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『SANSHIN〜三線〜』本間章子監督&映画ご出演の三線職人渡慶次道政さん来島決定!

6月24日(金)に特別上映させていただく『SANSHIN〜三線〜』の監督、本間章子さんにご来島&ご登壇いただけることになりました!この作品は本間さんの初監督作品、まだどこでも上映されておりません。予告編もありません。

では、どんな思いで作られた作品なのか。登場人物、挿入歌、監督からのメッセージをお預かりしましたのでぜひご一読ください。

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『SANSHIN〜三線〜』

●概要:ふと訪れた三線教室でその魅力に魅了され、三線職人の「思い」と「技」を記録したいとドキュメンタリー作品の撮影に思い立った本州出身の放送作家・本間章子による初映画監督作品。
三線製作のため沖縄へやってきた日系ブラジル人サユリとの出会いをきっかけに、個性豊かな四人の三線職人に密着。制作期間中にコロナによる環境の変化や自粛生活を経ながら、三線職人の貴重な技や作り手としての思い、三線の音色を収めた2年間の記録。

●登場人物

三線制作者   : 渡慶次道政 照屋勝武 岸本尚登 上原睦三

黒檀の再生   : 谷口真吾(琉球大学農学部 教授)

平和づくり   : 糸満市立糸満中学校(平和学習)

三線と日本縦断 : 宮里祐樹(三線唄者)

名前はサンシン : 岩間参伸(仙台から沖縄への望郷)

母の形見    : 嘉手納正常(タクシー乗務員)

父から娘へ   : 與儀美紀乃(三線シンガー)

技、を語る   : 銘苅春政(三線職人)

オバアの贈り物 : 華菜枝(シンガーソングライター)

戦後の糸掛け  : 上里美津子(ゆい工房)

音色の追求   : 西宮康治朗(青山学院大学 理工学部 研究室)

職人見習い   : 志良堂ミシェル・サリタ・サユリ(日系4世ブラジル人)

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主題歌   「てぃんさぐぬ花」沖縄民謡(華菜枝)

挿入歌   「梅の香り」作詞・作曲:新川嘉徳(渡慶次道政)

      「すき節」琉球古典音楽(照屋勝武)

      「故郷」作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一(糸満中学校)

      「平和の願い」作詞:平識ナミ 作曲:普久原恒勇(宮里祐樹)

      「散山節」琉球古典音楽(上原睦三)

      「会いたいねぇ」作詞・作曲:華菜枝(華菜枝)

      「屋嘉節」作曲:山内盛彬

●制作者からのメッセージとして:(本間章子)

2017年4月22日。
埼玉の公民館で、私は三線と出会いました。
掲示板に「三線サークル」の文字を見つけ、
ふらり立ち寄ったのがきっかけでした。
とりわけ三線に興味があったわけでもありません。
当時私は、身のまわりに起こったさまざまな問題に押しつぶされそうになっていて、無心になれる場所を探していただけのこと。
「大声で歌ったら、少しはすっきりできるのかな」、ただそれだけのことでした。
突然の訪問者を快く迎えてくれたサークルの主催者に促され、
自ら奏でた瞬間の衝撃は忘れられません。
棹を持つ左腕から音振動が身体に伝わったのと同時に、
爽快で荘厳な音色が部屋いっぱいに響いて、私の魂を揺さぶりました。
夢中になって、その場にあった何丁かを片っぱしから鳴らしてみました。
と、それぞれの個性が全く違うことにも驚かされ、
またその造形美にも魅了されて、
1週間後にはその中の一丁を自宅に迎え、共同生活を始めてしまいました。     
そして、〝彼女〟との生活を通し、あらためて感じたのは、
三線は楽器を超えた〝家族〟になるのだ、ということ。
さらに、その日から私の身のまわりに起こり始めた不思議な偶然を経て、
「三線で、ひとつのドキュメンタリーをつくりたい」と、思い立つまでになります。
とりわけ伝えたいのは、三線職人たちの「思い」と「技」です。
出会った職人さんはみな優しくて素敵で、
つくづく、三線とは機械で切りだされるのではなく、
人の「手」から生まれてくるのだなあ~と実感しました。
こういった方々の存在や尽力により、
各家庭で、各地で、大切な〝家族〟で在り続ける三線。
2年の間に撮りためた素材は100時間を超え、
私自身は初めて経験する編集作業に四苦八苦しつつ、
新感染症による自粛生活が続く中、
ようやくひとつのドキュメンタリーとして完成いたしました。
予算も作業もひとり仕切り。完全自主制作の、本当にささやかな作品ですが、
「SANSHIN(三線)」を、どうぞよろしくお願いいたします。

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プロフィール:本間章子(ほんま しょうこ)放送作家・プランナー
新潟県生まれ。立教大学文学部卒業。2017年に埼玉で三線と出会い、その魅力に導かれ、ひと月ごとに沖縄に通うようになる。「より多くの三線を見てみたい」「三線がこの世に生まれ出る過程を知りたい」の一心で記録した100時間の素材から、ドュメンタリー「SANSHIN~三線~」が完成した。初監督作。

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本間さんは一度ゆいロードシアターにご来場くださり、実は初監督となる三線のドキュメンタリー映画を撮影中で、いつかこちらで上映したいとお話ししてくださいました。その後、閉館してからも作品の進捗を個人的にご連絡くださり、ついに完成、サンプルを拝見しました。
確かに三線は県外からやってきたわたしにすらとても身近な存在になり、ほとんど毎日のようにその音色は耳にします。けれど職人さんについては何の知識もありませんでした。
この作品の中で、技に厳しく、それでいて豊かでおおらかな職人のみなさんの人柄に、本間さんが惚れ込んだ理由がスグに分かりました。
そして今回こちらの急なオファーで上映させていただけることになり、お忙しい中慌てて色々な準備をすすめていただきました。
何と映画に出演されている渡慶次三線工房の渡慶次道政さん(https://tokeshi34.ti-da.net)もご来場くださることになり、2曲ほど三線で歌っていただけるかも…!ということになりました。あわせてどうぞお楽しみに。

「三線の世界の今」をそのまま切り取ったとても貴重な作品だと思います。演者の方へも三線ファンの方へも、たくさんの人に届けられたらうれしいです!金曜日の1回だけと、難しい時間にはなりますが、監督のご厚意によりワンコイン上映とさせていただきました。
みなさまお誘い合わせの上お運びください。

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