人事は宗教家の一面があるという自覚
今回は少し強めの言葉を使っているかもしれません。
主観でお話しますので、ご容赦いただければと思います。
採用担当にしろ、オンボーディング担当にしろ、社内外に会社のMVVを発信する仕事です。MVV(MISSION・VISION・VALUE)は、社風であり会社のDNAだと思います。
そしてMVVは、言い方が強引ですが、宗教っぽいところがあると思います。みんなが会社のMISSIONを良いと思って、信じて、行動するからこそ達成できるものです。
人事はMVVを体現していく存在であると考えています。なぜなら、MVVを発信している当人が「MVVとか絵に描いた餅だよねww」とか言っているようでは、誰がMVVを実行していくでしょうか。
そういう意味で、人事は宗教家の一面があると思います。
ただ、MVVを完璧なものとして信じ込み過ぎて、自分で考えるのをやめてしまうのは違うと思います。
人間は流動的存在だと思います。昨日の自分と今日の自分が違うように。そんな人間の集まりが会社なので、会社も流動的だと思うのです。であれば、MVVも会社の動きに合わせて流動的であるものではないでしょうか?
MVVが流動的であれば、常に今・未来の会社のあるべき姿について議論し合った方が良いし、盲目的に信じていては議論はできません。
二律背反なことを言っているかもしれませんが、MVVを信じているけど信じないでいることが大事なのだと考えています。
応募者や社員など、人事がMVVを伝えていく人たちに対して、自分で考えてもらう余地を残すために、洗脳してはいけないと思います。人間は弱いので、強いメッセージに惹かれがちで、旗振り役がいるとついていってしまいがちだと思います。
人事が強くメッセージを出しすぎると、自分で考えることをやめてしまう人が出てきてしまうので、人事は自分が宗教家の一面があると自覚をした方がいいと思うのです。
自分で考えて選んだ人生でないと、思った通りにいかなかったときに環境や人のせいにしがちですからね。(自戒も込めて)
自分の人生を自分で決めてもらうために、人事は伝え方に注意して伝えていかなければならないと思うのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?