ChatGPTでコピーライティングが出来ない理由とその対処方針
ChatGPTが宣伝会議賞界隈でも一通り普及してきた感触があります。
「ChatGPTでコピーは作れるのか」に始まり、
「ChatGPTでコピー書いてみた」、
「ChatGPTのコピーはまだまだ」というところで落ち着いてる感じがします。
実際に試してみると、例えばアサヒの「ミンティア」のコピーを考えてもらうと、「スッキリ、一口。ミンティア。」みたいな、ストレートに機能を押すセールスコピー的なものが上がってきます。
しかし、これは当然と言えば当然で、というのは、世の中で「コピー」というと、9割がこの手のセールスコピーなのです。
しかし、宣伝会議賞のコピーはこういったコピーとは少し違います。
例えば、宣伝会議賞であれば、まず「ミンティア」という商品名は絶対にコピーの中に入れないですよね。
それを読んだ人に「察してもらう」ように仕向けるのが、宣伝会議賞のコピーです。
なので、商品名は入れてはいけないし、もっというと、その商品の「機能」すら、ストレートに書いてはいけません。
でも、心配は無用です。
要するに、この「察してもらう」がミソならば、これを逆算してChatGPTに指示を出せば良いのです。
例えば、「示唆的に」という一言を加えるだけでも…
少し、宣伝会議っぽいコピーに近づいた感じがしませんかね?
まぁ、これでもまだまだなんですが。
あとは、どこから攻めるか、つまり、「着眼点」をある程度絞ってあげる必要があります。
清涼感を推すのか、そのコンパクトさを推すのか。
宣伝会議賞応募者の方でよく「受賞作と着眼点は合ってた!」といったツイートを見かけますが、実際、着眼点はかなり重要です。
これもChatGPTと相談しながら見当を付けましょうか。
少々的外れ(というか、機能に引っ張られてる)感はありますが、言いたいことはわかります。
では、8「歯磨きやうがいの代わりに」という方向性で、少し掘ってみましょう。
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指示と出力が違ってますが(前までのコピーを書くというタスクが引き継がれた模様…)、方向性としては悪くない気がします。
もうここまでこれば人力で整えても良いですし、まだヒントが欲しい場合は、以下のように誘導をかけていきます。
唐突ですが、大体この辺りまでがGPT(3.5)の限界です。
その見極め方は、
自分のアイデアの独自性>GPTの独自性
になったタイミングです。
上記の会話で、
GPTの返しは「揺れていても、歯磨きしたい」より独自性が劣り、
むしろその意味を解説してくれています。
解説をし始めたらそこがGPT(3.5)の限界点です。
この時点で、あなたのアイデアは「平均以上」であることはほぼ確実です。
その理由は、よく言われてる「AIは平均値を出している」に起因します。
あなたのアイデアが平均を超えた時、
AIは逆にその解説のようなアウトプットを返してきます。
ここまできたら、あとは自力で考えます。
そもそもですが、宣伝会議賞で受賞するのは「前代未聞なコピー」なので、GPT取って出しでそれを狙うのはなかなかムズイのです。
しかし、その直前の「方向性」を探る際のブレストとしては、僕のようなプロンプト超初心者でも可能です。
先述の通り、「方向性は合ってた」という人がいるということは、そこまでは普遍性があるフェーズ、つまり、AIでも可能ということです。
そこまでをAIのサポートで求めた上で、最後の仕上げを人間の手で“前代未聞な”コピーに仕上げると良いのではと思います。
追記:AIにセルフ会話させる
1つ方法を忘れてました。
AIを「Aさん」と「Bさん」に分けると、これまた良いアウトプットが出てきます。
これで様子を見ながら「Bさんをもっとポジティブ思考に」などチューニングしていけば、よりアイデアが出ると思います。