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【中国】世界遺産・秦の始皇帝陵

中国のルートを決める時に、2人の口から真っ先にでたのが、

「始皇帝の墓は絶対行きたいよね!」

西安を訪れた理由はこの一点のみ。笑
西安に他の見どころは?
なんて調べてないし、秦の始皇帝陵だけで我々のお腹は期待でいっぱいなのだ。

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秦の始皇帝は紀元前221年、中国で初めて統一国家を作り上げた皇帝。 始皇帝陵を訪れると、今の時代に見ても、その権力が本当に巨大であったことが一目瞭然だ。

秦の始皇帝は短命で国を治めた期間も短いが、伝説も多い。不老不死を信じて水銀を飲み、大虐殺を行ったり、自分の母と関係を持った重鎮を自殺に追い込んだり、六占星術に基づいて後継を産ませるために帝王切開による出産を推奨したり、さらには、日本列島の2倍の全長を持つ万里の長城を作らせたりとやることが本当に伝説レベル!

その秦の始皇帝が死後も自分の権力を誇示したり、自分の墓を守るために作らせた兵馬俑は約8000体。農民が井戸を掘っていた時に見つけたのが発掘の始まりだという。 

まさに世界一の掘り出しものと言えよう。

最初に発見した人は、その時何を感じたのだろう。
いきなり実寸大の人形がゴロゴロ出てきて、とんでもないものを掘り起こしてしまったというべきか、歴史を変えてしまう恐怖もあったのか。
それとも自分の好きな場所に井戸を掘れなくなって残念に思ったのか。
どちらにしても毛穴全開の瞬間であったことは間違いないだろう!!! 

と言うか、綺麗に展示されているのを見ただけでも毛穴全開! 今では西安を代表する立派な世界遺産だし、西安に来るほとんどの観光客の目的地である。

現在の始皇帝陵博物館は1〜3号に分かれていて、2〜3号は未だ発掘中。 歴史が動き続けているって事実がすごくワクワクする。

数年後、もしかしたら5号まで増えているかもしれないし、新しい副葬品が見つかるかもしれない。

同じ顔は1つもない。

長い歴史の中で都が移ったりして野ざらしにされて地中に眠った地下宮殿、 本当にとんでもない迫力だし、 西安に来た価値はこれだけでも大有りだ! 

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入り口では毛皮売ってる商人がいるが、そのまま動物から皮剥いで来ましたって状態で並べている。。。

寒冷地の人が生きるために毛皮が必要なのはわかるが、どうどうと観光地やブランド店で売ってるってのはなんだか違う気がする。ロシアンセーブルかアンゴラかタヌキかって違いはあっても、結局命であることには変わりない。 

これも自分本位な政治で国を動かしていた始皇帝の時を超えた影響であろうか。人間や経済優位の考えは国をまたいで循環してる。

バスから見える、騒がしく混沌とした中国での生活を横目にそんなことを感じていた。

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