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<閑話休題>自由律俳句をやってみた(その2)

 朝ドラの登場人物が短歌の文学賞を受賞したので、私もそれにあやかって、前回に続く山頭火を真似た自由律俳句です。今回は、作った背景も併せて記載しました(〇以下の短文)。

〇雨が降り、夜には雪になる模様。

 小雨降る 白き花咲き 春近し

〇我が家の包丁とハサミを研ぐ。

 包丁と 研ぐのは同じ こころかな

〇隔週の母独り暮らしの実家訪問。

 カラス鳴いて アンテナに立つ 我も一人

 お出迎え 白黒猫が かしこまる

 昔話 聞くたびに 新しくなり

 生まれは選べない 死ぬのは選びたい それが希望

〇高校時代の旧友と40年ぶりに再会する。

 時の爪痕は 肉体よりも こころを変えるのか

 40年を 取り返したくも 長すぎて

 こころの壁は 時や土地より 遠くなり

 時は人を変える もっともっと 遠くに変える

 戻れないからこそ 心地良き 記憶だけ残る

〇友人夫婦と定期の飲み会に行く。

 酒を飲み また酒を飲み 陽が昇る

 何度酒を信じ 裏切られたことか

 何度酒を軽蔑し 仕返しされたことか

 何度酒に感謝し 恩返しされたことか

 酒は私を 王様にもするし 乞食にもする


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