Phil Handyから学んだこと⑩:Don't make it personal
こんにちは、萩原雄一(はぎわらゆういち)です。
埼玉県でフルフィレックスというバスケスクールを運営しています。
今年の7月にdeuce Coaching Clinicを主催することができました。講師としてロサンゼルス・レイカーズのフィル・ハンディ アシスタントコーチを日本にお招きしました。
私はそこで運営と通訳をしておりました。フィルコーチの側にいた者として学んだことをお届けいたします。
さて、今日もフィルコーチから学んだことを書いていきます。
この文章は
1)フィルコーチの講義で話された言葉を日本語に訳したもの
2)その言葉を私なりに解釈したもの
3)まとめ
という構成になっています。
1)Don’t make it personal
コーチとして個人の解釈を入れないようにしましょう。
それは見たものに対してのみコーチングをするということです。
試合で起こったことに基づいて選手ができた点、できなかった点を評価しましょう。コーチの思い込みで勝手に作り上げる必要はないのです。
コーチにもいろんなタイプのコーチがいます。
大きな声で指導する人もいれば、怒鳴り散らかすコーチもいる。罵詈雑言を投げかけるコーチもいれば、静かなコーチもいる。
さまざまなタイプがいることはOKです。でも、大事なのはその指導が試合で起きた事実に対して行われることです。
目の前で行われている試合を見て指導をしましょう。
選手が良いプレーをしたら褒めてあげましょう。褒めることを怖がらでください。良くないプレーをしたなら、ちょっと呼んでコーチしてあげましょう。
しかし、一番大切なことはネガティブなことばかり指導する必要はないということです。
2)思い込みで指導しない
私(萩原)も学校の部活動を15年以上指導してきました。チームを指導をすると必然的にチームにいる選手がどんな人間なのか分かってきます。
シュートが得意な選手、ドライブが得意な選手、ディフェンスが得意な選手。
スリーポイントシュートが好きな選手、パスが好きな選手、プレスディフェンスが好きな選手。
フリースローを外してしまう選手、ノーマークのレイアップを外してしまう選手、スクリーンアウトを忘れてしまう選手。
コーチは過去の記憶から、その選手がどういう選手なのか理解していきます。「この選手はこういう選手だから。。。」という思い込みで評価をしてしまいがちです。
フィルコーチはそのような思い込みや先入観に捉われずに、試合で起きた事実に基づいて指導しましょうと言っています。
試合中3ポイントを外した選手に「君はドライブが得意なんだからスリーを打つ必要はない」と言うのではなく、「あの場面はリバウンドに行ける選手がいなかったから打つべき場面ではなかった」とか「ディフェンスが下がっていたのが見えて打てたのは良い判断だったね」とか、事実に基づいた声かけをした方が選手も納得してコーチの言葉を受け入れます。
事実と感情を切り離してプレーを分析し、評価を与えて指導をすることが大切です。
3)まとめ
コーチは選手それぞれに思い入れが出てきてしまいます。本気で向き合うからこそ思いが強くなってしまうこともあるでしょう。その選手に期待することや求めていることもあると、どうしてもそっちに引っ張られてしまいがちです。だからこそ、目の前で起きた事実に基づいて客観的な評価をもとに指導しなくてはいけないんだと思いました。
明日は優れた選手が共通して持っているある資質について書きます。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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