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絵本は大人が読んでも楽しめる

おはようございます。平井です。

今日は『絵本』について書きます。

絵本は親が子どもに読むためものと思っている方がいるかもしれません。「ぐりとぐら」、「きんぎょがにげた」などは見た記憶が残っているのではないでしょうか? 絵本の読み聞かせは、絵と言葉を通してまだ何もしらない子どもたちに世界を教える役割を果たしていると思っています。赤ちゃんの頃は色や形をテーマにした絵本が人気だけど、成長すると星や飛行機など子どもたちが興味を示す絵本を選ぶようになります。実際にまだ経験できないけど、想像力を働かせて夢をもつキッカケを与えているのかもしれません。

「これは何?」、「なんでここにあるの?」など、知らない世界を知った子どもたちの好奇心はとてつもないパワーをもっています。このパワーは成長するにつれて、減っていくように感じています。「なぜ?」と問い続けることは、体力も精神力も使うかなりハードな取組みだからです。別に考えなくても生きていけるのは間違いない。研究者や、そういう仕事をする人だけの特権なのかと錯覚するくらい大人になると「なぜ?」を避けようとします。

知らないもの、分からないものには蓋をする。「なぜ?」を避けるときの心理はこれだと思っています。ということは、「なぜ?」と考えた先にどんな未来が訪れるか経験する機会があれば、選択肢が増やせる可能性が出てきます。経験した些細なことのすべてになぜ?なぜ?と問いかけ続けるのは疲れますが、何か引っかかるものに対しては少し時間を作って考えてみても良いと思います。キーワードだけメモしておくのも良さそうですね。じっくり考えようとすると、かなりの労力を必要とするのですが、「こういうことかもしれない!」くらいの答えをもつことはすぐに習慣付けられるはずです。例えば電車の吊り革は、なぜ丸い形と三角の形があるかなど、気になる対象は日常生活に溢れています。ちなみにボクは丸い形だとなんか持ちにくいから、三角の吊り革ができたと思っています。こういうデザインに至る経緯のストーリーは面白いので、興味ある人は本を読むことをお勧めします。ボクは最近建築の本をよく読んでいます。絵本から脱線しすぎたので話を戻します。

昨年後半から和歌山で写真や映像、webに関する事業が活発になってきたと感じています。和歌山のクリエイティブへの意識は東京と比較すると10年くらい時間が遅れています。地元企業や自営業者がWebや映像コンテンツを本格化に検討し始めたと言えば、伝わる方も多いかと思います。もう東京だと、次の次の次くらいのフェーズに進んでますよね。和歌山では、みんなが社会の動きを見ながら「なぜWebや動画が必要なのか?」考えた結果、今の動きに至ったと考えています。時間がゆっくり流れているから、自分たちのペースで物事を理解する様子はとても魅力的だなとも感じています。100年後くらいに、みかん農家がホームページや動画をつくったことで、とても大きなみかん山を手に入れましたという絵本が作られてそうです。

この先、技術がどれだけ進歩しても、絵本はなくならないとボクは考えています。youtubeには読み聞かせ動画も増えていますが、あれは絵本がないとできません。読み聞かせと比較すると、情報量が圧倒的に少ない。映像からだと、視覚と聴覚しか刺激されません。読み聞かせだと、視覚、聴覚に加えて、絵本に触れたときに紙の質感、紙の匂い、絵本を舐めたときに味まで知ることができます。みかんの絵本だったら、みかんの匂いや味を安全・安心して経験させられる絵本とかも今後できそうですね。

さらに絵本のスゴいところは、大人の思考にも影響を与えることです。例えば、色づかいを見ても、良い絵本は配色がとても美しい。写真のインプットとして絵画を見る人は多いですよね。フェルメールの光の描き方についてはいろんなカメラマンが影響を受けているはずです。それと同じように絵本に着想を受けて、写真にフィードバックする流れも素敵だなと思いました。現実では見ることのできない世界を絵は見せてくれます。その絵を見るだけじゃなくて、その絵の中で想像力を働かせるとますます楽しい時間を過ごせるので、ぜひ絵本を手に取って見てみてくださいね。

それでは素敵な水曜日をお過ごしください。

写真や旅のことだけじゃなく、今ボクが気になっていることをnoteに書いています!読んでいただきありがとうございます!