マガジンのカバー画像

読書と学び

29
読んだ本や学んだことをシェアしています
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

「子どもの誇りに灯をともす」②学校の文化が子どもを伸ばす

アメリカで20年読み継がれているプロジェクト型学習のバイブル。 「子どもの誇りに明かりをともす」の紹介記事、前回からの続きです。 ↓前回↓ 人間性や真摯に課題に取り組む力を伸ばすには生きていくうえで大切なのは、誠実な人間性や、課題に真摯に取り組む姿勢、その仕事のクオリティです。 それを伸ばすため、ICTの活用やアクティブラーニングなど、真新しい手法が次々と現れていますが、著者は「それひとつで全てが改善する、魔法のようなやり方はない」と言い切ります。 必要なのは、新しい文化

「子どもの誇りに灯をともす」①アメリカで20年以上読み継がれるプロジェクト型学習のバイブル

こんにちは、結(ゆい)です。 今回は、最近発売された本のご紹介、アメリカで20年前に発売された伝説的著作の日本語訳版です。現在の日本にも共通する点が多々あると感じました。 子どもの誇りに灯をともす著者 ロン・バーガー氏 / 翻訳 塚越悦子氏 / 解説 藤原さと 氏 ハイ・テック・ハイというのは、アメリカにある公立高校。 演劇やアートなどの作品づくりを通じて学んでいくというのが特徴的で、生徒が制作した作品は近隣住民などを招いた発表会の場で披露されます。 この様子を収めたM

他者の靴を履く~エンパシーという概念は不登校にも共通するかも~

こんにちは、結(ゆい)です。 今回は、私の趣味である読書から感じたことや学びについて書いていきます。 他社の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ ブレイディみかこ著エンパシーってなにエンパシーという言葉について、掘り下げた本。 これは、他者の感情や経験などを理解する能力とされていて、タイトルにもなっている「他者の靴を履く」ということです。 日本語訳すると、エンパシー=共感とされることが多いので、シンパシーと混同されがちですが、イギリス在住の著者はこのように考察を深め