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月9「女神の教室」を弁護士視点で考察する

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北川景子の主演ドラマ『女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書』を視聴して、弁護士目線で気になったこと、感じたことをつれづれなるままに書き留めています。
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#司法試験

月9ドラマ『女神の教室』最終回の考察(弁護士の視点から)

月9ドラマ『女神の教室』最終回の考察(弁護士の視点から)

「女神の教室〜リーガル青春白書」がついに完結しました。今回も、弁護士の視点で気になったことを、つれづれなるままに書き記します。

「俺からしたら、全部贅沢なんだよ!」3回目の司法試験の合否発表を待つ桐矢くんが、すでに合格して法曹の道を歩み始めた仲間たちに伝えた言葉が、印象的でした。

私も、1回目の司法試験で不合格を経験しましたので、ドラマを見ながら、2回目の試験にチャレンジした際の記憶がよみがえ

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月9ドラマ『女神の教室』第10話の考察(弁護士の視点から)

月9ドラマ『女神の教室』第10話の考察(弁護士の視点から)

第9話に引き続き、「女神の教室〜リーガル青春白書」第10話を見て弁護士視点で個人的に気になったことを、つれづれなるままに書き留めます。

風見刑事を更生させた天野さんの言葉性犯罪を犯しながら法で裁くことのできない塾講師松下に私的制裁を加えようとした風見刑事。その選んだ手段は、重大な犯罪行為にほかならないものでした。

このような風見刑事の曲がった正義感に対し、天野さんが次のように話し、更生の道を開

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月9ドラマ『女神の教室』第9話の考察(弁護士の視点から)

月9ドラマ『女神の教室』第9話の考察(弁護士の視点から)

第8話に引き続き、「女神の教室〜リーガル青春白書」第9話を見て弁護士視点で個人的に気になったことを、つれづれなるままに書き留めます。

塾講師事件と風見刑事風見刑事の挫折

いよいよ風見刑事と塾講師事件の関係が明らかになってきました。風見刑事は、なぜ塾講師事件にこだわってきたのか。この理由については、表面上、「自分の妹の事件と重なったから」だと描かれています。ただ、本当にそれだけの理由で、風見刑事

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月9ドラマ『女神の教室』第8話の考察(弁護士の視点から)

月9ドラマ『女神の教室』第8話の考察(弁護士の視点から)

第7話に引き続き、「女神の教室〜リーガル青春白書」第8話を見て弁護士視点で個人的に気になったことを、つれづれなるままに書き留めます。

司法試験不合格の心境司法試験不合格を経験した照井さん。完璧主義を貫いてきた照井さんにとって、この事実を受け入れるのは大変つらいことだったと想像されます。

私も、1年目に司法試験不合格を経験しました。その際の心境は、「つらい」「悲しい」というものではなく、「また初

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月9ドラマ『女神の教室』第7話の考察(弁護士の視点から)

月9ドラマ『女神の教室』第7話の考察(弁護士の視点から)

第6話に引き続き、「女神の教室〜リーガル青春白書」第7話を見て弁護士視点で個人的に気になったことを、つれづれなるままに書き留めます。

第7話が神回である理由「第7話は本当にすごい!」が、第一声の感想です。(あくまで個人的な感想ですが)第7話は「神回」でした。その理由は、大きく3つです。

司法試験会場の緊張感がリアルすぎる

柊木先生の講義のテーマが最先端すぎる

藍井ゼミが本気すぎる

司法試

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月9ドラマ『女神の教室』第6話の考察(弁護士の視点から)

月9ドラマ『女神の教室』第6話の考察(弁護士の視点から)

第5話に引き続き、「女神の教室〜リーガル青春白書」第6話を見て弁護士視点で個人的に気になったことを、つれづれなるままに書き留めます。

藍井ゼミがいよいよスタートいよいよスタートした藍井ゼミ、今回は「憲法」が課題です。さて、憲法について様々な文献を読み込み、法学にも精通した藍井先生が、学生たちに何を伝えるのかと、期待が膨らみましたが・・・。

「表現の自由を制限する問題では厳格審査基準だ」

この

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