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27歳、荷物はパンパン

27歳になった。

当たり前だけど、去年の今日は26歳になった。

26歳になった時に、わたしは『TWO HANDS』という曲でこんな歌詞を作った。

両手以上に26
広がる答え
ゆえにフィックスしてないマイライフ
このまま楽しもう

TWO HANDS / ゆいにしお


26歳は、両手でかかえきれないほどの選択肢がたくさんあった。なので、とりあえずやれるものはやってみよう、という年にした。

実際、興味が出たものはすぐに勉強し(すぐ飽きたけど)、人と話すチャンスがあれば颯爽と赴いた。

27歳は、両手でかかえきれなくなった荷物を、ひとつずつ選んでいくようなことがしたい。

カラコンをつけるのかつけないのか。
5年前から着用しているクタクタのリラコを捨てるのか捨てないのか。
どんな曲をつくり、どんな歌詞を書くのか。
東京に住み続けるのか、別の暮らしを探してみるのか。

スケールの大小を問わず、たくさんの選択と生きていく歳になるんだろうな。
ちょっとずつ、「これがちょうどいいな」と思える荷物だけを持って生活できるようになりたいものである。


たくさんいろんなことに飛びついてきたことで、自分にとって居心地の良いところに出会うこともできた。

そうそう、この瞬間のために頑張ってるんだよね〜!って心の底から笑顔になっちゃう、あれ。

やることやったあとに飲むビール。旬の果物と野菜。お腹いっぱい食べたあと、お気に入りのソファに沈む瞬間。いい歌詞を書いて、脳からアドレナリンがドバドバ出ているとき。私と同世代くらいの女性が、自分に重ね合わせて曲を聞いてくれているのを教えてくれたとき。大切な人たちと飲む1杯目の生ビール。(いろいろかっこつけたけど結局ビール)

26歳は、20代後半の海に船が出ていったばかり。心配そうに船を見送ってくれる人もいるから、ある程度安心感も持ってどんどん海を切り拓いていくことができた。

そして27歳、船は荒波にもまれ、今にも転覆しそうなときもある。でも、持ち直して、穏やかな波にゆられ気持ちのいい風を浴びる時もある。そこで思いっきり伸びをして、また波を乗り越える英気を養う。

乾杯したい大切な人がいるから、きっと27歳もやっていけるでしょう!

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