『THANKS CALL』 隠し番号と裏話
『THANKS CALL』について
unity1weekお題「つたえる」にて、公衆電話で感謝を伝えるゲーム『THANKS CALL』を作りました。
Twitterで感想を呟いてくれた方々のおかげで、いつも以上に多くの方にプレイいただいていて、とても嬉しいです。プレイありがとうございます!
以降は『THANKS CALL』のネタバレを含みます。というか基本ネタバレです。10分もあればクリアできるので、未プレイの方は是非上のリンクからプレイしてみてください!
隠し番号について
ゲームの説明欄にも書いたのですが、クリア後コンテンツとして隠し電話番号をいくつか用意していました。
見つからない前提の無理ゲーな番号も用意したのですが、気になっている方もいそうなので公開しておきます。
是非ゲーム内で電話をかけてみてください!
3桁番号
まずは説明欄にヒントのある3桁番号から。
ゲーム内は6桁しか掛けられないので、ヒントの通り3桁の時は残りを「*」で埋めます。(ちなみに「*」の場所は最初でも途中でも最後でも可)
110***: 警察
119***: 消防署
117***: 時報
時報はしっかり現在時刻を教えてくれます。
ゾロ目
ゾロ目の番号もいくつか用意していました。
111111: ワンワン、とイヌが出ます
777777: 大当たり、ということで詐欺電話が掛かってきます
888888: パチパチ、と拍手されます
999999: クックックッ、と笑われます
000000: この番号には掛けるよね、と言われます
語呂合わせ
見つかることはないだろう、と思いつつ語呂合わせも少しだけ入れました。
494949: シクシクという泣き声が聞こえてきます
494979: シクシク泣く、ということでこちらも泣き声が聞こえてきます
037723: オサナナジミ、ということで幼馴染に繋がります
この3つはヒントも何もなく、ただ思いついた語呂合わせを入れただけなので誰にも見つからないだろう枠だったのですが、幼馴染は発見している方を観測して驚愕しました。
年月日
年月日も2つだけ、今回のunity1week「つたえる」の制作期間開始日と終了日が入ってます。これはunity1week参加者向け。
230320: unity1week制作期間開始日。始まるぞ!と言われます
230327: unity1week制作期間終了日。完成したよね?と煽られます
電話番号の謎解き
最後は謎解きになっています。これも解ける前提で作ってないですが、万が一解いて見つける人がいたら天才すぎるなあという気持ちで入れました。
ゲーム内に出てきた電話番号は、実はアルファベットが数字に対応していました。
MOTHER → 350858
FATHER → 610858
FRIEND → 689544
TEACHE(R) → 051385
一応、母と父の下4桁が一致していることが微かなヒントになっています。
そして、ゲームタイトルやゲームのコンセプトにもなっている「THANKS」を変換した番号が隠し番号として入っています。
081419: 「THANKS」の変換。感謝を言われる
隠し電話番号まとめ
110***: 警察
119***: 消防署
117***: 時報
111111: ワンワン、とイヌが出ます
777777: 大当たり、ということで詐欺電話が掛かってきます
888888: パチパチ、と拍手されます
999999: クックックッ、と笑われます
000000: この番号には掛けるよね、と言われます
494949: シクシクという泣き声が聞こえてきます
494979: シクシク泣く、ということでこちらも泣き声が聞こえてきます
037723: オサナナジミ、ということで幼馴染に繋がります
230320: unity1week制作期間開始日。始まるぞ!と言われます
230327: unity1week制作期間終了日。完成したよね?と煽られます
081419: 「THANKS」の変換。感謝を言われる
の14種類を用意していました。
分かるわけないだろ!という声はごもっともで、語呂合わせ以降は遊び感覚で入れていました。いくつ隠し番号があるかも明かしていなかったので、見つからなかったものはそのままで良いかなという気持ちでした。
個人的には3桁番号とゾロ目を見つけてくれたら大大大満足です!
開発スケジュール
1週間でゲームを作るイベントでしたが、実は前半は全く作るものが決まっておらず、なんとなく公衆電話で良い感じのゲームが作れるんじゃないか…と思って公衆電話先行で作り始めました。
アイデアが大体固まったのが22日(水)の深夜、ゲーム自体を作り始めたのは23日(木)の深夜ぐらい。コンパクトなゲームだったのと土日フルに使えたので、なんとか締め切りに間に合いました。
ストーリー設定の補足
雰囲気重視のゲームだったこともあり、ゲーム内でベラベラ設定を喋るのは避けたいなあという気持ちでした。
なので、状況説明としては神様の「この電話を使うと、人の夢の中に入って話せる」という説明だけにとどめました。
一応これが全てではあるのですが、以降で補足説明を書こうと思うので、自分の解釈で楽しみたい方は記事を読むのをここまでにしていただけると良いかもです。
「なんか電話したらやばい状況だったことも多かったんだけど…」と感じた方もいるはず。
その理由としては、電話先が「電話相手の夢の中」だからです。
電話相手の4人は現実で寝ていて、死んだ主人公が天国の方から4人の夢に電話をかけるという設定でした。
なので怪物に追われていたり、魔法が使えたり、宇宙にいたり、主人公とご飯を食べていたりします。
頭がおかしくなったような言動や、目の前に主人公がいるというホラー展開で、少し不穏な雰囲気にできればなあと思っていました(実際の設定としては夢の中なので、ただ楽しい夢だったり、主人公とご飯を食べてる夢)
ちなみに電話が繋がらないことがあるのは、夢を見ていない時間帯(ノンレム睡眠中)という設定です。
できる限り良い体験を届けるために
電話内容やその順番についても、できる限り良い体験を届けるために工夫しました。
まず電話番号リストの順番ですが、これは直感的に「母→父→親友→恩師」が自然かなあと感じたので、これで固定しました。
ここから、多くのプレイヤーが良い体験を得られるようにするため、プレイヤーの電話を掛ける順番を予想しつつ、夢の内容を決めていきました。
1周目は無難に終わらせたい
まずプレイヤーは最初に「一番上にある母から掛けてみる」ことが多いと予想できたので、母の1回目は無難な夢にしました。
そのあとは「父→親友→恩師」と上から順番に1人ずつ掛けることが一番多いという予想から、父の2回目/親友の3回目/恩師の4回目にも、感謝や不穏に捉えられる内容は入れませんでした。
コンパクトなゲームなので、少しは長く体験してもらうための工夫でした。
「感謝」の位置
一般的な感謝の度合いを考えて、父母を3~4回目にしたい
1周目で全員に感謝を伝えてほしくはない
という条件から、正解の順番は「親友→恩師→父→母」という順番にしました。(「恩師→親友→父→母」だと下から順に掛けた時に正解してしまう。2周目でありそうな順番なので却下した)
夢の内容
熟睡と感謝以外で、4人それぞれに2つずつ夢が用意されています。
図では夢を黄色と紫色で分けていますが、
黄色: 主人公を想っていることが分かる夢 or 主人公の感謝に繋がる夢
紫色: 夢っぽい夢
という方針で内容を決めました。
黄色の夢は具体的に、
母: 主人公のために誕生日パーティーを開いている
父: 主人公のために一生懸命働いている →働いてくれて感謝
親友: 主人公と一緒に楽しく過ごしている
恩師: 教え子の受験結果を待っている →進路のサポートについて感謝
という感じでした。(無意識にでも、感謝する時のエモさに繋がってくれたら嬉しいなという気持ち)
親友に関してはホラー展開なのであまり関係ないですが…
紫色の夢は単純に、「夢であること」を納得させる要素として夢らしい内容にしました。
最後に
色々と裏話的なことも書いてみましたが、あくまで制作者の意図なので…
意図に関わらずプレイした方々が何かしら感じていただけたら、とても嬉しいです!
プレイしてくれた方々、ありがとうございました!
THANKS!
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