マガジンのカバー画像

北フランスの日常&ごはん記録

40
北フランス生活のいろいろ(2022年9月〜)と日々のおうちごはんの記録
運営しているクリエイター

#料理

健康になりたくて、春〜春眠おうちごはん その1

樺太をぶっちぎる北緯50度線。その線上、想像よりもはるか北に位置するフランスの某港町にも、ポカポカな春の陽気とまではいかずとも春の気配が漂ってきた。 心地よくも強烈な春の眠気はひらりと国境を超える。なんとか起き上がってもあくびが止まらないったらもう。 病は気から、気は食から。とにかく健康で穏やかな生活を心がけて早3ヶ月。今月も坦々と、バランスよくを心がけて作り、食べ、寝るを繰り返す毎日を送っている。 だいぶ溜まってきたので、そろそろおうちごはん日記をしたためておこう。何

とにかく健康になりたい人の冬眠ごはん その3

2月も最終日。そろそろ起き上がらなくてはいけないね、という気持ちだけはかろうじて持ち合わせている私である。 ということで、冬眠ひとりごはん日記の最終回をサクッとな。 1回目と2回目はこちら↓ トマトイカクリームパスタ週の始まり月曜日。あいにく悪天候の週末で全然外に出られなかったので、多少の霧雨くらいどんとこい。海まで行ったろ。 さて夜。特に買い出しもできていないし、何を食べたいか、作りたいかが全然思い浮かばないというか、いくつか思い浮かぶけど最後まで決めきれないときは

とにかく健康になりたい人の冬眠おうちごはん その2

とにかく健康になりたいわたくしユイじょり。 健康健康と言いまくって自身に暗示をかけるほか、長きにわたり「ないと生きていけないDNAなんだ」と信じこんでいたアルコールさえも遂にシャットダウンした結果、食方面にベクトルが120%向いている。私、アルコール摂取時はほとんど食べなかったのでね・・・その反動がすごい。 今日はそんな、とにかく健康になりたい北フランス在住邦人女性の【続】冬眠ひとりごはん日記を、徒然なるままに。 その1はこちら↓ なんちゃってポトフ水曜日、Otto氏

とにかく健康になりたい人の冬眠ひとりごはん  その1

冒頭からとにかく食でQOLを…の人を真似たようなタイトルでぺっこり失礼ぶっこきますけれども、私は現在、全身全霊過去最高レベルでとにかく健康になりたい。 体調を崩したことが大きなキッカケではあるのだけど、色々と心身ともにガタが来たような気がするのだ。内臓も好き勝手に痛めつけてきたし、不安定な繊細メンタルも(特異な環境下にいることを差し置いたとしても)何らかの対処が必要レベルまできた。 まずは何か自分でできることからと思って、数年前に買って最初だけ読んだ心理学の本を毎日1チャ

スズキを1本仕入れたら

北フランスの港町にめずらしく初雪が降った、日曜日のこと。 前日、北フランスの内陸から港町まで戻ってきていた我々は、雪が止むのを見計らって、恒例の日曜お散歩買い出しで港まで降ることにした。家の中は暖かいせいか外気温を完全になめてて、海風のせいもあり体感温度マイナス3度。危うく凍結5秒前。 寒くても魚市場はひとがさかん。英語とかオランダ語(たぶん)もちらほら聞こえる。 私がじっくり吟味しながら歩くのと反対に、いつもは早足で見てみないフリをしながら通り過ぎるOtto氏が、突然

週末は海の幸〜サーモン、牡蠣、舌平目

ここ1週間、雨が打ちつける音か、もしくはけたたましいアラーム音で起きていたけれども、いたって静かな土曜日の朝。 俺に急かされて庭に出ると、あれあれ、雨降ってない・・・! これほど太陽と青空を待ち望んだことがあっただろうか。 これは日光を補給してビタミンD作らないと!! 8度くらいしかなくて寒いので、着込んで港方面までくだる。 いつもの散歩道はさすがに冠水まではしていなかったけど、今までみたことのないくらい水位が上昇していた。 海の魚介市場に行ったら、いつにない人出。我

マイ・セカンド・キッチン〜10月のおうちごはん

昼食べたものの記憶がないなんてことは今に始まったことではないが、先月つまり10月の記憶が落とし穴に落とされたようにすっぽりと抜け落ちている。 諸事情により、北フランス内陸にある義母の家に居候することほぼ1ヶ月。北フランスはオパール海岸沿いの港町にあるマイホームにいたのは、殴り書きカレンダーを辿ったところ3日くらいだった。もうこれ別荘レベルよな。 (ひとくちコンロだけど)愛すべきマイキッチンでガソリン🍷注入しながら料理することが、日課でもあり愉しみでもあり何よりストレス発散

今日は皮膚科に歯医者に他諸々と病院続きで疲の労だけど、そういえば今日で2回目のフランス滞在4周年だわってことで人参入りピラフ&ポワローときのこと鶏のクリーム煮を🥕🍄🐔アウェーキッチンのサバイバル料理だし歯の麻酔が残ってて不自由だけど、美味しくできたのでよし。9年目も生きよう。。

2023年9月のセレク落ちおうちごはん

あなた夏なの?それとも秋なの?日本でもフランスでも中途半端な月、9月。終わっちゃいますなー。 毎年季節の変わり目には体調の変化に悩まされつつも(秋は春よりマシ)、年柄年中暑かったり寒かったりするよりは、四季があって食べ物も目に見える景色も変化があったほうが私は好きだ。だからかな、9月とか3月とか中途半端な月って、四季のある国特有の月な気がしてちょっと贔屓目にみてしまう。いいよねどっちつかずな感じが。 今月はOtto氏がいない日が多くて大抵ひとりごはんだったので、セレク落ち

2023年8月のセレク落ちおうちごはん

どこにもいかない夏休みな今月は、わりとnoteに向かう時間が長かったように感じる。 でも、トータルで書いたのは10記事。 毎日欠かさず作った料理のことを書き殴っていた3年前の自分が同一人物とは到底思えない。よく一皿のことをあんなに膨らませていたものだ。 まあ、小出しスタイルからまとめ出しスタイルに変わったってことなんでしょう。 ってことで、今月もセレク落ちしたおうちごはんをまとめていこうね。最初に言っておくけれども、えらい長いので!そこんとこヨロシク。 そうそう、今月

2023年7月のセレク落ちおうちごはん

一般的に、北半球の7月って夏まっさかり!という認識なのですが。 おーい、太陽どこいったんだやーい!? 天気の変わりやすいここ北フランスの港町。ここ2週間ほど、雨の降らなかった日はない。そして、夏であることを忘れるくらい肌寒い。 iphoneの天気アプリを眺めては、ああ東京は今日も35度かーとか、松本は33度でちょっと涼し目なのかな?なんて思いながら私は手編みのあったかカーデを羽織る。たくさん編んでおいてよかった。6月頭、一瞬暑かったときに買った白Tなんて全然出番ないんで

最近の偏愛レシピ3選&2023上半期のセレク落ちおうちごはん

ごきげんよう。夏のロゼは水でおなじみのユイじょりです。 さて、先週はなかなか胸の痛くなるニュースが続いたフランス。我々が隔週でステイしている北の内陸の街では、郊外のレストラン(400人収容)やボーリング場が焼かれたりなんだりしてショックを受けたものの、私も俺も平常運転で生きてます。 Calaisでは、ナンテールの事件があった翌日だったせいか、警察が駅構内にも待機していた模様。乗り換えするだけで身分証のコントロールを受けるという初めての経験をした。私もフランスでは移民な身分

春のクレソン強化週間

束の間のひとりごはん 先週は、最近ご無沙汰だったひとりごはん生活。 すでにお気づきの方も多いと察するが、私はひとりごはんの方が圧倒的に気合いが入る意味不明系酔狂クッカーである。ゆえに、Otto氏が出立する前から「久しぶりに思う存分好きなものを料理できるぞ、わーい!」と、心の中でベートーヴェン第九を鳴り響かせながらソワソワわくわくしていた(そして確実にバレてた)。 月曜日・和いろいろ 月曜夜から始まったひとりごはん生活。買い出しは水曜日と決めているので、家にあるもんでど

2023年2月のセレク落ちおうちごはん

和食しか勝たん🇯🇵2月中旬、日本滞在を終えてフランスに戻ってきてからというもの、私はとにかく和食ばかり食べている。朝昼晩米無問題どころか大歓迎。 普通、住み慣れたところから旅行に行って戻ってきたら「あーこれが食べたかったのよ」ってものが少しはあると思うのだが…。 実際、昨年秋にドイツとか北欧に行った時は、たった数日しかいなかったけど嗚呼フランスのパンが食べたいとか一瞬くらいは思ったもの。でも、今回それが本当にナッシングオブナッシングで。 我不惑なのでね・・・胃も歳相応な