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#921 LightroomのAIノイズ除去 vs. DxO PureRAW 3 DeepPRIME XD 対決!

野鳥撮影フォトグラファーにとって、RAW現像でノイズ除去とディティール再現をするのは普通のことになっています。
どちらかというと必須と言っていいかもしれません。

私もTopaz DeNoise AI と DxO PureRAW 2・3を愛用しています。
以前、こんな比較記事を上げました。よかったらぜひ見てください。

この記事では、RAW現像時に露出補正も加えるとすると、PureRAW 3 の 最強アルゴリズム「DeepPRIME XD」がベストと結論づけています。しかし、PureRAW 2の「DeepPRIME」やDeNoise AI の「Clear」「Low Light」でも素晴らしい結果を得られます。

そこにこの度、Lightroom Classic(以降Lightroom)にAIノイズ除去が搭載されました。DeNoise AI や PureRAW 3 は有償のソフトですから、Lightroomを持っている人にとっては、それらにコストをかけなくてもよくなるかもしれません。また、操作的にも同一ソフト内で完結しますからスムーズな処理ができそうです。

そう思い、早速比較してみました。

使用したのはこの写真です。かわいいルリビタキちゃんです。

この写真にLightroomとPureRAW 3でノイズ除去を行います。
その後、RAW現像で露出を+1.20あげる補正をしました。

それを上記の写真のように野鳥の顔から上半身部分だけにトリミングしました。

LightroomのAIノイズ除去はデフォルトの50%のままです。
PureRAW 3はDeepPRIME XDを選択し、他はデフォルトのままです。

どちらも素晴らしいですね!!!

羽毛のディティールの再現性をより詳細に見てください。

こちらはLightroom AIノイズ除去 50%です。

Lightroom


こちらはPureRAW 3 DeepPrime XD

PureRAW 3

ご覧いただくとわかるようにPureRAW 3の方が羽毛の解像具合は上です。
しかし、Lightroomもなかなかのものです。

野鳥を大きく見せ、羽毛までばっちり解像して見せる場合はPureRAW 3が良いでしょう。

しかし、羽毛ほど細かく解像しなくとも良い被写体であれば、Lightroomで十分だと思います。被写体によっては線が細くいい感じになるのはLightroomの方じゃないかと思います。

私はLightroom AIノイズ除去・PureRAW 3 DeepPRIME XD・DeNoise AIの3つを使い分けるようにします。

Lightroom AIノイズ除去:
 =>野鳥ほど解像しなくていい被写体でRAWファイルに対して

PureRAW 3:
 =>野鳥のノイズ除去でRAWファイルに対して

DeNoise AI:
 =>JPEG・TIFFなど、RAWファイル以外
   ※LightroomのAIノイズ除去とPureRAWはRAWファイルに対してしかできないから。

Topaz社、DxO社はこの先どうするのでしょうねぇ。Adobeが実装してきちゃったからよほど差別化できないとこの先売れないですよね…
私なら、Adobe社に今のうちに買ってもらいますよ。


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