見出し画像

好きな写真について #28

このタイトルで何本目書いたのか調べる時間が惜しい。あと4日で2023年が終わってしまう。一年前から、「好きな写真」について書きながら考えてきたけど、結局よく分からなかった。

分かったことといえば、気分や体調で見たくなる写真が異なることや、嫌いな写真はどんな状態で見ても嫌いだということくらいだろうか。どんな状態で見ても好きな写真ってなんだろう? ショア様の写真集であっても、仕事が忙しくて余裕がないときに見ると良さを味わうことができない。やはり家族の写真だろうか。仕事休んでクラゲでも観に行こうかなと思ったときも、家族の写真を見ると、「クラゲ見るより、上司を見に行け!」と自分を奮い立たせられる。行けばなんてことないと分かっているけれど、仕事を投げ出してクラゲが水の中を漂っている様子をただ眺めていることに時間を費やすことの罪悪感を超えた先にある感覚を求めたくなることは、死ぬまで無くならないんだろうなと思う。

スマホにある1番新しい家族写真は、クリスマスに家族で難波のカフェに行ったときに撮ったものだ。4人掛けのソファーのテーブル席だった。案内されたときは、お母さんの隣に子どもたちがぴったりとくっついて座っていてボクはその向かい側でソファーを持て余していた。「こっち広いよー、横になれるよー」と、お上品な店内の雰囲気を壊さないように呟いていたけど、何も反応はなかった。いつものことだから気にしない。何を注文しようかメニューを広げていると、長女がボクの隣に来てくれた。すぐにソファーの前側からずれ落ち、眠たいオーラが全開だった。イチゴパフェとパンケーキをひとつずつ、妻はカフェオレ、ボクはアールグレイのミルクティーも注文した。どのパフェにするか悩むのかなと思ったけど、子どもたちは迷う余裕もないくらい疲れているようだった。ストロベリーパフェと呼ばないのは何故だろうと一瞬思ったけど、声には出さなかった。カフェまで長いクリスマスを過ごしてきたから。

朝、サンタさんのプレゼントを開封して、ずっとそのおもちゃで遊んでいた。ビーズで好きな動物や、お花の形をつくるもので、かなり神経を使ったのだろう。テレビの前には、たくさんの作品が並んでいる。お魚、お花、すみっコぐらし。数ヶ月すれば飽きてしまうかもしれないけど、これだけ夢中になって楽しんでくれていると、来年もサンタさんを頑張ろうと思える。「サンタさんありがとう!」というお礼の言葉を、ボクが聞いても素直に喜べる言葉に変えられないだろうか。1年あるから何かいい案が浮かべばいいなと思う。絶対考えないんだろうけど。

クリスマスに家族でカフェに行けたことが嬉しかった。これからも、今まで出来なかったことが実現していけたら嬉しい。その瞬間をすべて写真に残すことはできないし、残そうとも思わない。一枚でも良いから見返したときに「頑張ろう!」と思える写真があればそれでいい。パフェが届くまでの間に、長女と一緒に撮った写真、妻と頬杖をつく長男が写っている写真。あぁ、元気出た!

写真っていいな。

写真や旅のことだけじゃなく、今ボクが気になっていることをnoteに書いています!読んでいただきありがとうございます!