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東京駅で買った国技館やきとりが美味しかった

東京駅の新幹線乗車券売り場の少し手前で駅弁屋を見つけた。少し小さめのお店だったが、食べたいと思っていた牛タン弁当と焼き鳥弁当があった。牛タン弁当には温める機能が付いている。ジュワーと温めて、匂いが充満したら周りの人に迷惑だなと思い諦めた。匂いを気にしてしまうのは、551の豚まんテロを普段から経験しているからだろう。

電車で出来立ての豚まんが発する匂いは猛烈に空腹を刺激する。電車内で暴動が起きてしまうんじゃないかと怖くなることもある。関西人が加害者になることはないと思っていたが、こてこての関西弁を話しながら豚まんを頬張っている人もいた。欲求に正直に生きているんだねと思い、車両を移動したこともある。そんな経験を新幹線でしたくないから、ボクは駅弁屋さんに「やきとりください」と注文した。750円ですと告げられて出てきた弁当は文庫本くらいのサイズだった。ショーケースには、焼き鳥の横に白ごはんが添えられていた様に思ったけど、目の前にあるそれは明らかに白ごはんが入っている大きさではない。焼き鳥が食べたかったから、白ごはんはなくても良くて尋ねなかったけれど、焼き鳥を食べ終えた今、調べておこうと思った。

ボクが駅弁屋さんのショーケースで見た焼き鳥の横にあった白ごはんは幻だった。日本相撲協会公式サイトに『国技館焼き鳥(5本入り・肉3本 / つくね2本)』としっかり書かれている。ボクの欲求が白ごはんを具現化してしまったのかもしれない。

国技館焼き鳥は、むねか、ささみのような脂身の少ないボク好みの鳥肉だった。つくねもシンプルで、どちらにもかかっているたれも甘めでご飯がめちゃくちゃ進むだろうなと思った。すすむくんだったら100%おかわりしただろうけど、駅弁を『おかわり!』と言われても、すすむくんのご両親は提供できるのだろうか? こんな懐かしいCMを思い出してしまうのは、昨日のGLAYのライブで何度も過去のことを思い出してしまったからだろう。

おかわりとか、国技館とか、相撲を連想させるワードに反応してしまうのは、2日前に池袋駅のホームでお相撲と遭遇したからだろう。焼き鳥を食べ終えるまで忘れていたけど、あんなにニコニコしていたお相撲さんも土俵の上ではおっかない表情になるのだろうか。相手からすると、ニコニコしながら向かってこられる方が怖い気もする。そんな経験ないだろうから。

国技館焼き鳥で満たされたボクの表情は緩んでいることだろう。文章にしたことで、何書いてんだと余計にニヤニヤしてしまった。

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