ゆい

渡航国数70と少し、年間500冊ほど読む旅と本のおたく

ゆい

渡航国数70と少し、年間500冊ほど読む旅と本のおたく

最近の記事

  • 固定された記事

笑えるくらい心配性なのに70か国を旅した私がつくる鉄壁の「旅のしおり」

大学生のときに世界一周もどきを経験してから約10年。会社員として働きながら、たまに休暇をもらって旅しています。 これまで訪れた国は70ちょっと……と言うと強者っぽく聞こえそうですが、むしろ真逆。心配性で内向的、コミュニケーション力に自信なしという完全に海外旅行に適さないタイプで、出発日が近づいてくると必ず、トラブルに巻き込まれる夢を見て飛び起きます。 そんな性格だからこそ、無事に帰国するためのtipsをたっぷり蓄積してきました。ここでは、そのうちの一つである「旅のしおり作

    • 【74カ国め】スリランカ・タイ3泊7日ひとり旅のながなが日記

      2024年4月、スリランカ・タイを3泊7日でひとり旅してきた。 スリランカは初訪問で、74カ国めになる。タイはこれまで10回ほど入国している大好きな国だ。 4月で就職10周年を迎えたこともあり、今回の旅のテーマは「自分にぜいたくを許して感性を磨く旅」。 この記事では、3泊7日の日記を殴り書きする。最初にことわっておくと、7,000字ある。肉親でも途中で放り出しそうなくらい長い。 今回の旅のスケジュール&目的会社員なので、限りある有給休暇を使って旅をしている。 今回の

      • ある春の日のタイムスリップについて

        ものにはたくさんの思い出がまとわりついていて、ふと手に取っただけで私たちの感情を揺さぶってくることがある。 ちょっと長くなるけれど、今回は旅先で出会ったYとの思い出話に付き合ってほしい。舞台は12年前のバンコク、カオサン通りの激安ゲストハウスだ。 2012年夏、バンコク・カオサン通りの激安ゲストハウスYとは2012年7月、バンコクの安宿街・カオサン通りにあるゲストハウス「N」で出会った。 Nの宿泊料金は数百円。かろうじて個室ではあるものの独房と揶揄されるような部屋で、も

        • 旅に絶対持っていけないものを買った話

          海外旅行に持っていけないものは買わない。 帰国日を決めない旅に出る可能性があるので、ミニマリストのような暮らし方をしている。 旅好きにはこんな価値観の人がけっこう多いものだ。私もそのひとりである。 無意識のうちに「旅のおともにぴったり!」「いやいや、こんなの旅に持ってけないからやめとこ」などとジャッジして、ものを買ったり買わなかったりしている。 今回は、そんな私が「旅に絶対持っていけないもの」を買った話を聞いてほしい。 2023年に買ってよかった「旅に持っていけるもの

        • 固定された記事

        笑えるくらい心配性なのに70か国を旅した私がつくる鉄壁の「旅のしおり」

          「今日は絶対泣く」とわかっていたから、飛行機の中で化粧を落とした

          これまで何度となく、機内や空港で化粧を落としてきた。海外旅行が趣味で、深夜便を愛しているからだ。 化粧を落としてたっぷり保湿した後、夢の中へ。目覚めたら次の街に着いている――弾丸旅行者の理想的なスケジュールである。 そんなとき、化粧を落とす目的ははっきりしている。お肌のためであり、良質な睡眠のためであり、翌日のスムーズな行動のためだ。 だが今回、はじめて「このあと絶対に泣くから」という理由で、機内で化粧を落とした。正確にいうと、クレンジングシートを使い、アイメイクだけを

          「今日は絶対泣く」とわかっていたから、飛行機の中で化粧を落とした

          苦手で嫌いだけど、それでも70か国を旅してきた8つの理由

          「70か国以上を旅してきた」というと、旅が好きで好きでたまらない人のように聞こえるらしい。 実際は違う。世界中の人に「海外旅行は好きですか?」と聞いてまわったら、私は「いいえ」側の50%に入るかもしれない。 それなのに、なぜ貴重な有給休暇を消費し、たっぷりお金を使って海外に行くのか。しかもVRでリアルな“旅行”を楽しめる時代に。 よく聞かれるこの質問に答えてみたいと思う。 自分を鍛えるためよく笑われるけど、一番大きな理由は「修行」だ。 内向的で心配性、方向音痴、英語

          苦手で嫌いだけど、それでも70か国を旅してきた8つの理由

          70か国旅した私のバッグの中身&出発前のToDoリスト

          これまで0泊3日から5カ月半まで、長短さまざまな期間の海外旅行を重ねてきました。 こちらの記事にも書いたように、ひとり旅派で心配性、英語力に自信がない私にとっては、旅の事前準備が超重要。 トラブルを回避すべく、渡航を重ねるごとに「持ちものリスト」と「出発前のToDoリスト」をアップデートしてきました。 今回の記事ではその2つについて語ってみます(とは言ってみるものの、スペシャルな内容ではありません)。 5つのマイルール持ちものに関するマイルールは以下のとおり。 ①ト

          70か国旅した私のバッグの中身&出発前のToDoリスト

          「世界一周?自分探しってやつ?(笑)」に対するささやかな反論

          旅おたくの私だが、普段はあまり海外旅行の話をしないようにしている。それには2つの理由がある。 ひとつは、相手が聞きたくない話はしないという、コミュニケーションの基本によるものだ。誰かに話を聞いてほしいなら、SNSという便利なものがある。 もうひとつは「自分探しってやつでしょ?(笑)」と言ってくる人がいるからだ。このひと言が投げ込まれたとたん、会話を和やかに進めようという意欲はどこかへ消えていく。 この記事では、これまで飲み込んできた言葉たちをおなかの底から引っ張り出して

          「世界一周?自分探しってやつ?(笑)」に対するささやかな反論

          憧れのサウジアラビアでときめきすぎて鼻血を出した

          70カ国以上を旅してきた私には、つねづね「行かずに死ねるか」と思っている国がありました。 ベールに包まれた中東の国、サウジアラビアです。 もともとイスラム圏の雰囲気が大好き。聖地メッカがあるサウジアラビアなんて、興味をそそられずにはいられません。 しかもサウジアラビアは2019年まで、観光目的での訪問が禁じられていました。これまた、旅好きの心をくすぐります。 憧れは募るばかりですが、イスラム圏の中でもとりわけ女性の権利が制限されている国なので、女性ひとり旅の難度は高め

          憧れのサウジアラビアでときめきすぎて鼻血を出した

          上司に怒鳴られながら、エジプトのことを考えていた

          新卒で入社してすぐ、「ここはいわゆるブラック企業なんだ」と気づいた。 よくある話と言えば、それまでだけど。 私は営業部員として、日々テレアポをしては電話口の方にガチャ切りされ、アポイントの数が足りないと上司に詰められた。 朝の7時に出社し、終電のころに退社。日中は関東地方を駆け回り、「定時」を過ぎてから帰社してテレアポ、提案資料作成、打ち合わせの日々だった。 近所のコンビニの店員さんとは顔見知りになり、部屋も肌も荒れた。学生時代から付き合っていた恋人には手ひどく振られ

          上司に怒鳴られながら、エジプトのことを考えていた