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「NISA」を簡単に説明します

2024年から新NISAが始まりました。
でも、「NISAって何?」「新NISAって何が新しいの?」「よく分からない」って方も多いと思います。私も自身でNISAを始めるまでは、よく分かっていませんでした。
この記事を読めば、今日から【NISA分からない】という言葉から脱却できるように超わかりやすく説明してみようと思います。
※この記事は、NISAがよく分からない人用の記事ですので、すでにNISA知っているという方は読み飛ばしてください。(要望があれば、NISA理解度中程度の方向けの記事も作成します)

1 NISAは「国が作った投資の制度」

・NISAは、投資である

 「NISA」は、「ニーサ」と読みます。
 これは愛称です。制度自体の名前は、「少額投資非課税制度」。
 この名の通り、NISAは「投資」です。
 この制度は国が作りました。

・投資とは、そして投資の○○とは

 では、「投資」とは何でしょうか?
 投資という文字の【資】は、【資本】の資です。つまり【お金】のこと。
 投資とは、【将来の利益のためにお金を払うこと】です。
 例えば、[財形貯蓄年金]!会社員や公務員の方なら実際に活用している方も多いのではないでしょうか。財形貯蓄は、収入がある時期にいくらかのお金を積み立てておいて、将来、積み立てた金額+利息分が戻ってくるという制度です。
 これは、老後など将来に利益を手にすることを期待して、今お金を払っています。だから投資と言えます。

 皆さんが投資に期待することって何でしょうか?
 投資に期待すること=投資の目的です。
 おそらく多くの方の目的は、お金を増やすことですよね。

・利益が出たらどうなる

 ※ここから少しだけ数字が出てきます。数字アレルギーの方はご注意を。でもここを理解するとNISAの理解が一気に深まるので頑張って!

 現在の日本の税金制度では、投資をして利益が出た場合に税金を納めなくてはなりません。
 その利率は約20%です。
 例えば、100万円を何かに投資しました。数年後、100万円の利益を得たとします。
 自分の出したお金が100万円、投資で得た利益が100万円なので、手元には合計200万円あることになります。
 さて、税金はいくら払わないといけないでしょうか?
 注意すべき点は、税金がかかるのは「利益部分に対して」であるということです。
 利益の100万円に税金がかかります。税率は約20%。
 100万円の20%は20万円。
 この20万円は税金で引かれます。残り80万円は残ります。
 元々自分のお金が100万円で、税金が引かれた利益部分が80万円なので、180万円が自分のものというわけです。

 この税率20%を高いと思うか、低いと思うか、それは人それぞれなのかな?と思います。


2 あなたはどのタイプ?

まず、「NISAが分からない」という方は、おそらく下記いずれかのタイプに分類されます。

A ある程度の収入や資産がある
B 今の生活で手一杯でNISAに回せる余剰資金など無い

皆さんはどちらのタイプでしょうか。
どちらにも共通するのは、NISAを始める必要性を感じていないということです。
Aのタイプは、お金に余裕があるからという理由、Bのタイプはお金に余裕が無いからという理由でNISAをする必要性を感じていないのだと思います。
必要性を感じていないのですから、理解が進まないのも納得できます。
つまり、「NISA分からない」の大抵の方は読解力がないわけでも、お金が苦手なわけでもなく、真に必要性を感じていないだけなのです。

前述した通り、投資の目的はお金を増やすことです。
世の中全員が投資をしてお金を増やす必要があるかといえば、そうとは言えないと思います。
大切なのは目的。
お金の使い方は人それぞれですし、お金に対する価値観もそれぞれです。
投資への強い抵抗感がある方が投資を無理に始めれば毎日ストレスを感じて生活しなくてはならないかもしれません。仮に将来お金を増やせたとしても、日々生活にストレスを抱えてしまっては、その投資は成功と言えるのか。
お金を増やすことに必要性を感じていなければ、NISAを始めなくてもいいと思います。
それでも将来のお金に不安がるならNISA以外の投資手段を検討する方がいいのかもしれません。

3 NISAを知るために覚えることは、3つだけ

NISAって、制度概要が複雑です。「NISAを知りたい」の理由がNISAを始めるかどうか判断するためなのであれば、判断に必要な部分だけを覚えればいいと思います。決して概要全てを覚える必要はないのです。下記の3つだけ頭に入れて下さい。

 ① 非課税
 先述した通り、日本で投資をして利益が出た場合、約20%の税金が引かれます。NISAは、この20%の税金が一切かかりません。それを非課税と言います。先述の例えで言えば、手取り180万円だったところ、NISA制度を利用すれば手取り200万円となるわけです。

 ② 限度額がすごい
 NISAには限度額があります。1年間で投資できる金額は最大○万円、生涯で投資できる金額は最大○万円といった感じです。
 でも、この数字を覚えると他の覚えたことを忘れてしまいそうなので、現段階では数字は覚えなくても大丈夫です。
 限度額は、すごく大きな額だということだけ知っておいて下さい。
 限度額が設けられている理由は、富裕層が有利にならないようにするためです。(ここも、どうして限度額ないと富裕層が有利になるの?ということを話すと他の覚えたことを忘れてしまうので、覚えなくて大丈夫です)
 NISAは一般国民向けの制度なのです。
 お金持ちをさらにお金持ちにする制度ではなく、一般国民(低〜中所得者層)が十分な資産を作ることを目的としているということです。

 ③ 無期限
 NISAは、非課税で投資ができる制度ってことなのですが、この非課税は永久とされています。つまり無期限です。いつまでも非課税で投資することができます。
 ただし、この制度が継続するまで、という点は注意が必要です。国の方針が変わったり、政権交代があったりすればNISA自体が廃止される可能性だってあります。
 20年後にNISA制度がまだ残っているといいですね。


4 おわりに

 NISAについて、簡単に説明しました。
 簡単といっても、文章はそこそこ長くなりました。
 「長いな」と思った方は、とりあえず「非課税・限度額がすっごい・無期限」だけ知っていればいいです。
 プロじゃないなら全て理解しようとしなくてもOKです。

 そして、今巷で飛び交っている言葉は、NISAではなく「新NISA」!
 2023年以前のNISA制度は今や「旧NISA」と呼ばれています。
 でも、旧NISAを覚えなくても大丈夫です。
 だって、今のNISA制度は「新NISA」なのだから。
 先述した内容は新NISA制度の内容です。
 旧NISAを理解した上で新NISAを知ろうとすると混乱する一方です。

 NISAは投資です。投資だからリターンもあればリスクもあります。
 NISAに限らず、ご自身の大切なお金を支払うものですので、納得した上で選択することが大切です。

 NISAは悪くない制度です。
 しかし、私はこの記事でNISAを勧めたいわけはありません。
 NISAを知ったり、始めることを発端としてお金に興味を持ったり、家族で資産運用の話をする時間を作ったり、生活設計を考えてみる機会にしてほしいと思っています。

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