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リアの跡地

今月末から来月アタマの2週にわたって出演する弔EXPO'21 gekidanU 回遊公演『リアの跡地』。その稽古の真っ最中です。

この役を100パーセント表現するためにこれから約1ヶ月の自分の生活の全てを費やしたい、そう思える役と作品に出会えました。南千住という土地の話であり、家族の話であり、女性の生き方の話であり、男という生き物の話であり、ガールミーツガールの話であり、男にあって女にない、おちんちんの話です。

観る人によって感じ方はもちろん違うでしょうけど、公道、野外、そして3階建ての民家という環境で観る演劇はとても珍しく、刺激的なんじゃないかと思います。

「本当に観て欲しい1人の顔を思い浮かべて作品を作る」。よく聞く言葉ですが、今回の作品に関しては大学時代の先輩の顔が浮かびました。僕の中で、演出家のイメージといったらこの人っていうくらい自分の中の演出家の始祖みたいな人。もう一度この人と芝居やるまでは辞めたくないなぁ。

あまり気の利いた宣伝文句が思いつかないのですが、この作品に携われて良かったと思いながら稽古に臨んでいます。とにかく目の前にあるもの、いる相手から発せられるものを感じながら、影響されながら、良かったものをなぞらず、その時その時に感じたものを素直に出していけたらと思います。毎回が即興のつもりで。

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