見出し画像

<ラグビー>大学選手権準決勝雑感

帝京27-33早稲田

早稲田は慶応、帝京と対抗戦のやり直しだったから、早稲田ファンが心配していたのとは裏腹に、むしろ勝ち抜きやすい組み合わせだったと思う。これで連覇すれば、年寄りの熱狂的な「日本のラグビーは、早稲田を中心にした大学ラグビーしかない!日本代表なんて寄せ集めじゃないか!」というファンは、さぞ大喜びでしょう。

明治15-41天理

明治は、チームの中心であるSO山沢君が、9月に怪我でリタイアした時点で、すでに厳しい状況だった。山沢君は、2011年RWCオールブラックスのダニエル・カーターのような存在だったから、リッチー・マコウに比する箸本君だけでは苦しかった。また、次のSOとなった本来CTBの森君もよく頑張ったが、さすがにNZレベルの2番手ではなかった。

こうした厳しい中で、まさに孤軍奮闘の箸本君は、キャプテンシー及びプレーで、大変に素晴らしい活躍を続けて、ここまでチームを導いてきた。これだけで、今シーズンの大学NO.1選手として称賛すべきだろう。そして、この厳しいシーズンを耐え抜いたことからも、日本代表では、リーチや姫野選手に負けない良いFW3列になれると思うし、大いに期待している。

天理は、COVID19に感染して、周囲からいわれなき非難をされるなど、相当に苦しいシーズンを乗り越えてきた。また、一昨年に明治、昨年に早稲田が優勝したのであれば、今年は、明治、早稲田とリベンジする天理の優勝となるのが、ストーリーとして実に美しい。また、日本代表の如く外国人選手と一体になっている「One team」なので、小松監督の優れた指導に対する対価と合わせて、ぜひとも初優勝を飾ってもらいたいし、そうなってくれることを切に願っている。天理、頑張れ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?