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皆悩みがちな「無料と有料をわける線引き」を考える

今回の短い記事では「無料と有料をわける線引き」について書いてみようと思う。

 日々の情報発信を行っていく中で悩むポイントというのは、いくつかあるものだ。その一つが「どこまでを無料のサービスにして、どこからを有料にするのか?」というものではないだろうか。

 10年程前、2010年ぐらいまでと比べると、有益な情報=有料と一概に言えない状況になっているのではないかと感じている。世間には、探せば有益な情報が無料でゴロゴロと転がっているわけだ。

有料ということで期待値を上げさせられておいて、いざ課金をしてみると、

「この内容であれば他でもあるよね…」ということや、これは何の根拠もない情報だったというのを掴まされてしまった苦い経験。

 私だけでなく相当数が同じことを経験しているのではないだろうか。


情報発信のスタイルから考えてみる

無料・有料を考える時には、そもそもの情報発信のスタイルから考える必要があるのではないか。これが私の一つの結論だ。

・何となく始めて
・何となく情報発信をして
・何となく自分の専門的なことを提供して

 「価値はあるのだろうけど、やっぱりどこかで有料にしたいなぁ…ずっと無料でやっていてもしょうがないよなぁ…」という方は多い。

 そういった時に
「どうやって有料にしよう?」、「どこから有料にしよう?」、「どういったサービスをしよう?」…

こんなふうに考える。
正直、このタイミングからでは難しい。

まず情報発信をする前に、
・最終的に売りたいバックエンド商品やサービスを持つ→逆算から始める
・自分というサービスを知ってもらう(セルフブランディング)ために行う
・自分のやっていることの価値を高めるために発信する

 こういった目的を明確にすべきだろう。

 私自身は勧めないが、
・自分の存在価値のアピールがしたい
・こんな人生を生きている、ということを知ってもらいたい

といった「まずは自分の承認欲求を満たすため」という場合もだってあるだろう。

それぞれ目的が全く違うのがわかるはずだ。


弘田の情報発信のスタイル

私の場合は、自分のセルフブランディングがメインで情報発信を続けているという部分が大きい。

・私という商品やサービス
・ストレングス&コンディショニング(S&C)というトレーニング指導の専門性
・スポーツ現場やアスリートスポーツの実情

 こういったものをお伝えする中で、自分自身の価値や、こういった仕事をしたい、こういったサービスがもっと広がっていけばいいなということを伝えていきたいと考えている。

 信頼貯金を貯めていくイメージ

そうなると自ずと「信頼という貯金を作ること」というのを、まず考えることになる。

最優先すべきことは、私という発信者の言うことや考えに共感してもらえたり、こういった考えもあるということを知ってもらうこと。

そのうえで、この人の言うことは、ある程度信用できるな、この人に直接会ってみたいな、指導してもらいたいなと思ってもらえるような情報発信を心掛けている。

弘田雄士という商品に、少なくとも信用と価値を感じてもらえる。

そして、その相手が有料であってもこれは知りたいなと思うであろうことのみを有料化していくという感じだ。

ハレとケという考え方も面白い

 自分の中ではこのように定義をしているが、西野亮廣さんがオンラインサロンの中で面白い「ハレとケ」の概念の話をしていた。

「ハレとケ」は、時間論を伴う日本人の伝統的な世界観の一つだ。

どっちがどっちなのか、ちょっと分からなくなりそうだが、ハレの状態というのが、お祭りや年中行事などを行う特別な日のこと。何となく非日常が出てくるような日のことをハレと言う。

ケは、日常という意味だ。

 ハレとケの使い分けというか世界観というのがあり、エンターテイメント系のサービスを行っている人にとっては役に立つ概念だと思って、その回の投稿を読んでいた。

 やはりハレというのはお祭り。岸和田祭り、ハロウィンやクリスマスなどがそうだろう。日常では経験できない体験や時間を提供することになるので、これを有料サービスの価値と考えることもできるわけだ。

そうしてくると、非日常な経験やサービス、非日常の刺激を与えうるものを有料にするという考え方は非常に分かりやすいのではないかなと思う。

 

まとめ

 自分の立ち位置や提供しうる価値は何なのか?ということをまず考える。

こういった整理がついてから、初めて有料コンテンツの出し方やプラットフォームを決めることができるはずだ。

オンラインサロンやメンバーシップなどのサービスが、いろいろなプラットフォームでできるようになっているが、自分のコンテンツの出し方やプラットフォームとして適合しているのかという点を、総合的に考えた上で判断するべきだろう。

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