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ビジネスパーソンに必須のロジカルライティング研修にFindyが力を入れる理由

Findyではロジカルライティングの研修を全社向けでシリーズ計6回、マネジメント層向けには追加で選抜メンバー向けの研修を行っています。

講師はBCG時代の同期で、自分と違ってちゃんとマネージャーにも昇格して活躍していた、しかも外資系金融のIBDも経験している”できる”元戦略コンサルに、Findyにカスタマイズして本格的な研修プログラムを作って取り組んでいます!

Findyはパワポ禁止で全て文章に落とすカルチャー

Findyでは経営会議での業務報告、週次の部長会、来年度の計画など全て文章で作成する決まりで運営しています。絶対にパワーポイントを作らない、A4文章で分かるようにブレッドポイントで説明をするというルールです。

これは、以下の理由からです。

・文章に落とすことで書き手がもれなく整理ができる
・パワポに落とす時間がもったいない。その時間を現場でクライアントやユーザーに向き合う時間に使うべし
・パワポだと分かった感でごまかせるが文章は本質的な理解と説明が必要

Amazonのドキュメンテーションカルチャーもネットで目にする中で、このスタイルで運営して1年を超えました。

この辺りは有名な話ですね!

週報、日報を文章で書くカルチャー

Findyでは週報は全社員、日報は一部ビジネスサイドのメンバーを中心に書くカルチャーがあります。週報に関しては、今週の取り組みや来週やることだけでなく、気づきや所感なども必ず書いてもらうようにしています。

社内でも最も大切な習慣の一つに定義して、以下の目的と伝えて書いてもらった上で、自らも全てに目を通すようにしています。

■週報に関しては特に目的を経営陣、マネジメント層にとっての週報の目的
まず、経営陣やマネジメント層は週報は全員分読んでいます。目的は下記の通りです。

・社員数が増えるにあたり、経営・マネジメント層と現場の距離が大きくなる中で週報を通して現場の課題や視点を把握することで意思決定の精度を上げる。
・週報を対マネジメント層向けに限定して配信することで、言いにくい課題なども含めて経営からマネジメント層にダイレクトに伝わる
・毎週月曜日の朝9時からマネジメント層での会議をしているが週報を読んでおくことで同じ目線で議論が可能になる

■メンバー層にとっての週報の目的
・週単位で振り返りをすることで、業務の改善や成長の加速が実現できる
・普段の悩みや課題意識をダイレクトにトップ以下マネジメント層に伝えることができる

週報に関しては経営の意思決定スピードと精度を上げるだけではなくメンバー個人の振り返りも含めての成長を実現できる仕組みにしていきたいと思っています。ちなみに、週報を書くと今だともれなく、CTOの@ma3tk からレスが来ます。(自分がこういうレスを継続できない人間なので尊敬している)

文章を読むためにかかる時間を減らしたい

上記のように文章で説明をし、文章で意思決定をするカルチャーを築いてきた中で、Findyも7/1でついに社員数が50人を超える規模まで成長しました。その結果起こったことは、文章を全部読むのがだんだん大変になってきたということです。

特に、結論まで20行くらい読み進めると「なるほど」という熱い文章などもあるのですが、中身はめちゃくちゃ素敵ではあるものの、できれば1行目で結論を知りたい、補足が必要であれば読み進めたいというのが本音だったりします。

また、意思決定の精度を下げないためにはできる限りたくさんのメンバーの文章を読み続けたいと思っています。500人まではOKと某社の経営メンバーから教えてもらいました。

という、個人のワガママからロジカルライティング研修に投資をしていくことと決めました。

ただ、これはマネジメント陣、メンバーも全て同じで分かりやすい文章が社内で当たり前になるほど、情報の吸収精度が上がっていくのでより精度の高い意思決定や実務ができるようになると考えています。

リモート下の仕事は文章を書けないと成り立たない

また、最近はコロナの影響や子育て・介護問題でリモートで働くメンバーも増えました。そしてこのリモートこそ高いドキュメンテーション能力が必要です。オフラインだと気軽に口頭で聞けるので、文章を書く力が弱くてもサッと確認でき、ズレを修正できる機会がたくさんありました。

もちろんオンラインでも可能ですがどうしても口頭コミュニケーションはリモートだと以前ほどの数を維持できません。だからこそ、ロジカルなわかりやすく漏れのない文章を書けないと仕事が成り立たない時代になってしまったといえます。

これがリモートマネジメントになるともっともっと高い文章力を求められます。

ちなみにエンジニアやデザイナーがリモートに向いているのはまさにこのロジカルライティング能力が鍛えられているからというのがあります。エンジニアだとREAD MEが分かりやすい人はスキルも高い人が多いですね。

ロジカルライティング研修の内容

そこで、上述の通りプロに入ってもらって社内のロジカルライティングレベルを徹底してあげる取り組みを1年以上かけてやろうと思っています。

やっていることは以下の2パターンです。

まずはマネジメント層、マネジメント候補層、アルバイトなどの管理者向けに集中的に研修を行っています。例題も最初は簡単な時事ネタから、最終的には自社の事業や部門課題についての社内説明をクリアにしていくなど実践的なスタイルです。また研修を通してまわりへのフィードバックも行っていく中で、マネジメント時のフィードバックレベルを上げることも意識してやっています。

彼らに研修を受けてもらうのは報告文章やディレクションのレベルを上げてもらうためです。

同時に全社研修もシリーズ6回でやっています。これは上述の週報や日報のレベルを上げてもらうことを意識して設計しています。

ちなみにライティングは学べばレベルが上がる分野でもあります。自分ももともと苦手な分野でしたが社会人人生の中で学んできました。

スタートアップとしては大きな投資

大企業ではない我々スタートアップが研修を行うことは大きな投資ではあります。研修実施費用もそうですが、マネジメント層や現場メンバー含めて、サービス運営や管理部門で今こそ結果を出して欲しいメンバーに多くの業務時間を割いてもらう意思決定になります。

また、メンバー層向けも参加者が多いので、これまたなんだかんでその機会コストはある程度の規模になります。

Findyが学びの場に投資をする理由

Findyはまだ小さいスタートアップである時代から学びの場作りに力を入れてきました。初期は、できる限りその分野の専門家を顧問として迎えて、メンタリングからメンバーのレベルアップを目指してもらうなどをやってきています。

学びの場にこだわるのは以下2つの理由からです

・エンジニア採用/組織分野で結果を出すのは時間がかかる
・Findyに在籍したメンバーにとってその期間を特別な成長の場にしたい

一つ目については、エンジニア採用・組織分野は結果を出すのにすごく時間のかかる分野というのがサービスを運営して約4年間で身にしみて分かってきたことです。スタートアップは転職者に対して、短期の成果や活躍を求めがちなところがあります。Findyもかつては短期の成果を求めていました。ただ、現実には時間がかかるということも分かってきました。エンジニア分野は特にビジネスサイドにとっては難しい。(今では1年間は成果が出ても出なくってもOK、頑張ってキャッチアップしようとコミュニケーションしています。)

そこでFindyに長くいてくれる人に成長してもらい会社の成長を後押して欲しい考えるようになったのがきっかけです。

二つ目にFindyに人生の大事な時間を投下してくれているメンバーには在籍し続けるか否かは別にして、成長を実感できる場になって欲しいと思っています。もちろん、事業成長こそ成長実感を最も得られるものになるので、そこを外してはいけません。加えて、成長に向けてのプロセスも日本で最高のレベルに持っていくことで、入社したメンバーにとっても価値が高い時間になるようにと考えています。

ロジカルライティング以外にも外部講師を招いての勉強会などもやっています。例えば、今月実施した勉強会ではITスタートアップで役員経験のある方や外資戦略コンサルやGAFA後にUSのユニコーン企業でのAPACヘッドをやっていた方など、普段はなかなか話す機会の無いような方からも話を聞ける機会を作っています。

同時に自分でも学ぶ姿勢を忘れないで欲しい

同時に自らが学ぶ姿勢も忘れないで研鑽を積んで欲しいと思っています。ロジカルライティング研修を実施するもう一つの理由は率直に書いてしまうと大手企業出身の自分からすると、スタートアップや人材紹介系出身者が文章があまり上手く無いと感じたからです。(大企業は初年度にゆっくり研修で学んでいるというのもあります。初年度に論文発表がありましたしね。)

文章を書けるというのはビジネスパーソンとしてグローバル共通の能力だと思っています。そうした当たり前に必要な能力を入社した会社の研修や学びの場に依存してきたのがこれまでの終身雇用型の日本の姿だと思っています。

一方で、海外で働く中で感じたのは、トップ層を中心にですが、普段から学びの手を緩めないのが特徴でした。夜間大学に通う人もいれば、スタンフォードのオンライン授業を見ている人まで様々です

ぜひ、学びの姿勢を持ち続けて欲しいなとも思っています!

以上、いかがでしたでしょうか?ぜひぜひ、こんなFindyで働いてみたいという方はお気軽にご連絡ください!!