分,モウンガがPG,9-10。
30分,クルセイダーズ15番FBウィル・ジョーダンがトライ。モウンガのコンバージョン成功で,9-17。

前半,チーフズ(3P)-クルセイダーズ17(2T2C1P)。
トライの取れないチーフズと2トライのクルセイダーズ。

46分,チーフズ7番FLラクラン・ボシアーがトライ。マッケンジーのコンバージョン成功で,16-17。
53分,クルセイダーズ16番HOコーディ・テイラーがトライ。モウンガのコンバージョン失敗で,16-22。
61分,チーフズ14番WTBジョナ・ロウがトライ。マッケンジーのコンバージョン成功で,23-22。
65分,モウンガがPG,23-25。
78分,マッケンジーがPG,26-25。

後半,チーフズ17(2T2C1P)-クルセイダーズ8(1T1P)。合計,チーフズ26(2T2C4P)-クルセイダーズ25(3T2C2P)。

結果的に,モウンガがコンバージョンを決めていれば,1点差でクルセイダーズが勝ったように思われるが,ゲーム展開としては65分にPGを決めてリードしているので,残り15分に逆転のPGを決められたディフェンスの弱さが一番の敗因だろう。

最近クルセイダーズが勝負弱くなっているのが心配だが,それよりもクルセイダーズ以外のチームの調子が上がっていると理解した方が良いと思う。特にチーフズとハイランダーズは,かなりチーム力が上がっているので,トランスタスマンシリーズでのオーストラリア勢との戦いが楽しみになってきた。

現在日本のドコモでプレーしているSHのTJ・ペレナラは,サー・ジョン・カーワンから,2023年RWCを考えれば,ペレナラに代えてフォラウ・ファカタヴァに代表される若手を,多くオールブラックスのスコッドに入れるべきだと提言された。一方,ペレナラ自身は,かねてから関心の高いNRL(オーストラリアラグビーリーグ)のシドニールースターズへの,コードチェンジかつ移籍を検討していると伝えられている。

かつてソニービル・ウィリアムスがLOをしていたように,13人全員がBKといっても過言ではないリーグで,ペレナラはHOを期待されているそうだが,多くのオールブラックスが評価しているように,彼のプレー振りはユニオンよりもリーグの方が合っていると思うので,移籍は成功すると思う。何よりも,選手生活の後半になっているペレナラにとっては,経済的に潤うものになるだろうから,移籍を引き留める理由はあまりない。

では,2023年RWCに向けて,オールブラックスのSHは30歳を超えたアーロン・スミスとブラッド・ウェバーの2人になってしまうため,3人目を誰にすべきかが課題となる。既に名前が挙がっているファカタヴァは最有力候補だが,代表資格を得られるのが2022年末になりそうなため,疑問視されている。私自身は,2023年RWC直前に代表入りしても問題ないと思うが,少なくとも2022年シーズンの3人目のSHに欠けることになる。

現在ファカタヴァに次ぐのは,クルセイダーズのブリン・ホール,ミッチェル・ドルモンド,ブルーズのジョナサン・ルルー,サム・ノック,チーフズのテトイロア・タフリオランギ,ハリケーンズのルーク・キャンベルらになると思う。この中で,カーワンが言うような若手という線引きをした場合,候補になるのは,サム・ノック,テトイロア・タフリオランギ,ルーク・キャンベルの3人になる。そして,実績から言えば,タフリオランギが復活するのが良いように思うが,果たして誰になるのだろうか。

2.スーパーラグビーAU

フォース31-30ワラターズ
1点差でも負けてしまうワラターズ。早くエディ・ジョーンズがイングランドを首になって,ワラターズ監督に就任してもらった方が良のでは。

レベルズ20-26ブランビーズ
レベルズは,前半・後半に1人ずつシンビンになったのが,そのまま6点差になったという印象。オーストラリアでは,レッズ>ブランビーズ>レベルズ>フォース>ワラターズの序列は動かない。

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