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<ラグビー>2024年シーズン(1月第一週後半)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 アポロ計画が1972年に終了してから、もう50年が経っている。アポロ計画が突然中止になった理由は、実は月の裏側には地球外生命体(宇宙人)が作った、地球監視のための秘密基地があるため、これ以上月探査をしないように厳命されたためと言われている。
 
 しかし、NASAはアルテミス計画と言う新たな有人の月探査計画を進めており、2026年には月面に着陸する予定だ。そして、着陸する地点には理由不明で黒い影に覆われた場所があり、そこに何があるかを探査するらしい。(注:アルテミスはローマ神話のディアーナ=ダイアナに相当し、またアポロの姉であるが、同時にセレネーという月の女神である。)
 
 おそらくそこにあるのは、『2001年宇宙の旅』で出てきた「モノリス」のような、太古に設置されたオブジェあるいは機械装置が見つかるのではないか。そして、その「モノリス」が発信する先は、木星のエウロパと土星のエンケラドスではないか。
 
 なぜなら、この二つの大きな衛星には、水があるからだ。地球に近い火星にも水が発見され、火星を地球型の惑星にして、人類が移住しようという計画がある。しかし、将来の太陽の膨張=巨大化を想定すると、太陽に近い火星は太陽に飲み込まれて消失するので、仮住まいでしかない。
 
 それならば、膨張太陽に飲み込まれる可能性が少ない上に氷=水がある、木星の衛星エウロパあるいは土星の衛星エンケラドスの二つが、将来に人類が移住する有力候補になるだろう。
 


1.高校ラグビー全国大会 花園

 準決勝の前に行われた、15人の選手が揃わないチームから選抜されたU18の東西対抗が開催された。もとより勝敗を競う試合ではないので得点には言及しないが、何よりも両チームの選手たちがラグビーを楽しむ姿が美しくて良かった。

 ラグビーを楽苦美と書いて賛美する人も一部にいるが、やはりラグビーは苦しくない、楽しいものが最上だ。また、スポーツメディアや指導者が、悲壮感を煽ったり称賛したりするのは、まったくのナンセンスでしかない。ラグビー人口の減少や危険性の除去云々を議論するよりも、こうした精神論一辺倒の思考を取り去るのが第一歩だと思う。

準決勝


1月5日

桐蔭学園25-0大阪桐蔭
 桐蔭学園の自在なアタックに対して、大阪桐蔭が必死のディフェンスを続けるゲーム展開。そして、重量FWの大阪桐蔭が、パワーを起点にした千載一遇のアタックを仕掛けてきても、桐蔭学園の堅いディフェンスは崩れない。まるで、FW主体のイングランドに対して、縦横無尽のオールブラックスが戦うような試合になり、スコア以上に桐蔭学園が完勝した。桐蔭学園のFBは、体格とプレー内容から、チェスリン・コルビのように見えた。

佐賀工業28-50東福岡
 佐賀工業がPGやDGでコツコツと得点を重ねても、東福岡は一瞬のチャンスにミスなくボールをつなぎ、さらに個人個人がスキルあるプレーを展開して、あっという間にトライを取ってしまう。勝負が決まってから、佐賀工業が連続トライを挙げて点差を縮めた展開は、まるで大学の明治対早稲田の試合のようだった。この最後の詰めの部分が、東福岡の反省材料か。

 キックのスキルを絶賛されている佐賀工業のSHは、15人制よりもセヴンズで活躍できそうな気がする。2028年のロサンゼルスオリンピックに向けて、今から日本代表に参加するのはどうだろうか?また、東福岡のSOは、フィジカルとキック力があるので、SOよりはFBの方が合っているとみた。

決勝


1月7日

桐蔭学園8-5東福岡
 東西の横綱が、順当に千秋楽を無敗で迎えたという対戦。どちらが勝ってもおかしくない、高校チームとしては大学チームに匹敵するような良いチームだと思う。一時期、高校ラグビーはモールからのトライが全盛だったが。この両チームは15人一体となったアタックができるので、理想的なプレーを実現している。

 キックオフを受けた桐蔭学園が、自陣からキックを使わないアタックを継続する。それが12分まで延々と続き、ついにPGを決めて3-0とリード。その後も、同じような展開が続き、桐蔭学園のアタックを東福岡が執拗なディフェンスで耐える。しかし24分、東福岡に怪我人が出たところで東福岡にキックミスが出て、これを桐蔭学園が見逃さずにトライに結びつけた。コンバージョンを外して8-0。微妙な点差で前半を終える。

 後半に入り、東福岡がラインアウトの有利を生かしてボールを展開し、ついに45分、トライを挙げる。コンバージョンが決まれば1点差になったが、惜しくも外してしまい、3点差のまま時間が経過した。その後は、前半と異なり東福岡がアタックを継続し、桐蔭学園が必死のディフェンスを繰り返す時間となる。ノーサイド直前に東福岡が桐蔭学園ゴール前に攻め込み、大逆転勝利のトライを挙げる勢いだったが、桐蔭学園がブレイクダウンでターンオーバーして優勝を勝ち取った。

 どちらが勝ってもおかしくない内容の濃い試合だった上に、得点が少ない理由は、両チームがディフェンスに徹した消極的なゲームをしたからではなく、お互いの優れたアタックをさらに上回る極上のディフェンスで攻め合った結果だった。高校ラグビー史上、末永く語り継がれる試合であった。良い試合を見せてくれた両チームの選手及び関係者には、ただ感謝するしかない。ここに日本ラグビーの未来があると思う。

2.リーグワン第4節結果

 6日は、熊谷と秩父宮のどちらを見ようかと悩んだが、結局熊谷を選んだ。なぜなら、ヴェルブリッツのオールブラックスHB団の方が、サンゴリアスとスティーラーズのオールブラックスのFW3列より、ゲームに多くコミットすると思ったから。しかし、どちらも壮絶な試合だった。これは十分に金を取れるエンターテイメントだと思う。リーグワン、楽しい。

埼玉ワイルドナイツ43-27トヨタヴェルブリッツ


 キックオフ早々から、オールブラックスSHアーロン・スミスとSOボーデン・バレットのHB団が、熟練の技でアタックをリードし、11番WTBヴィリアメ・ツイドラキのハットトリックなど、前半を8-27と支配した。

 ところが後半に入ると、ワイルドナイツは、早々にFBを野口竜司に代えてハイボールキャッチを有利にし、さらに16番HO堀江翔太を入れてアタックのつなぎを改善する。その結果、後半だけで5トライを挙げて、35-0と一方的に得点する大逆転勝利となった。

 ヴェルブリッツは、スミスとバレットを中心に、ワイルドナイツのトライを何度か阻止する良いディフェンスを見せたが、最後には刀折れ矢尽きたという感じで、スミスとバレットの奮闘もむなしく完敗してしまった。しかし、最後まで興味の尽きないエンターテイメントな良いゲームだったと思う。両チームの選手に感謝したい。

ブラックラムズ東京41-14花園近鉄ライナーズ


 ライナーズのSOにクエード・クーパーが久々に復帰したが、11分にシンビンになるなど、活躍できる余地がなく、ブラックラムズが実力通りに完勝した。ライナーズは、今シーズンも入替戦回避が目標になりそうだ。

 ブラックラムズのBKアイザック・ルーカスは、やはり15人制よりセヴンズの方が合っていると思う。日本国籍を取得できたら、2028年のロスオリンピックで活躍すると思うのだが・・・。

東京サンゴリアス44-36神戸スティーラーズ


 サンゴリアスNO.8サム・ケーン、11番WTBチェスリン・コルビ、FB松島幸太朗、スティーラーズ5番LOブロディー・レタリック、7番FLアーディ・サヴェアらの活躍で、前半は点の取り合いとなり、20-26とスティーラーズがリードする。

 しかし、後半に入ってからサンゴリアスが流れをつかみ、62分までに3連続トライを挙げて、41-26と勝負を決めた。スティーラーズも68分と79分にトライを返したが、SOブリン・ゲイトランドのゴールキックが不調で、得点で競り合えなかった。スティーラーズは、ダニエル・カーターがいなくなってから、良いSOに恵まれていない。また、BKのスキルと決定力の差が、そのまま得点差になったように思う。

 サンゴリアスは、FWにケーンがいることでブレイクダウンが安定し、BKのコルビが攻守に良いプレーを連発している。そして、彼らが作った起点から決定力のあるBKが得点しており、優勝争いに絡めるチームになっている。

三重ホンダヒート13-62静岡ブルーレヴズ


 弱小ヒートに対して強豪ブルーレヴズが、大勝したというだけのゲーム。他に感想が出てこない。

相模原ダイナボアーズ35-40横浜イーグルス


 前半20分までにダイナボアーズが22-3と大きくリードする。もしかして?という期待もあったが、その後はイーグルスが反撃に出て、前半は22-20のわずか3点差のリードで終える。

 後半に入り、55分にダイナボアーズにシンビンが出たこともあり、イーグルスがあっさりと逆転して、56分には25-30とし、続く60分には25-37とする。しかし、63分にダイナボアーズがトライを返して、32-37と迫る。しかしイーグルスも、69分のPGで32-40として、流れを渡さない。ダイナボアーズは、76分にPGを入れて35-40と迫ったが、ここまでだった。

 イーグルスの強さを誉めるべきか、ダイナボアーズの奮闘を称えるべきか。私は後者だと思う。そして、今シーズンのイーグルスは、スピアーズとともに実力が低下していると思う。

ブレイブルーパス東京24-20スピアーズ船橋・東京ベイ


 文字通りの激闘を繰り返し、また得点でも競ったゲームだったが、ブレイブルーパスのSOリッチー・モウンガが、73分にシンビンになったものの、アタック&ディフェンスで格の違いを見せつけ、ブレイブルーパスの勝利を導いた。今シーズンのブレイブルーパスの強さは本物で、優勝争いに確実に絡んでくると思う。

 負けた昨シーズン優勝のスピアーズは、不調が続く今シーズンで最も良いゲーム内容だったが、この日は相手が強すぎた。この日のSO立川理道は良い選手だが、やはりSOにバーナード・フォリーがいないと、アタック力が落ちてしまうのは否めない。

3.その他のニュースなど

(1)アーロン・スミスが日本でのプレーを楽しむ


 元オールブラックスSHとして活躍したアーロン・スミスは、RWC後に日本のトヨタヴェルブリッツに移籍し、同じく元オールブラックスのSO兼FBボーデン・バレットとHB団を組んでプレーしている。

 そのスミスは、年末年始の約一か月間NZに里帰りしていたが、再開するリーグワンのゲームを楽しみにしている。また、トヨタでは、スプリングボクスFLのピータースティフ・デュトイとチームメイトになっているが、彼のタックルを浴びないで済むのは良かったと喜んでいる。また、キャノンイーグルスでプレーするスプリンボクスSHファフ・デクラークとの試合では、テストマッチ同様に激しくやりあったが、試合後に会話を楽しめる良い友人であることを明かしている。

 日本のリーグワンでずっとプレーしたいと思っていたスミスは、今回移籍して、スピードの速さとスキルの高さを楽しむとともに、FWの選手ですら素晴らしいパスキャッチ、パス、オフロードパスのスキルを持っていることを称賛している。スミスは、これからも日本でのプレーに挑戦し続ける意気込みだが、日本の生活様式により馴染むとともに、チームメイトの名前を正しく発音できるように頑張りたいと、冗談を交えながら日本の生活を満喫していると述べている。

(2)オウウェン・ファレルが、ラシン92へ?


 イングランド代表SO兼CTBでキャプテンを務めていた、オウウェン・ファレル(アイルランド代表監督アンディ・ファレルの息子)は、今年のシックスネーションズのイングランド代表には、精神的な問題からプレーを辞退していた。一方、所属クラブのサラセンズと契約を延長すると見られていたが、フランスのラシン92との契約を進めているとフランスの各紙が報道した。

 もしラシン92と契約を結んだ場合、イングランドの規約によりファレルは代表資格を失うことになるため、イングランドファンは心配している。今回のシックスネーションズもそうだが、しばらくファレルが代表から外れた場合、イングランド代表SOは、マーカス・スミスとジョージ・フォードの二人が争うことになる。

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