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【保存版】 X-H2 カメラの設定(#1014)

フジフイルム Xマウントフラッグシップカメラ X-H2 の設定をしました。私の設定を完全解説します。X-H2Sにも役立つ内容だと思います。

私がこのカメラで撮る主な被写体は(1)野鳥、(2)動物(猫)、(3)人を含むスナップです。特に(1)野鳥が95%と言っていいでしょう。したがってそれを意識した設定を行いました。私の設定は野鳥撮影を強く意識したものですが、考え方など他の撮影でもご参考にしていただけるではないかと思います。

これまでX-E4、X-T4、X-T5でも設定を公開してきましたので、X-H2でも同様に公開します。間違いやこれとは違ったアイデアがありましたらぜひコメントで教えてください。

ファンクション機能(ファンクションボタン、タッチパネルファンクションの機能割り当て)、クイックメニューの項目選択と画面への並べ方、カスタムモード(モードダイヤルC1〜C7)の設定について説明していきます。

ファンクション機能


カメラボディの各種ボタン(ファンクションボタン)には好みの機能を割り当てることができます。また、タッチパネルは上下左右にスワイプさせることで機能を呼び出すタッチファンクション機能があり、そこにも好みの機能を割り当てできます。

ファンクションボタン

ファンクションボタンにはこれらの機能を割り当てることができます。

私が選択したのは四角で囲った機能です。青はデフォルトのままにしたところです。赤枠部分を独自に変更しました。

<背面>

①AF-ONボタンにはデジタルテレコンを割り当てました。
②AELボタンにはAFモードを割り当てました。
③QメニューボタンはデフォルトのQメニューのままです。

<全面>

①ISOボタンはデフォルトのISOのままです。
②VIEWモードボタンはデフォルトのVIEWモードのままです。
③WBはデフォルトのWB(ホワイトバランス)のままです。
④REC動画レリーズボタンはデフォルトのREC動画レリーズのままです。
⑤Fn1ボタンはシャッター方式を割り当てました。
⑥Fn2ボタンは再生モードを割り当てました。
⑦Fn3ボタンはデフォルトのフォーカスモードのままです。

上下左右のセレクターボタンにも機能割り当てを行いました。

①上向きキーには被写体検出ON/OFFを割り当てました。
②右向きキーにはセルフタイマーを割り当てました。
③下向きキーにはブレ防止モードを割り当てました。
④左向きキーにはAF-Cカスタム設定を割り当てました。

タッチファンクション

タッチパネルのタッチ機能を有効にし、タッチファンクションを有効にすると、タッチパネルを上下左右にスワイプする動作に以下の機能を割り当てることができます。

私が選択したのは四角で囲った機能です。独自に変更しました。

上下左右のスワイプへの機能割り当てを変更しました。

①上向きスワイプには顔検出ON/OFFを割り当てました。
②左向きスワイプには画質モードを割り当てました。
②右向きスワイプにはフィルム・シミュレーションを割り当てました。
③下向きスワイプにはホワイトバランスを割り当てました。

クイックメニュー(Qメニュー)

Qメニューボタンを押すとディスプレイに15個(静止画の場合)の機能が一覧で表示されるので、各機能の今の状態を素早く確認できます。またそこで簡単に値の変更ができます。

私が選択したの四角で囲った機能です。独自に変更しました。

私のQメニュー

Qメニュー画面上では、より使用頻度が高い(自分にとって)機能を左上から並べています。

カスタムモード(モードダイヤルのC1〜C7)

モードダイヤルにはC1〜C7まで7つのカスタム登録ができるカスタムモードがあります。ファンクション機能一覧にあるほとんどの機能や、ISO感度、撮影モード、ドライブ、露出補正、絞り、SSなどを覚え込ませておき、簡単なダイヤル操作で呼び出すことができるので、積極的に活用したいところです。

私はC1からC7をつぎのように設定します。

C1は動画用に使用します。現在検討中です。
C7は臨時での使用のためにとっておきます。例えば花火撮影とか星景写真とか鉄道写真とか…私の主な被写体は鳥、猫、人を含むスナップだと最初に書きましたが、それ以外のものを撮りたくなったときにC7に設定して出かけるようにします。

残りのC2〜C6の5つを主に使用します。

C2:木や枝に止まっている野鳥撮影用の設定です。ルリビタキ、ジョウビタキ、オオルリなど枝から枝へ動く鳥を枝に止まっているときに撮るのに適した設定にしています。

C3:トビ、タカ、ツバメなど飛んでいる鳥の撮影用の設定です。

C4:カワセミのダイブや飛び立つ野鳥を、飛び立つ瞬間から高速連射で追うための設定です。

C5:猫用です。

C6:街中のスナップ用です。

赤字のところを少し補足説明します。

スムーススキンエフェクト C6だけですが、人物を含むことがあるのでお肌を少しきれいになるように「弱」を入れています。

ダイナミックレンジ C2〜C4は200%にしています。ダイナミックレンジが改善されるかわりにノイズが増えます。野鳥の写真はRAW現像時にノイズを消す処理をするので、ダイナミックレンジを上げることを優先します。

ホワイトバランス C3とC4は晴れに固定しています。鳥が飛んでいるところを追いかけて高速連射で撮影するので、オートホワイトバランスにしておくと途中のコマのホワイトバランスが変わることがあります。後々の処置のために、一連の連写では全て同じホワイトバランスにしておきたいので晴れに固定します。晴れそのものに意味はなく、同じ値に固定することが重要です。曇りでもケルビン指定でも良いです。

高感度ノイズ低減 C2〜C4はマイナス2にしています。高感度撮影時にノイズ削減処理が入るとディティールが損なわれるので、野鳥撮影の場合はマイナスに設定します。ノイズよりディティール優先です。RAW現像時にノイズを消す処理をするので、マイナスがおすすめです。

AF-Cカスタム設定 ここはシチュエーションにより変えるところです。カスタム6と3と1を使い分けています。ちなみにカスタム6は、被写体保持特性:4(一番粘る設定)、速度変化特性:2(一番速い設定)、ゾーンエリア特性:手前にしています。

フォーカス点数切り替え 飛んでる鳥や猫を狙うときは117点、それ以外は425点にしています。裏付けがある話ではないのですが、測距点が少ない方がAFの「速さ」と「測距するサイクル」が速くなるのではないか、と推測しておりまして、このようにしてあります。(事実を知りたいですw)

プリAF C4:飛び立つ鳥を狙うときだけONにします。カワセミがいつ飛び出すかわからない時とかシャッターボタンやAF-ONを押してなくても基本はAF合わせっぱなしにしておきたいからです。

AF補助光 C6:人を含む街のスナップの時だけONにしています。

顔検出 C6:人を含む街のスナップの時だけONにしています。

被写体検出 ここは目的に合わせ鳥の時は鳥、猫の時は動物、人の時はOFFにします。

プリ撮影ES C4:飛び立つ鳥を狙うときだけONにします。電子シャッターにし、ドライブモードをH CLOP 20枚にしないと有効になりません。飛び出してからシャッター押しても遅いので、ほんの短時間ですがシャッター押す前の記録を保持してくれるのでONにします。

シャッター方式 私は基本は電子シャッターです。C3:飛翔する鳥を撮る時だけ歪みが少なくなるようメカシャッターにします。

あとは特に解説不要かと思いますので表をご覧ください。

デジタルテレコン、ブーストモードなど他にも設定したかった項目があるのですが、やっても保持されなかったので諦めました。マニュアルにカスタムモードのことは説明が少なすぎて、、、やってみながら確認をしています。

*多くの画像は富士フイルムのX-H2のオンラインマニュアルサイトからコピーしました。

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