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Phil Handyから学んだこと⑨:Be a truth teller

こんにちは、萩原雄一(はぎわらゆういち)です。
埼玉県でフルフィレックスというバスケスクールを運営しています。

今年の7月にdeuce Coaching Clinicを主催することができました。講師としてロサンゼルス・レイカーズのフィル・ハンディ アシスタントコーチを日本にお招きしました。

私はそこで運営と通訳をしておりました。フィルコーチの側にいた者として学んだことをお届けいたします。

さて、今日もフィルコーチから学んだことを書いていきます。

この文章は
1)フィルコーチの講義で話された言葉を日本語に訳したもの
2)その言葉を私なりに解釈したもの
3)まとめ
という構成になっています。

Be a truth teller

我々は真実を告げるものでなくてはいけません。
我々は選手が聞きたいようなことを言うのではなく、選手に必要なことを伝えなくてはならない。

「なんで試合で使ってもらえないんですか?」と聞いてくる選手もいるでしょう。

その時に二つの選択肢があります。

選手にとって都合の良さそうなことを言うか
本当のことを話すか。

私はいつも真実を告げることにしています。

その方が選手からリスペクトされることが多いからです。

選手はコーチが望むような働きをいつもしてくれるわけではありません。
全員が試合に出られることはありませんが、どんな選手も試合に出たいと思っています。
そのような選手に対しても真実を伝えています。
不機嫌になったり落ち込む選手もいますが、その方が選手から得られる信用が大きくなるからです。

選手に対して正直でいましょう。
そして、彼らがいつでも話しかけたり質問に来られるようにしておきましょう。
質問に真実で答えることで選手とより深い関係性を築くことができます。それは彼らが聞きたい耳当たりの良い言葉では作れない関係です。


目的は何なのか

フィルコーチの話は一貫して、目的を達成するために必要なことは何なのかを考えろと言っているんだと思います。

選手と仲良くなるためにコーチをしているのか。
選手のご機嫌を取ることが選手の成長やチームの勝利に貢献するのか。

それよりも本当のことを正直に伝えて選手に成長してもらう。チームに貢献できる選手に近づいてもらう。こっちの方が目的を達成するために必要なことです。

自分が嫌われたくないから相手の都合のいいことを言ってしまう。選手の成長を考えると言わなくてはいけないことでも飲み込んでしまう。そうではなく、相手のことを考えて相手のことを思い相手に必要なことを伝えることがコーチの仕事なんだとフィルコーチは話してくれました。

言われた時はカチンと来たり、ムッとすることもあるかもしれないけど、相手にとって有り難い言葉になっていくんだと思います。

でも、コーチも人間です。
選手のネガティブなところを伝えるのを躊躇してしまうこともあります。

そんな時はやはり自分がなぜコーチをするのかに立ち戻り、勇気を出して話をしなくてはいけないのだと考えさせられました。

まとめ

選手に真実を伝えること。
それは自分のバスケットボール観に誠実であることと同義な気がします。

その姿勢に選手は反応しコーチを信頼していくのだとよく理解できました。

この後の有料部分ではフィルコーチがどのようにNBA選手にネガティブなフィードバックをしているのか書きます。当日会場から出た質問に答える場面でこのことに言及していました。


明日はコーチと選手の関係性をフィルコーチがどう捉えているか書きます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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ネガティブフィードバックについて(有料)

当日、会場から選手に対するネガティブフィードバックはどのようにするのかについて質問がありました。フィルの言葉はほぼ直訳です。

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