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法務の仕事は子育てに向いている?~育児と両立しやすい職種について~

こんにちは、マネーフォワード 法務 兼 マネーフォワードシンカ キャリアアドバイザー、そして、ワンオペ育児が3年目に突入🎉した、村井 結です。

今日は、恐れ多くも、仕事と子育てをテーマに書かせていただきました。
私は、娘が2歳のときに夫が転勤となり、その時から娘と2人暮らしをしています。その娘も、おかげさまで今は5歳になりました。
それもこれも、周囲の環境に恵まれていたということに尽きますが、法務という比較的子育てしやすい職種に就いていたことも大きいのではないかと思っています。
結婚や出産といったライフイベントを機にご転職を考える方も多い(特に、法務の領域では、弁護士事務所からインハウスへの転向を検討される方が多い)と思います。
そんな方に、ご参考になればと思い、筆を執りました。

(余裕ぶってこんな記事を書いておりますが、娘が2歳=通称イヤイヤ期の頃は、仕事を辞めようかと悩んだ時期もありました。地面に転がって、足をバタバタさせて泣いている娘を冷めた目で、契約書を虚ろな目で、眺める日々が続きました。
「他人の家族は、とても幸せそうに手をつないで歩いているからね~🎤」
こんなもん、こんなもんと、今日だって、自分に言い聞かせてます。)

PROFILE

村井 結(むらい ゆい)
2010年株式会社リクルートに新卒で入社し、約10年間勤務。同社の営業・経営管理部門での経験も活かし、法務部門のマネジャーとして事業法務全般およびM&Aの推進を行うともに、法務業務のIT化にもチャレンジ。2019年7月にマネーフォワードに入社し、引き続き、事業法務全般に加えてM&Aやコーポレート法務にも携わるとともに、2020年6月よりマネーフォワードシンカで法務を専門としたキャリアアドバイザーを務める。 私生活では、夫の単身赴任に伴い、娘(5歳)と2人3脚での暮らしを継続奮闘中。

育児に向いている職種の要素

本来的には、「子育てしやすい環境」というのは、「職種」より「会社」に大きく依存すると思います。
そもそも産休や育休を取得すること、子どものお迎えで退社したり、子どもの病気でお休みしたりすること、そういったことがしやすい雰囲気かどうか、といった点が大きいと感じるからです。

そんな中でも、今回は敢えて「職種」というテーマで書きました。会社毎の分析は、きりがないというのと、何を隠そう「法務」をテーマにしないと(笑)。

さて、私が法務の仕事が育児に向いていると考えるのは、端的には、「いつでも×どこでも」働くことが可能な職種であるから、です。

いつでも

まず、一番大きいと感じるのが、時間的拘束が少なく、「いつでも」自分の設定したスケジュールで働けるということです。

以下は私の先週のスケジュールです。スケジュール

予定がほとんどありませんね。閑職に追いやられているわけではありません。
「ほんとうのところなんて 誰にも分からない~🎤」

法務の仕事は、会議や協働で作業する場面が少なく、大半はデスクワークの時間となります。デスクワークの中心となる各案件(契約書の作成や、法令調査など)の対応も、「今日中に」といった緊急案件はそれほど多くなく、少なくとも3日間程度は猶予がある案件の方が多いので、スケジュールも自分の都合に合わせて組むことができます。

例えば、10時にクライアントとのアポイントがあるとなると、それは基本的には動かせないと思いますが、私の場合は、そういった予定はほとんどありません。先週は、保育園での面談と参観があったので、これに合わせて仕事のスケジュールを組みました。前日に少し多めに案件を片付けてしまえば、特に会社を休む必要もありません。
また、子どもが熱を出して急遽お迎えに行かなきゃならないとなった場合にも、すぐにお迎えに行って寝かしつけたあとに、仕事を再開するといったことも可能です
抱えている案件を、納期までに対応できれば、それをいつやるかについてはほとんど制約がない、ということです。これは、子どもがよく熱を出す小さいときなどには、特に助かりました。

どこでも

場所的拘束がないことも、同様の観点で、とても便利です。
以前に「法務とリモートワーク」というテーマでnoteを書きましたが、法務の仕事は、場所的拘束=会社への出社が必要なケースもほとんどありません

上述の通り、子どもが熱を出して自宅での看病が必要なときもそうですし、今日中には対応したい案件が「お迎えの時間までに終わらない!」といった場合でも、延長保育はせずに自宅で対応することが可能です。忙しいときは、子どもが寝た後や、朝起きる前に仕事をします。
会社にいる時間内にどうしてもやらなければならないといったプレッシャーから解放され、余裕をもって仕事に取り組むことができ、利点も多いです。ただ、一方で、際限なく仕事ができてしまうので、健康面の観点から多用しすぎてはいけません(笑)。

まとめ

夫が単身赴任中で子どもと2人で暮らしているという話をすると、驚かれることが多いですが、この「いつでも×どこでも」の働き方を大いに生かし、周囲にサポートをいただき、今のところ楽しい仕事人生を送ることができています。
仕事と育児を両立していくために、仕事選び、会社選びは一つの大きな要素であり、私は、法務という仕事も、マネーフォワード、そして前職のリクルートもとてもよい環境であったと感じています。
実際に、法務の職場は、同じ社内の中でも、女性比率、ワーキングマザー比率が圧倒的に高いです。

「いつでも×どこでも」働ける職種や法務という仕事にもしご興味をもっていただいた方がいらっしゃいましたら、以下よりお気軽にご連絡ください。働き方を軸としたキャリアのご相談や、スタートアップ企業のご紹介もさせていただきます!また、マネーフォワードの法務でも一緒に働いて下さる方を募集しております!

おまけ①:勝手に推測!弁護士事務所との違い

※弁護士事務所で働いたことはありませんので、以下はあくまで想像になりますこと、ご容赦ください(笑)。

弁護士事務所の場合、法務と比較したときに、大きく異なる点は「クライアント」という存在があることだと思います
クライアントとの打ち合わせや、会食、さらにセキュリティの関係で、事務所での執務が必須というところもあると伺っております。
そうすると、上述の「いつでも×どこでも」は、仕事内容としては重なる職域ながらも、当てはまらないことが多いのではないかと想像しております

それよりなにより、弁護士事務所には、超ハードワークが前提となっているところも多くあり、「いつでも」働けるではなく、リアルに「いつでも」働いている方も少なくないのではないかと思います。
会食のあと(私が二軒目を求めて新橋のガード下を彷徨っている間に)、事務所に戻っての仕事は当たり前、メールの返信も、毎回、深夜~早朝/休日という方も珍しくありません。
(一方で、子育てという観点では、ベビーシッターをお願いするといった選択肢もあると思うので、同じ指標で比べること自体が間違っているかもしれないです。)

なお、こちらの調査によると、弁護士全体の男女比が8:2なのに対して、企業内弁護士の男女比は6:4になっており、企業内弁護士を選択した理由は「ワーク・ライフ・バランスを確保したかったから」が70%近くを占めており、私の推測もそれほどにはずれていないように思われます(笑)。

そこで、次回のnoteは、弁護士事務所から企業法務に転身された同僚ワーキングマザーにインタビューさせていただきたいと思っています!乞うご期待!

おまけ②:仕事と育児の両立で大事だと思うこと

結婚・妊娠をされた方、結婚・妊娠を考えられている方から、仕事と育児との両立について相談を受けることが多いですが、会社や仕事をすぐには変えられない前提で、私が一番大事だと思っているのは「がんばらないこと」を決めることだと思っています。
(「ここまで来て違う話するんかい!」という突っ込みが聞こえてくる。笑)

仕事も、家事も、今まで通りやりたい!育児も手を抜きたくない!だと、睡眠時間を削るしかありません。
自分が本当に大事にしたいこと以外のことを少しずつ手放すことができると、楽になります。(それが結果「睡眠」であれば、体力に自信があるショートスリーパーの方は、睡眠を削るというのも選択だと思います。でも、どうか健康と精神を害さない程度にしてくださいね!!)

これは「仕事と育児どっちなの?」と人生の選択を迫るような大きな話だけではありません。
「洗濯物はピチッと干したい、夫には任せられない、乾燥機も使いたくない」という方、結構女性には多いのですが、「多少しわがついていてもいいじゃないか」といった話でもあったりします。
私も、かつて、天日干し派だったのですが、干す時間がなくなって、洗濯袋に入れたまま干すということを2回ほどやり、生乾きのくちゃくちゃの洗濯物と向き合い「一体自分のこだわりとは何だったのか?」を考えました。そして完全乾燥機派に移行しました。えっと、、、ちょっとしたこだわりは捨てて、楽になりましょう!という話でした(笑)。
Enjoy your life!! 



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