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「まだメルカリにいたの!」に答えてみる

エッ!ゆいちゃん、まだメルカリにいたの!

わたしが知人に近況報告をすると十中八九返ってくる言葉です。飽きっぽく新しいもの好きなわたしが3年以上働いているので、びっくりされるのだとおもいます。また入社が上場前だったので、いわゆるスタートアップのフェーズから成長した組織にいることが意外、と思われているかもしれません。

わかる。

そんななか、今日時点でわたしがメルカリで働く理由は色々あるのですが、そのひとつに「多国籍チームで日本のプロダクト開発」というのがあります。これがまぁ面白いです。

「会社としての意義」とか「多様性への取組み」みたいなのは既に多く語られているので、今回はいち社員、いちProduct Managerとして感じているその面白さを「まだいたの!」へのアンサーソングとして書いてみたいと思います。

(先に言ってしまうのですが、メルカリは多様な職種で一緒に働く仲間を募集しています)

わたしが感じる「多国籍チームで日本のプロダクト開発」の面白さは(いっぱいあるのですが…)こんな感じ。

英語でプロダクト開発できる
開発言語と近くなる
ハイコンテクストが通用しない

英語でプロダクト開発できる

チームやシチュエーションによりますが、Product Managerとしてプロダクト開発に携わるわたしの場合、体感で70%くらいが英語です。
公用語として義務付けられているわけではなく、時によって使い分けます。参加者全員の母語が日本語のときは、日本語。

ひとつの会議に対して、文書と会話が区別され、日英両方で構成されることもあります。例えば…

・資料は英語で用意。同時通訳を依頼して、深い議論は日本語もOK
・定例資料は英語で用意。話す言語は、1週間ずつ入れ替える

お客さまに提供するサービスは日本語ですし、外部の関係者とも日本語でコミュニケーションする。
単純化すると言語の翻訳地点がどこに置かれるかということであり、あらゆるかたたちの日々の努力と改善によって成り立っています。

メルカリ社員の多くは英語ができて、トリリンガルもいっぱい。そんななか苦手なわたしにとっては、とにかく実践的なチャンスの日々。特にプロダクト開発について多様な文化や英語の勉強になるし、多様な意見をどうひとつのプロダクトに集約するかという挑戦になっています。

開発言語と近くなる

いま日本向けプロダクトの仕様書を英語で書いているのですが、日本語で書いていたときよりも、コードとの意思疎通がしやすくなった気がしています。

日本語で書いた場合、エンジニアが変数名を定義する際に一緒に考えて決めるわけですが、サービス名や機能名を予め英語でも定義して書いておけば、そのままレビューして採用しやすい。もしエンジニアが考えたり使っているものと違えば、仕様書に対してフィードバックをもらえます。

これによって多少なりとも、エンジニアが考えていること・やっていることの理解が進み、コミュニケーションしやすくなった気がします。

(ていうか、マーケットも開発も英語な世界は、そりゃあ速いわ…と、この小さな世界のスタンダードだけに生きていたことを痛感して悔しくなりました)

ハイコンテクストが通用しない

特にエンジニアは様々な国のかたが集まっています。わたしが関わるだけでも、インド、アメリカ、中国、フランス、イタリアなど。
わたしはそんな皆さんに「こういうことをやりたいんだ」と話して巻き込みたいわけですが、ここで「わかるよね」的な空気は通用しません。

I don't understand. Why?

解きたいイシューや目的、その説明がハイコンテクストだったりするとストレートに質問が返ってくるし、画面の向こうの表情が、ちゃんと「🤔 :thinking_face: 」ってなるんですよね。

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(つらい)

それから、オノマトペなどの比喩表現や「通じちゃってる社内用語」が何を意味しているのか、その芯を捉える必要もあります。

「お祭り感」ってなに?その要素は?

社内用語が生まれること自体はよいこと。もちろんメルカリにも社内用語がたくさんあります。でも用語が独り歩きすることで、認識のズレや間違ったアウトプットが生まれるリスクもある。

おかげで日本特有の法律・契約や「なんとなくそういうことになっている」ものごとに対し、改めて本質を捉え直し言語化するきっかけになっています。これはイシューやその解決策の精度を高めるのに大変有効です。

おわりに

偉そうなことを書いてみたのですが、恥ずかしながらわたしは英語が得意ではありません。チームメンバーの圧倒的な傾聴力と理解力、そして会社の仕組みに助けていただいています。毎日言いたいことの1割も通じず、悔しいことばかりです。

でも、グローバルなチームでローカル(日本)に寄り添うプロダクトをつくることは面白い。
このnoteを契機に、多様性への取組みも英語の勉強も、一層がんばりたいと思います。

提  供

わたしの英語はご覧のスポンサーの提供でお送りしております。
いつもありがとうございます。

メンバーの圧倒的な傾聴力と理解力
会社のグローバル化のための仕組み・取組み
DeepL
(機械翻訳サービス)
Grammarly
(文法チェックツール)
ほか

最後に、メルカリで働くこと・英語を使うこと・グローバルな環境でプロダクトをつくることに1%でも興味をもったかたがいましたら、お気軽にご連絡/ご応募ください🙂 @yuiykt on Twitter

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