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京都ゆんゆん日記。3

5/16(月)
また5時台に目が覚めた。
どうやら寒くてあまりよく眠れなかったみたいだ。
そう。寒いのだ。
5月の京都は例年なら暑いはずだ。だって初夏だもの。
そんなわけで、あたたかい服を持ってきているわけもなく…(アウターを暑いかなと思いながらもデニムジャケットにしたのはGJだった)(でもそれとカーディガンだけでは抗いきれない寒さだ)
とりあえず靴下で足元をあたためてみたり、スクワットしてみたりしたが、どうにもあたたまらない。

部屋用サンダルとの組み合わせ、驚きのダサさ。

長袖を買い足したほうがいいんかな…と昨日から深刻に考えているのだが、帰りの荷物は増やしたくないし、間に合わせで欲しくもない服を買うのは嫌だなぁと思ったりして、なかなか踏み切れないでいる。
とりあえず、ごはんを食べれば熱が生み出されるはず。と思って、7時過ぎまでうだうだと粘って朝ごはん。

さば缶丼とあおさの味噌汁よ〜。

いや、急に家でも食べるクオリティのごはん作るやん。
というか、京都で食べる初の米がこれ。サトウのごはんです。サトウのごはんは普通に美味しいよね。
昨日、ご自由にどうぞの調味料コーナーをのぞいていて「けずり粉なんてお好み焼きにしか使わんだろ」とツッコミを入れてたのだが、さば缶丼に使った。要は鰹節細かく削ったやつだもんね。けずり粉置いてくれた人ありがとう。
この変わり身の速さ、人生において大事にしていきたい。

ごはんを食べ終えたら、いつの間にかぽかぽかしていた。
おお、これだよ。これを求めていたのだよ。
そしてやっぱ寝るとき寒いのはつらいから、あたたかい服なり小物なり買おうね。
空腹の時は判断鈍りがちだから、大体決断しないほうが良いがち。世界の真理すぎる。

昨日から移動したお部屋はこの鏡が特徴的。

洗濯を済ませて、無事に自転車を借りられたので街へ繰り出すぜ!
長期宿泊者は3時間以内なら無料、1日なら500円。
3時間で帰ってくる自信がなかったので500円払った。ゆっくりしたくて京都まで来たのに、せかせかしたくないしね。
自転車ね。久々に乗ったけど、めちゃくちゃ快適。
えー、東京戻ったら自転車買おうかなぁ。ママチャリじゃなくて、貸してもらったマウンテンバイクっぽいけどカゴついてるやつがいいなぁ。いくらくらいするんだろ。高そうだなぁ。2万くらいで買えるなら全然買うけど。
※調べたらクロスバイクというらしい。そしてネットで見たところ3~5万くらいが相場か?
などと考えながら走っていると、岡崎公園の看板が見えた。
せっかくだから寄ってみるか、と道を逸れて入っていってみる。

岡崎公園の手前、ロームシアターの駐輪場に自転車を止める。
すぐそこにスタバ、その隣に蔦屋書店が併設されていた。村田はこういうのが大好きだ。近所にあったらきっと用がなくても通ってしまう。
とくに何か欲しい本があるというわけではなかったが、店内を一通り見て満足して(本だけでなくテーマに沿った雑貨なんかも取り扱っていて良い感じだった)公園へと向かう。

公園では女性二人がめちゃくちゃでかい声、でかいリアクションで話していた。
コントの練習をしている芸人さんかなと思ったら、ママチャリを脇に止めて立ち話をしているところを見るとどうやらご両名とも主婦っぽい。あ、これ主婦の日常会話なんだ。なるほど、これが京都か(?)。

奥が平安神宮なのね、と位置関係を理解したので行ってみる。

でっけ〜。

規模感がね。違うよね。
修学旅行で来たような気もするし、初めて来たような気もする。

でっけ〜(それしか言うことないのか?)。

圧倒的”静”の空間。響くのは白い砂利を踏む音のみ。
広いからだと思うんだけど、音が空に吸収されていく感じ。まだ10時台だったので、修学旅行生がちらほらいたりしたが、人は少なかった。
しっかりとお参りして、せっかくだから神苑(庭園のようなところ)にも入ってみた。
緑が元気な季節ですねぇ。

わかんないと思うけど蓮の花がきれいだったよ。

蓮の花って、朝しか開かないんですって。
朝イチで寄ってみた私GJだった。
白やピンクの花がぱきっと咲いてたよ。

これはわかるかな、菖蒲もきれいだったよ。

菖蒲も時期だねぇ。
紫が鮮やかで、緑に映える。そして奥に見えるお休み処もいい味出してる。

ここもなんともフォトジェニックだった。

画像の橋を渡っていたら、餌を期待してでかい鯉がたくさん寄ってきて怖かった。
歩いていたら、なんだか暑くなってきた。
え?もしかして今日暑いの?朝あんなに寒かったのに??頼むからどっちかにしてくんねーか。

帰り、一人でじゃりじゃり歩いていたら、制服姿の少年に声をかけられた。後ろで同じグループとおぼしき男子や女子が待機している。修学旅行生だな。
「集合写真を撮りたいんですけど、お願いできますか?」
もちろんだとも。私に声をかけるなんて君は人を見る目があるね。
とは言わなかったが快諾して、デジカメを受け取って念のため2枚撮り、大丈夫か確認してもらってから立ち去った。
男子も女子も、みんな大きな声でお礼が言えてえらい子たちだったので、このあともめいっぱい楽しめますようにと祈っておいた。
ちなみに今日知ったんだけど、私、今年だけじゃなくて来年、再来年も厄年らしい。

今年が前厄なんですよねー。

人の幸せ祈ってる場合じゃない感はある。
しかし、普段「別に長生きは望んでいない」などと言っている村田、天邪鬼なのでこれを見た途端に「おー上等だ。絶対に生き延びてやるぁ」と生命力が漲ったよね。
頑張ります。かぞえで38歳までは絶対に生き延びます。そのあとは知らん。

さて、今日の目的地は実は別にある。
たくさん走って走って、八坂神社のそばの時間貸しの駐輪場に自転車を停めた。
(NINIROOMのスタッフさんによると、京都は路上駐輪に非常に厳しくすぐ撤去されてしまうので、ちゃんとした場所に停めないとまずいということだった)(調べると至る所に駐輪場があった。京都は自転車や原付、バイクユーザーも多いのかもなぁ、便利そうだもんなぁ)
そこから河原町方面へ歩くこと数分。
「伊藤久右衛門」である。
ここの限定のパフェがどーーーしても食べたくて、チャリで来た。
1階はおみやげを売っていて、2階が喫茶。
とんとんと階段を上がると、店員さんがすぐに声をかけてくれた。
「おひとりさまですか?紫陽花パフェの提供が12時からなんですが大丈夫ですか?」
耳を疑った。まさに私が食べたかったパフェの話だ!
スマホを見ると時刻は11:30。
「えっ、そうなんですか。紫陽花パフェ食べたかった…」
口から思ったまんまの言葉が出てしまった。
私がほんとうにしょんぼりしていたのが多分伝わったのだろう、店員さんがちょっと慌て気味に言った。
「もしあれでしたら、12時にはお作りできるのでどこかでお時間潰されるか、お席で待たれても大丈夫ですよ」
他にもそういうお客さんはいますから、ということだった。
30分、外に出るには半端だ。
ご厚意に甘えてお店で待たせてもらうことにした。メニューと共にあたたかいお茶も出してくれた。優しい。
しかも店員さん、パフェの準備ができたときにわざわざ席まで来て「これからお作りしますからもう少々お待ちくださいね」と声をかけてくれた。どんだけしょんぼりしてたんだろう私。
結局12時より前に持ってきてくれた。HAPPY。

これが私がほんとうに食べたかった
限定の紫陽花パフェである。

抹茶かぷちーのとのセットにした。
画像真ん中のハートのものは、プレゼントの紫陽花コースターだ。色はランダムらしいが、この色めちゃくちゃかわいいね。
で、見て見て、このパフェの美しさ。

紫陽花に雨雫がのっている。繊細だぁ。

パフェの隣の黒い入れ物には抹茶が入っていて、お好みでパフェにかけて食べてねということだった。
抹茶大好き村田さん大歓喜。
パフェは全体的にお上品な味がしつつ、濃厚な抹茶あんが入っていたり、レモン味かしら、甘酸っぱいゼリーや抹茶のゼリーが入っていたり、白玉にアイスにともう盛り沢山。
抹茶かぷちーのも、抹茶の苦味がうっすらと感じられつつも飲みやすくて美味しかった。
なんていうか、満足感がすごいね。もう抹茶はいいかなというくらい満たされた。
でも明日になったらまた抹茶のスイーツに吸い寄せられている気もする。私は光に群がる蛾か?

幸せいっぱいでお店を出て、長袖の服を探しに河原町OPAを彷徨う。
(OPA、懐かしい。高校生だった時分、南越谷のOPAによく遊びに行っていたものさ)
とりあえず、まあまあのものが買えたのでお土産屋さんを冷やかしつつ自転車を取りに戻る。
次の目的地への大体のルートを地図アプリで確認し、自転車を漕ぎ出す。
と、ここで村田の身に異変が起き始めたのだった…!

さて、三日目は盛り沢山すぎて文字数がえらいことになってきたので、前後編にわけてお届けする。

次回、村田の身に起きた異変とは一体!?そして、無事に次の目的地に辿り着けるのか!?乞うご期待!!

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