トレーナー業も肝に銘じるべき「仕事の成長を阻害するたった一つの要素」とは
今回の執筆のきっかけになったのは、アスレチックトレーナーの森部高史さんのツイートからインスパイアされたから。森部さんがツイートしていた内容が私にとっても刺さったのだ。
森部さんTweetのURLはコチラ
危機感はあるか
内容としては、「仕事を成長させるのは「危機感」「使命感」「好奇心」。
だけど、どうも成果が出ないなと言っている人に圧倒的に足りないのは「危機感」なんじゃないの。」
というもの。これに私自身もすごく腑に落ちるというか、共感する部分が大きかったのだ。
どうしてもいまいち結果が出ない、はっきりしないとこぼす人は、結構な数いるものだ。しかしこういったタイプの人に共通しているのは、どこか他人事のような印象を持っている点。ある意味、想像力がないと言い換えられる部分があるのだろう。
スポーツ現場に携わるスタッフがこういったタイプだとすると、初めてグラウンドやフィールドでの公式戦に合流した際に、いつもの実力の半分も出せなかったり、まったく仕事にならないケースが多い。
それまではちょっとミーハーな感じだったり、「興奮してきちゃいました!」と、はしゃいだりしているのだが、一気に怖気づいてしまうというか、怖くなってしまうのだろう。
スポーツ現場のケースでいうと、公式戦や実際の試合の時、フィールドで思い切り全力でプレーをする場面というのは平時ではなく、選手たちもスタッフもみんな、戦場にいるというか戦時になるものだ。
だがこのタイプの人には戦時の覚悟がない。結果的に「使えない」人材になってしまうのは想像に難くないだろう。
スポーツ現場の例を挙げたが、どんな仕事であれ、平時の心構えではなく、戦時に備えられる覚悟を持っている人というのは、やはり伸びるものだ。
与えられたことをこなしたり、自分事として捉えられずに指示を出されるのを待っている人というのは、、いつまでも独り立ちはできない。
スポーツ現場では、誰も待ってくれないし、それぞれの専門家にも余裕はない。チームとして結果が求められるわけで、一専門家としてスタッフにもそれ相応の実力が求められるため、こういったタイプの人はすぐに仕事がなくなるし、契約もなくなってしまう。ある意味、ものすごく分かりやすい部分でもあるのだ。
こういった方はある程度、使命感、好奇心、この二つは備えているはずだ。残るは危機感。
本来は自分自身が、能力や実力とは関係なく、スポーツと真剣に向き合って「勝った負けた」であったり、スポーツの非情理なところも味わっているとシンプルだ。一生懸命上手くなろうとしたり、チーム内で切磋琢磨していくような経験があると自然に危機感は出てくるものだから。
まずは現場を経験しよう
そういった経験がない場合、危機感という部分が圧倒的に足りない人はどうしたらいいのか。
逆説的にはなるが、インターンであれなんであれ、まずはスポーツ現場で仕事をすることだと思う。実際に足を赴いて経験する、肌で感じることが大事なのだ。危機感というのは、なかなか簡単に出てくるものではないし、口伝で伝えるというものでもない。
我々のように単年契約、1年ごとの業務委託契約という形で、スポーツ現場に携わっているという状況自体が、実は危機感を高めてくれるのに一役買ってくれている部分もあるぐらいだ。
そういった意味でも、学生などに
「何をしたらいいですか?」、「何かアドバイスをいただけますか?」
と言われると、
「まず現場の雰囲気を感じること。味わうこと。身に染みるということが一番だよ!」
そう答えることが多い。
緊張感や危機感というのを自然と感じることができると思っているからだ。
まとめ
スポーツに携わったことがある方にとっては、危機感がやはり大事だということに関しては皆、共通見解になるはずだ。
今回は、仕事を成長させるには三つの要素があって、それは危機感と使命感と好奇心。その中でも、危機感がない人が一番多い、圧倒的に足りていないのではないかという部分を、私なりに深掘りしてみた。
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