<ラグビー>2023ラグビーワールドカップ(開幕第1週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
エディー・ジョーンズと元イングランド代表SOダニー・シプリアーニとの場外乱闘が面白いので紹介したい。(ラグビーとは直接関係のないゴシップ記事です。)
なおシプリアーニは、ジョニー・ウィルキンソンのようなキックだけのSOが伝統となっているイングランドでは珍しく、ラン&パスのできる才能あるSOだった(最近ではマーカス・スミスがそれに近い)が、グランド外の多くの問題等もあり、2016年にジョーンズに代表から外されている。
〇 シプリアーニ、「ジョーンズは中二病のようだった」。
シプリアーニは、イギリスのザ・タイムス紙に連載したものをまとめた自伝『私は誰?Who am I ?』を出版したが、その中で前イングランド監督エディー・ジョーンズが、彼を代表から外した時のことを回想し、ジョーンズのやり方を批判している。
「2016年5月に3日間のトレーニングに呼ばれたとき、初日のディナーで私はテーブルの端に座っていたら、エディーがやってきて隣に座った」
「最初に彼が口にしたのは、『メイト(オーストラリアのスラングで、「友達」の意味)、キリスティー・ギャラハーは近くに来ているの?うまくやってる?彼女はどんな感じ?』だった」(注:キリスティー・ギャラハーは、スコットランドの司会者兼モデルで、2010年ラグビー選手のポール・サンプソン⦅WTB⦆と婚姻したが、2015年に離婚していた。)
「別れた直後で、短い付き合いだった。自分が監督と話したかったことじゃないし、誰でもそうだろう。でもエディーはしつこく聞いてきた。まるで中二病のようだったよ。しかたなく最後にはっきり言った、『エディー、このことはもう話したくない、とても不愉快なんだ』ってね」
「(2016年にスコッドから外された時)エディーは、二つのことしか言わなかった。私がフランス戦でMOMの活躍をしたこと、次は私が誰とうまくやっているか(つきあっているか)を知りたがった」
「もし彼が私を知りたいと思うのなら、私がイングランドのリザーブでもよかったのをわかったと思うけど、結局エディーは理解しようとしないことがわかった。彼にとって私の過去を審判することが、やりやすく簡単だったからなんだ」
〇 ジョーンズは、「全くの作り話」と否定
シプリアーニの批判に対して、ジョーンズは強く否定している。
「わかりやすくいうと、全くの作り話だ。我々は彼を代表に選ばなかった。選手は代表に選ばれなかったときは、たいてい八つ当たりする、それだけだ」
「本を売りたいのだろう。選手が本を売ることに驚くことはないし、どうしようもない。それについて何か話すのも、詮無いことだ」
「彼が本を売らねばならないと感じていることは、とても悲しいことだね」
今やエディー・ジョーンズは、「有能なラグビーのコーチ」から「グランド内外で話題を提供してくれる著名人」になった感がある。一方のシプリアーニは、麻薬関連の前歴もあるので、日本でプレーすることは出来ないだろう。
1.RWCプールマッチ結果
9月8日
開会式のセレモニーは、一般的な大音量のダンス音楽とラップのような歌、そして集団での舞踊という、まるで北朝鮮のマスゲームのような画一的なものではなく、異なる文化、異なる民族、異なる人種を反映しつつフランスの国情を反映した良いものだった。ただし、エリス伝説をさらに強化したような部分は、やりすぎのような感じがした。もっとも、2015年イングランド大会での、実物のエリス少年が歴史の中から出てきた演出は良かったが。
なお、エリスカップのプレゼンターとして、元オールブラックスのレジェンド、ダニエル・カーターが登場していた。
フランス27-13オールブラックス(HT9-8)
フランスのファビアン・ガルティエ監督は、LOポール・ウィルムゼの代わりに、2020年に人種差別による暴行の犯罪歴を持つ、バスティアン・シャルローをスコッドに入れたが、これに対して内外から批判が出ている。特に元フランス代表キャプテンだったティエリー・デュソトワールは、犠牲者の一人が自分の友人だったため、「選出は支持できない」とコメントしている。
フランスは、PRシリル・バイユ、LOポール・ウィルムゼ、SOロメイン・ヌタマック、CTBジョナサン・ダンティが欠場する。キャプテンは50キャップ目のSHアントワーヌ・デュポン。SOはマチュウ・ジャリベール。ジャージは、白のセカンドを着用した。
オールブラックスのイアン・フォスター監督は、用心のためとはいえ膝に痛みのある12番CTBジョルディ・バレットを欠場させた。また、WTBエラニ・ナラワが背筋を怪我し、NZに帰国した。バックアップはショーン・スティーヴンソンになると見られる(その後、FLイーサン・ブラカッダーが招集された)。12番にはアントン・リエナートブラウンを先発させ、リザーブ22番にはデイヴィット・ハヴィリ、23番にはレスター・ファインガアヌクを入れている。シャノン・フリッゼルの怪我で不在となる6番FLには、7番が専門のダルトン・パパリイを入れた。また21番SHのリザーブには、絶好調のキャメロン・ロイガードではなくフィンレイ・クリスティーを入れている。ロイガードは決勝トーナメントに向けての秘密兵器にする意向が伺われる。
オールブラックスは、試合直前にキャプテンのサム・ケーンが背筋痛で欠場。7番には6番FLのダルトン・パパリイが移動し、6番には19番のツポウ・ヴァアイ、19番には怪我から復帰のブロディー・レタリックが入った。キャプテン代行は、NO.8のアーディ・サヴェア。スタンドには、元オールブラックスのレジェンドであるリッチー・マコウらの姿があった。SOリッチー・モウンガが50キャップ目となる。
想定外の選手交代となったオールブラックスは、開始1分の11番WTBマーク・テレアの先制トライ以外は、攻めてはゴール前で取りこぼし、ハンドリングエラー、不要な反則、あげくはシンビンと悪いところばかりが連続して出てしまった。一方、まるで甲子園の慶応高校のような圧倒的ホームアドバンテージのフランスは、相手の反則からPGで得点を刻むとともに、コンテストキックがことごとくマイボールになるなど、想定以上の120点満点のゲームで完勝した。勝利したフランスは、念願の初優勝をホームで勝ち取るための大きな一歩を踏み出し、このまま致命的な怪我人などが出ない限り、決勝戦まで順当に勝ち進みそうだ。
オールブラックスのRWCプールマッチで初めてとなったこの敗戦は、ウォームアップマッチの南アフリカ戦に続く連敗となった他、その負け方が、トウィッケナムのゲームと同じような展開になっていることが心配される。また怪我人続出のチーム事情に赤信号が点灯している。準々決勝の相手に想定される、南アフリカ、アイルランド、スコットランドのいずれかとの対戦に備えて、残るプールマッチ3戦で、どこまで短期間で立て直せるかがこれからの課題となった。
オールブラックスは、怪我で帰国したWTBエモニ・ナラワに代えて、FLのイーサン・ブラカッダーを招集した。シャノン・フリッゼルとサム・ケーンに怪我が発生していることから、FLの強化を必要としたことが理由となっている。この結果、今シーズン大活躍のショーン・スティーヴンソンの招集は持ち越しとなった。また、FLサミペニ・フィナウの出場可能性も低くなった。
9月9日
イタリア52―8ナミビア(HT17-8)
イタリアは先発が2人交代。キャプテンは引き続き7番FLミケーレ・ラメロ。ナミビアの監督は、元南アフリカ代表監督のアリスター・クッツィアー。また選手にも南アフリカ系が多く、南アフリカの別代表の趣がある。
試合は、予想外のほぼ満員の観客が盛り上がる中、イタリアが7トライを挙げ、FBトンマゾ・アランが全てのコンバージョンを決めて、予想通りに大勝した。今大会のイタリアは、これまでで最も強いと思われるチームを作り上げ、NZ人監督キアラン・クローリーの手腕が見事に発揮された結果となっている。
アイルランド82-8ルーマニア(HT33-8)
アイルランドは格下ルーマニア相手に、FWの主力NO.8ジャック・コーナン、HOダン・シーハン、PRデイヴ・キルコインを休養させた。またジョニー・セクストンがSOに復帰し、キャプテンを担う。総じてベストメンバーを揃えている。
ルーマニアは、開始直後の2分に先制トライを挙げたものの、その後は格上のアイルランドに12トライ12コンバージョンを献上して大敗した。アイルランドは、SOセクストンを中心に、まるでアタック練習のようにトライを重ね、優勝に向けた幸先良いスタートとなった。
オーストラリア35-15ジョージア(HT21-3)
オーストラリアは、先発15人の総キャップ数343、リザーブは99、23人の平均キャップはわずか19となっている他、23人中17人がRWCに初出場という未熟なメンバーで臨む。リザーブは、エディー・ジョーンズ監督が南アフリカのFW7人を支持したのに反して、伝統的なFW5人+BK3人にしている。3番PRタニエラ・ツポウが50キャップを迎える。
ジョージアは、後半は14-12と競ったものの、前半の失点が重くのしかかり、格上相手に完敗した。オーストラリアはようやく連敗から脱出し、次週の難敵フィジーに備えて勢いをつけられた結果となった。ジョーンズ監督は、「ジョージアのスクラムが強くないのを、練習を含めて初めて見た」、「若く才能あるBKが活躍してくれた」、「さらに数試合勝ちたい」とコメントしている。
イングランドのNO.8にトム・カリーが復帰した。SHの先発は序列4番目のアレックス・ミッチェルを選んだが、SOジョージ・フォードとのコンビネーションを勘案したと見られる。
アルゼンチンは、昨年11月のイングランド戦勝利から先発3人を交代させた。キャプテンはHOフリアン・モントーヤ。
まるでカド番の大関が立ち合いで変化して勝ったようなゲームだった。空席が目立つスタンドの観客は、イングランドファンを除き、さぞ落胆したゲームになったのではないか。そして、イングランドは幸運に恵まれて勝利したが、中心FWの一人であるトム・カリーをレッドカードで失った影響は大きい。また毎試合、この日のような幸運に恵まれるとは思えないので、苦難の道は続くだろう。
濃紺のセカンドジャージのイングランドは、2003年のジョニー・ウィルキンソンを彷彿とさせる、SOジョージ・フォードの3DGと6PGの活躍で、ノートライながら、79分にこの試合唯一のトライを挙げたアルゼンチンに勝利した。イングランドは2分に、アルゼンチンFBフアンクルーズ・マリーラがハイボールキャッチする際に、7番FLトム・カリーがヘッドコンタクトをしてレッドカードになったことが、トライを取ることを捨て、キックのみで得点することに専念させたとはいえ、こうした試合内容は、ラグビーとしてのゲームをスポイルするものとなった。
もしこの日のイングランドのように、トライを取りにいかず、得点手段をPGとDGというゴールキックに限定するのであれば、もうラグビーという名に値しないサッカーの亜流になってしまう。ラグビーは、トライを取り合うからこそ、ラグビーなのだ。またゴールキックだけで勝負が決まるのであれば、エリス伝説を作った意味が崩壊してしまうだろう。
WRは、真剣にDG廃止に向けた検討を開始すべきではないか。しかし、WRはそもそもDGが得意なイングランドが中心の組織のため、こうしたことが実現するのは、かなり難しいと思う。しかし、ラグビーの発展のために英断を望みたい。
9月10日
日本42-12チリ(HT21-7)
日本は、4番LOアマト・ファカタヴァ、SO松田力也、12番CTB中村亮土、14番WTB松島幸太朗、FBセミシ・マシレワに交代・移動させたメンバーとなったが、リザーブにSOを入れていない。また19番LOに待望のワーナー・ディアンズが復帰した。その後、試合直前にキャプテンのNO.8姫野和樹が欠場。LOジャック・コーネルセンがNO.8に入り、LOは4番にサウマキ・アマナキ、5番にアマト・ファカタヴァとなった。
チリはベストメンバーの23人を揃えて、RWCの歴史的初戦に向けて士気を挙げている。
日本は5分に、タックルミス及びハンドリングエラーからチリに先制トライを取られるが、その後個々のスキルの差を利してトライを返す。23分にチリがレイトタックルでシンビンになり、この数的有利を使って29分に、また終了間際の40分にトライを重ねて前半をリードした。後半は、46分に日本のシンビンから47分にチリに二つ目のトライを献上したが、その後は順当に3トライを重ねて、ボーナスポイント付きの勝利を得た。
MOMは2トライのファカタヴァになったが、6番FLマイケル・リーチ、19番LOワーナー・ディアンズの攻守にわたる高いワークレート、さらにSO松田力也の100%成功のゴールキックが、大きく勝利に貢献した。ウォームアップマッチで停滞していた日本代表だが、RWC初戦で良く持ち直せたゲームとなった。
なお、この試合で活躍したファカタヴァとディアンズには、大会終了後にフランスの金満クラブから多数の勧誘が殺到すると思われる。この二人は、世界で活躍する逸材だと思う。
南アフリカ18-3スコットランド(HT6-3)
南アフリカのSHファフ・デクラークが50キャップを達成する。また、ジャック・ニーナバー監督は、批判の多かったリザーブのFW7人+BK1人を、FW6人+BK2人にしているが、それでも通常よりFWが多くBKが少ない体勢となっている。SOは引き続きマニー・リボック。また、セカンドジャージを使用したが、どうにも冴えないデザインだと思う。
スコットランドは、なぜか遅くメンバー発表したが、SOにフィン・ラッセルが入っているなど、ほぼベストメンバーを揃えている。
スコットランドが必死に攻めるが、南アフリカのディフェンスは固くトライを取れない。さらに、スクラムやブレイクダウンが劣勢では、SOフィン・ラッセルのフレアーを十分に発揮できずに終わってしまった。
南アフリカは、120%の出来だったオールブラックス戦の反動、及びプールマッチ初戦ということもあり、チーム自体は好調ではなかった。また、SOマニー・リボックのゴールキックが不調だったが、すぐにSHファフ・デクラークにキッカーを交代させるなど、試合の勝ち方を熟知したゲームマネージメントで、手堅く後半に2トライを取って完勝した。
ウェールズ32-26フィジー(HT18-14)
フィジー代表の先発SOとして、先のイングランド戦の歴史的勝利に貢献したケイレブ・ムンツは、練習中に膝の怪我を発症し、診断の結果RWC大会中の復帰は出来ないことが判明した。好調のフィジーにとっては、大きなダメージとなった。
ウェールズは、NO.8に101キャップのタウルペ・ファレタウが復帰する。先発からは5人、またリザーブからも5人が、それぞれRWC初出場となる。SOダン・ビガーは、RWCの総得点が97点となっており、PGを記録すれば100点に到達する(この試合で記録を達成した他、MOMに選ばれる活躍をした)。
ウェールズは、絶好調のフィジーに対してトライを取り合うゲームになりながら、253回ものタックルをし続けて接戦に勝利した。一方のフィジーは、走った距離655m、172回のランニング、171回のパスと面目躍如となるプレーを見せたが、ノーサイド直前のトライチャンスにパスを取りそこなってしまったのが痛かった。
2.その他参考
(1)歴代RWCのベスト5記録
プラネットラグビーが、RWC歴代のベスト5の記録を沢山紹介している。全部ここに掲載すると大量なので、トップだけを紹介したい。ジョナ・ロムーとリッチー・マコウの二人が、実に偉大な選手であったことが良くわかる。
なお、1995年の日本の悪しき記録(オールブラックス145-17日本)を、どこかの国が破ってくれないものかと毎回期待している。この期待に応えてくれそうなのが、オールブラックス対ウルグアイ、オールブラックス対ナミビア、フランス対ウルグアイ、フランス対ナミビア、ウェールズ対ポルトガル、オーストラリア対ポルトガル、アルゼンチン対チリ、イングランド対チリ。
最多試合出場数:22試合 リッチー・マコウ(オールブラックス)
最多得点(通算):277得点 ジョニー・ウィルキンソン(イングランド)
最多得点(一大会):126得点 グラント・フォックス(オールブラックス) 1987年
最多得点(一試合):45得点 サイモン・カルハイン(オールブラックス) 対日本 1995年
最多トライ(通算):15トライ ジョナ・ロムー(オールブラックス)、ブライアン・ハバナ(南アフリカ)
最多トライ(一大会):8トライ ロムー 1999年、 ハバナ 2007年、ジュリアン・サヴェア(オールブラックス) 2015年
最多トライ(一試合):6トライ マーク・エリス(オールブラックス) 対日本 1995年
最多トライアシスト:12回 フーリー・デュプレア(南アフリカ)、マット・ギトゥー(オーストラリア)、クエード・クーパー(オーストラリア)
最多トライアシスト(一大会):10回 カルロス・スペンサー(オールブラックス) 2003年
最多トライアシスト(一試合):6回 ギトゥー 対ナミビア 2003年
最多ボールキャリー(通算):217回 マコウ
最多ボールキャリー(一大会):104回 ローレンス・ダラーリオ(イングランド) 2003年
最多ボールキャリー(一試合):31回 ニック・イースター(イングランド) 対ウルグアイ 2015年
最長ゲインした距離(通算):1,219m ロムー
最長ゲインした距離(一大会):717m マット・ロジャース(オーストラリア) 2003年
最長ゲインした距離(一試合):293m クリス・レイサム(オーストラリア) 対ナミビア 2003年
最多ディフェンス突破数(通算)97回 ロムー
最多ディフェンス突破数(一大会):49回 ロムー 1999年
最多ディフェンス突破数(一試合):24回 ヴィリニモニ・デラサウ(フィジー) 対アメリカ 2003年
最多キック数(通算):208回 ロブ・アンドリュウ(イングランド)
最多キック数(一大会):130回 フアンマルティン・ヘルナンデス(アルゼンチン、なおフランス語の発音ではエルナンデス) 2007年
最多キック数(一試合):32回 ヘルナンデス 対アイルランド 2007年
最多タックル数(通算):226回 マコウ
最多タックル数(一大会):83回 タウルペ・ファレタウ(ウェールズ) 2011年
最多タックル数(一試合):28回 ティエリー・デュソトワール(フランス) 2007年
最多ターンオーバー(通算):34回 デイヴィット・ポーコック(オーストラリア)
最多ターンオーバー(一大会):17回 ポーコック 2015年
最多ターンオーバー(一試合):6回 コリ・ラコロイ(フィジー) 対オールブラックス 1987年
(2)RWCウェブサイトによる、試合の勝敗及び最初のトライ予想
各試合の、勝敗・得点差・最初のトライを予想するもの。日本語版(右上の三本線をクリックした後、一番下に言語選択のメニュー)もある。参加してみることをお薦めする。
(3)RWCウェブサイトによる、自分のドリームチームとリーグ参加
選手ごとのポイントを加算して、その合計を規定ポイント以下にした自分のチームを作り、世界中の人が作ったリーグに参加して順位を競うもの。なかなか面白い。日本の選手は総じてポイントが少ないので、選びやすいと思われる。なお残念ながら、英語とフランス語しか対応していない。
ちなみに、私のチームにオールブラックスからは、NO.8アーディ・サヴェア、SHキャメロン・ロイガード、12番CTBジョルディ・バレットの3人を入れた。日本代表からは、4番LOワーナー・ディアンズ、11番WTB松島幸太朗の2人を選んだ。HOはフリアン・モントーヤ(アルゼンチン)、7番FLはミケーレ・ラマロ(イタリア)、SOはフィン・ラッセル(スコットランド)、FBはアンジュ・カプオッツォなどとなっている。
(4)フランスのレキップ紙が、櫻井翔の日本代表アンバサダー就任を批判
フランスの高級紙レキップは、未成年の性的虐待の責任が問われている日本の大手芸能事務所ジャニーズに所属するタレントである櫻井翔が、ラグビーワールドカップの日本代表アンバサダー(広報的な役割)に就任したことに対して、(ラグビー経験者かつ有名大学OBの人気タレントとして、安易に起用していることもあり)強く批判している。
欧米では、未成年に対する性的虐待は重大な犯罪であるとの認識が、広く社会共通の理念となっている。一方日本の芸能事務所の長年にわたる未成年に対する性的虐待を、メディアを含めて隠微してきたことに対して、日本社会の受け取り以上に深刻な問題と認識している。また、このジャニーズ事務所の問題については、海外メディアの指摘によってようやく表面化してきた経緯もあるため、たんなる芸能事務所だけの問題で終わらない心配がある。
(5)女子ラグビーテストマッチ
日本29-24フィジー(HT19-0)
お互いに基本プレーがしっかりしていない、未だチーム及びプレーの育成中のようなゲーム。日本は前半、エンジンのかかっていないフィジーからトライを連取したが、後半に入るとオフロードパスをつながれて連続トライを奪われ、どうにか逃げ切った。
こんなゲームをしているようであれば、やはり監督及びコーチの指導力に疑問が出てくるので、日本協会は交代させるべきだったと強く思う。
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