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自己紹介

――帰り道、空を仰いで手をかざす。
傍らを歩く幼馴染から、「大丈夫?」と心配される。

小さい頃、そんな日々があったことを覚えている。
なんとなく見上げた空は、憂いなんて知らないくらいに透き通った水色で。住宅街の隙間から眺めるだけでも、何かから解放される心地がした。
……その友人には、本気で心配されてしまったけれど。

大人になった今でも、よく空を仰いでいる。
そこには遮るもののない色彩があって、どこまでも遠く、淡色に霞んでいく。
届きそうで届かない青と、伸ばした手の肌色。
世界はここにあって、私はここにいる。

***

はじめまして。
「風里ゆい/かざりゆい」と言います。
友人からiPad miniなるものを勧められ、気づけば半年。私はなぜか作曲をしていて、なぜかNote記事を書いています。

子供の頃から物語を創るのが好きで、おもちゃのフィギュアで人形遊びをし、図書館の学習漫画を読み漁り、アニメのような妄想をしては友達に語りまくっていたような……そんな記憶が掘り起こされる人です。

漢字ドリルの端書で先生とリレー漫画を交わすのが楽しかった。
先輩の叩くスネアドラムに憧れて、こっそり練習していた。
『上げて落とす』と評判の部長は、誰より的確に小説の粗を見抜いてくれた。
叫びたい言葉を台詞に託して、頭上の星を指し示した。
異性の発声を学んで見えてきたのは、誰も知らない自分の姿。

等々――そんなこんなを経てきた、よくわからない人間です。
進んだ先で何かを得て、ふらっと旅立った先でまた何かを学ぶ。
今も、その歩みの途上にいます。
巡り合い――門を推すか敲くか悩んだ末の出会いを、一つ一つ重ねていく。
私の感じる世界を、表現し続けていく。

言葉と、声と、音楽、そして色。
『風吹く里を訪れる縁――その結い飾り』

これからも、風里ゆい/かざりゆいをよろしくお願いします。

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