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現在の写真に至るまで⑨(最終回)~使用機材などの紹介~

こんにちは。前回は"写真×映画"にするための編集方法などの話でした。一応リンクを張っておきます。

使用機材など

はい。早速ですが、instagramのDMで一番多い質問の使用している機材を紹介します。

普段はSONYのα7Ⅲをメインに使用しています。

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最近はFDレンズを付けてスナップを撮る事がマイブームとなっております。ですが、今回はこのレンズは使用しません。

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このようなレンズを使用してシネマスコープサイズの写真を撮る事が出来ます。その名も"アナモルフィックレンズ"です。正確に言うと、"アナモルフィックレンズアダプター"です。実はこのアダプターはカメラに取り付ける為のレンズではありません。プロジェクターに装着して映像をシネマスコープサイズで投影する為のアダプターです。これをカメラレンズのフロントに装着して撮影しています。

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このような外観です。

もちろんそのままでは装着できないので、以下の様なアダプターを使用しています。

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なので構成としては、カメラ+レンズ+アダプター+アナモルフィックレンズという仰々しいセッティングとなります。

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200mm以上の望遠レンズを付けているぐらいのサイズ感です。

少し前は海外で購入しないと手に入らなかったのですが、最近は国内でも手に入りやすくなったんじゃないでしょうか。ヤフオクでも出品されていました。

ちなみにこのセッティングの場合はフルサイズのカメラの場合、100mm以上のレンズを推奨します。それより焦点距離が短いとケラレが発生します。ちなみに画像のレンズはFDの100mmレンズです。レンズの必要最低条件は2つ。100mm以上、前玉が回転しない、という事です。前玉が回るとアナモルフィックレンズも回転してしまうので撮影できません。

アナモルフィックレンズアダプターを使用した編集方法

上記のセッティングで撮影すると以下のように仕上がります。

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このアナモルフィックレンズは横が2倍圧縮された状態で撮影できます。

α7Ⅲは3:2で撮影出来るので、これを4:3(1.33×1)にトリミングします。

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そしてこの圧縮された写真の横側をもとのサイズ(2倍に引き伸ばし)戻します。

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こうすることで、アスペクト比1.33×1が2.66×1に変更されます。正確にはシネマスコープサイズは1970年に定められた最新のSMPTE規格2.39:1か、一般的にシネマスコープのアスペクト比と言われる2.35:1にするのですが、私はこの2.66×1のアスペクト比が気に入っているのでこのまま仕上げます。なので正確なシネマスコープサイズではありません。

そしてこれを前回ご紹介した編集方法で仕上げます。(レターボックスは使用しません)

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これで完成です。

もちろん前回ご紹介した仕上げでもシネマスコープサイズは簡単にできるのですが、前回の手法だと画素を大幅に削ることになります。しかしアナモルフィックレンズアダプターを使用すれば画素を削ることなく利用できます。そしてあの独特なアナモルフィックレンズフレアや楕円形のボケなどユニークな表現を合成無しで手に入れることができます。

いかがでしたでしょうか?原理さえ分かれば簡単にシネマスコープサイズで撮影出来る事がお伝えできたかと思います。機材を手に入れるハードルも少し下がってきたので皆さんもぜひチャレンジしてみて下さい。

また、遂に低価格でアナモルフィックレンズの撮影が出来るレンズもSIRUIというメーカーから発売されるので、これからはもっと手軽にシネマスコープサイズを手に入れる事が出来るようになっていくと思います。ちなみに私は購入しました。また届き次第レビューしたいと思っています。リンクを張っておきます。

ということで、全9回に渡って自己紹介を兼ねてシネマスコープサイズの写真に関してご紹介してきました。また改めてシネマスコープサイズの写真編集だけをまとめた記事を投稿予定です。ここまでご覧になっていただきありがとうございました。

それではまたお会いしましょう。


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