主人公はどんなやつか?

 今まで俺はこの点をないがしろにしていた。主人公など物語に沿った役割が与えられていれば良い。いわば盤上の駒なのだと。でも考えを改めた。それは『遊戯王ZEXAL』という作品のことを思い出したからである。『遊戯王ZEXAL』は設定としてアストラル世界とバリアン世界、その2つの世界が争っている世界で、その争いに人間の世界が巻き込まれているという設定だったはずである。アストラル世界は世界のランクアップを(ランクアップとは高次元に世界をアップデートする程度の意味合いに思ってくれれば良い)バリアン世界というかその世界の神とされるドン・サウザンドは世界をカオスに飲み込もうとしていた、そういう背景があるとして、だ、重要なのは、その物語を生き抜く主人公のスタンスじゃないかと、自分は思うに至ったのだ。このように恐らくは『遊戯王ZEXAL』は主人公が九十九遊馬という真っ直ぐな意思を持つ少年というコンセプトでなかったら、全く別の話になっていたと思うのだよな。そう考えるに至って主人公の重要性を再確認した次第である。

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