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「読み語り『父と暮せば』」誕生! Side:桜井由利子

「芝居屋ゆいまの」の4人が、それぞれどのように「読み語り『父と暮せば』」と関わっているのか、関わるようになったのか、のエピソードを本人が語ります。まずは美津江を演じる桜井由利子の場合――

ウクライナの衝撃

ロシアがウクライナに侵攻しなければ、私はそれまで通り平和ボケしたまま過ごしていたはず。
ずっと世界各地で紛争が起きていたのに、私はどこか遠いところの話としか感じていませんでした。
ところが、2022年2月、衝撃的なニュース! 
何も悪いことをしていないのに突然日常生活をぶっ壊される、明日をも知れない命、その「理不尽」にじっとしていられない気持ちになりました。

急遽、勤務している図書館で戦争と平和について書かれている本を集めて目立つ場所に展示しました。その本はよく借りられて、関心の高さを感じました。同じような気持ちの方が多かったのでしょう。
朗読会の中でも戦争をテーマとした詩を読みました。
そして、思い出しました。
何年も前に観て、ぼんやりいつかできるといいなあと思った戯曲、『父と暮せば』。
これを今やらなくてどうする! 
そういえば、岩渕くんが『父と暮せば』をやったと聞いたことがあるぞ。
アラカンの私が23歳の美津江さんを演じられるかどうかとか、隣の県とはいえ遠いところに住む岩渕くんとどうやって練習するねん、とか、演出照明音響スタッフはどうするねん、とか、どこでどうやってやるねん、とか、一切考えもせず、栃木県まで私が出演していた芝居を観に来てくれた岩渕くんに思い切って言いました。「一緒に『父と暮せば』やれへん?」

そこから歯車がギリリと動き始めました。廻り出した歯車は、隣の歯車、隣の歯車と次々に廻していき、人と人をつなぎ直しています。これが『父と暮せば』の戯曲の持つ力なんだと目の当たりにしている思いです。

*   *   *   *   *
「読み語り『父と暮せば』」京都公演 
2024年4月6日(土)17:00~/4月7日(日)14:00~
会場:法光寺(京都市上京区中長者町通西洞院西入中橋詰町172)
定員:各回40名(お申し込みが必要です)
料金:1000円  中高生500円
お申し込みはこちらから↓↓↓Googleフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe9aPB0Mxfpo0hsYRxryucjSjPXuEDomThNoRkRul75h3fjEg/viewform?usp=sf_link


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