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洋風おうちごはん

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フレンチ中心に、洋っぽいおうちごはんのまとめ
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#我が家の秘伝レシピ

カブのファルシ、ロマネスコとミクニ風フリット添え

師走初日の夜は、壮大なる創作からスタート。 昨日、いつもお世話になっているnoteご近所のケイチェルおじさんが、香川県からお取り寄せしたご立派なカブを使ってなにやら美味しそうな牡蠣鍋をしていて、なんだか私は無性にカブが食べたくなってしまった。 おいたんの言うように、冬場に出回るフランスのカブ(navetといいます)は、甘みがあってとても美味しい。大好きな野菜のひとつ。 浅漬けにしたりそのまま野菜スティック風にむしゃむしゃしていたけど、どっぷりハマっているMUJIのぬか漬

トピナンブールとポワローのポタージュ

昨日つぶやいたように、強力な薬に胃を破壊されてからというもの、白米とぬか漬けをメインに最低限のQOLを保ちながら過ごしている今週の食模様。 ちょっと気分を変えたくなって、3日くらい前の夜、胃に優しくて栄養がとれて消化がよさそうなものをつくることにした。 🇫🇷 日本では、入院したときもまずはおかゆから始めるし、ここは流動食の鉄板、スープだろうか。 ちなみに私は5年前の冬、フランスで4日ほど入院したことがあるのだが、外国人患者の多い私立病院だったこともあるのか、そのときの

寒い夜だから〜大鍋オニオングラタンスープ

タイトルでピンとくる方々は、愛しさと切なさと心強さでSWEETな19ブルースを口ずさみ、クレイジーゴナクレイジーな青春を送っていたはずだ。 どんピシャTK世代な私にとって、この方々はいわば神。 冬の定番ですね。 さて、冒頭から懐かしい気分に浸ったところで、本日の一皿。 冬のあったかごはんといえば、クリームシチューかオニオングラタンスープ(以下、オニグラスープ)。 11月に突入したことだし、そろそろ季節だなあと、先週末の買い出しで玉ねぎを1キロほど買ってきていた。 がし

タルト・フランベ風ピザを作ってサッカーを観よう!

昨日、ひと仕事終えていい加減買い出ししなくては!と重い腰を上げて近所のスーパーに向かったら、店外に50m以上続く長蛇の列。 そうか本日土曜日か。週末用に買い出しする人が多く、人数制限をしている。 仕方なくビオのスーパーで野菜だけ仕入れようと試みるも、ここでもレジ激混み。いくら混んでいてもレジ員を補充しようともしないのがフランスあるある。 もう慣れっこなのでイライラもしないけど、これ日本ではありえないなあといつも思う。 さて週末のはじまりの夕ごはん。 先週末、日本のパリでタ

ネオビストロ系なおつまみ タコ・セロリ・フリット

ボンニュイな一歩手前、皆様ごきげんよう。 日々の創作料理を含めなんだか色々とぶっとんでいる感じだけど、こうみえて一応、根は真面目っこなワタクシ。外に出るなと言われれば、極力出ません。 皆あまりに決まりを守らないから、街中のコントロール(ポリスたちによる外出証明書のチェック)も厳しくなったというし、なんといっても今日は11月の13日の金曜日。忘れもしない2015年のパリ同時多発テロの日。 犠牲者の方々に、合掌。 2013年から2017年までパリに滞在していた私は、シャル

偏愛なる組み合わせ、タコとセロリ

私は、起きている時間の8割型、作って飲んで食べることを考えている。 今日の夢ではローストビーフを作っていたから、息をしている時間、と言ったほうが正しいかもしれない。 昔からそんな兆候はみられた。 幼い頃は、つくるのは好きだが好き嫌いが多い子どもだったと以前どこかで書いたけれど、その反面、割と嫌われているものを異様に好きがるという食癖があった。 しいたけとかセロリとかみょうがとか、マックのチーズバーガーに入っている薄っぺらいピクルスとか。 誰かのコメントで以前書いたけど、マ

栄養満点にちがいない、バターナッツかぼちゃのハロウィン風ポタージュ

柿が活躍した昨日の冷菜2品に続いて、本日は温菜。 今日は、右のひょうたんの形をしてたかぼちゃが、おでまし。 😜🎃😜 このひょうたん型のかぼちゃ、フランスでは「courge butternut」と呼ばれている。courgeはかぼちゃのことを指すので、バターナッツかぼちゃとお呼びすればよろしいか。 食物繊維、ビタミンC、マンガン、マグネシウム、カリウムなどの栄養素を含み、ビタミンAとビタミンEは特に豊富である(wikipedia) これだけ見ると、なんだか栄養価高そうだけ

フレンチなチーズチキンカツ、コルドン・ブルー

日本でも報じられていると思うけれど、例のウイルス感染の状況がよろしくなくて、いよいよまた外出制限強化モードに入りそうな予感のするこちらパリ。 急遽今夜20時に大統領が話すこととなり、ソワソワしながらそれを待つのみなのだけれど、一体どうなることやら。 ・・・ さて、今日の一皿入魂型ごはんは、フランス家庭料理の定番、コルドン・ブルー。 日本語で直訳すると、「青いリボン」。 コルドン・ブルーといえば、言わずと知れたフランスのお料理学校「ル・コルドン・ブルー」が一番に思いつく方

生焼けが気になる人に捧ぐ、煮込みハンバーグ

昨日の投稿でアクアパッツァを作って(金曜日の夜)、よっしゃ週末は海の幸づくしにするぞおと意気込んでいた魚党の私。 が、Otto氏によるあまりに大胆な魚拒否、2日にかけてまさかのひとりでメバル一匹食いをするハメになったため、急遽計画変更。土曜日夜は魚系をあきらめ、がっつり肉にすることにした。 まあ、昨日は私の好み一辺倒で魚祭りにしたので、今日は氏の好みに合わせて差し上げようという、私なりの優しさ。 うちのムッシュー、「生」がとにかく苦手なことはこの3ヶ月作って書いてよーく

北の国から2020〜アンディーブのグラタン

先日、デパートの秋セールで念願のフープロを手に入れた話をしたけれど、そのときたまたま目に入ったストウブのグラタンプレート。 そういえばちょうどいい大きさでそのまま食卓に持っていけるグラタンプレートがなくて、いつか欲しいものだなあと思っていた。 お値段なんと40%オフ、色は白か赤。好みはもちろん白、買っちゃうよねー。 すでに在庫過多な洋服とか化粧品は買わなくなったけど、食材と食器と良理道具はどうしたって。ねえ。 ・・・ こちらをおろすのは、やはりグラタンだろうと思ってい

りんごを求めて歩いた日に〜寒くないのに猛烈にあったまる、ありあわせの適当スープ

今日のパリは、とても暖かかった。 ニットに革のブルゾンで出かけたら、有働さんもびっくりのかなりの脇汗。 私が火照ってるのかなんなのかはわからないけれども。 更年期にしては早くないか?誰か早いと言ってくれ。 ・・・ 本日は、朝ふた仕事くらい終えたあと、午前中マルシェの手芸屋で犬服用のお安いミシン糸を購入。なんでも揃う、マルシェ。 午後はどこでもいいからパリ市内にあるリンゴストア🍎に行きたかった。 かれこれ5年以上使って、皆さんご存知のように定期的に心霊写真が撮れてしま

いつの間にかうっかりちゃっかりフレンチな、うちの肉じゃが

「今晩は芋と鶏にて手抜き!明日のnoteもつぶやきにしよう!」 と思っていたのだけど、あれよあれよと完成品がうっかりちゃっかりTOP画像のようなおフレンチっぽい感じになったので、簡単にその経過を。 手抜き!と決めてスーパーで鶏肉(ドラムスティック部分)だけ買ってきた昨晩。この記事で書いた超シンプルな「うちの肉じゃが」を作ろうと思った。 この投稿から3ヶ月も経ったことに呆然。。 どうして最初から?と自分のカメラ技術がなさすぎてショックなのだけど、ストウブ鍋にオリーブオイ

仏版ビーフシチュー、ブフ・ブルギニョンを食べ尽くす3日間

最近ようやく、室内の暖房がついたパリの自宅。安堵きわまりない。 もちろん建物にもよるが、パリのアパートはセントラルヒーティングが割と多いので、大元のスイッチさえONになれば室内はぽかぽか。外は死ぬほど寒くても、家のなかはTシャツでもへっちゃらだったりする。 東京の家のほうがよほど底冷えして寒く、帰宅してすぐにIHヒーターを速攻つけてすぐにお風呂のお湯を張って温まっていたものだ。現在の家はシャワーだけでバスタブがないので、芯から温まることはできないのだけども。 こう寒くな

異国の父の味、イカの墨煮込みと金色のライス

「パリのレストラン」と聞くと、なんとなくどこも敷居が高いイメージがあるけれど、必ずしもそうとはかぎらない。 もちろん、某タイヤ会社の格付けスターがついているリュクスなレストランがそこかしこにひしめいているのは確か。でも、スターなんてついていなくたって、私のちょっとわがままな胃袋をつかんでやまないレストランはたくさんある。 私の最愛レストラン私が2013年から4年間、エンゲル係数ぶっとびな生活を送っていたのは、noteを始めた頃にいちごとフェタの記事で語った。 気にいると