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星芒鬼譚《完全版》

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「どうにかして探してほしいんです、九尾の狐を」 源探偵事務所に舞い込んだその依頼は、世間を騒がす連続神隠し事件とも関係があるようで…? 調査に乗り出した探偵事務所一行が出会ったの…
1章ずつのお買い上げよりお得で、順番どおりに並べられているので続けて読みやすくなってます。
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2020年5月の記事一覧

星芒鬼譚9「そろそろ決着をつけさせてもらおうか、玉藻」

星芒鬼譚9「そろそろ決着をつけさせてもらおうか、玉藻」

夏美は通信機を左手で押さえ、耳を澄ました。
が、武仁も光太郎も声を発しない。
これでは、向こうで何が起きているのかわからない。ただ、何かが起きていることは明白だった。
と、妖怪探知機のブザーがけたたましく鳴り出し、そのあまりの音量に耳鳴りがした。

『『わーーーーー!!!』』

光太郎と武仁の声が重なる。武仁が取り落としたのか、探知機のブザーが急に途切れた。

「今度は何だ!?」

夏美の声にも焦

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星芒鬼譚10「…己の分を知るが良いわ」

星芒鬼譚10「…己の分を知るが良いわ」

晴明の傍らには薄紫の装束の華奢な女性がたたずみ、鉄扇を携えたもう一人の男ーーー蘆屋道満の足元には、派手な格好の野良猫のような少女がしゃがんでいた。

「式神と…管狐か」

玉藻は目を細める。

「こいつらには心の迷いなんてものありませんからねぇ」
「そゆこと!あんたの得意技は通用しないぜ」

道満の言葉にのっかるように、少女は得意気に言った。

「あるじ様、いかがいたしましょう」

華奢な女性が、

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