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【和訳】What Was I Made For?/ Billie Eilish

※同一歌詞の掲載は省略しています。

▼Official MV


I used to float, now I just fall down
I used to know, but I’m not sure now
What I was made for
What was I made for?

昔は楽しかった
今は地に足がついて
私が何のために生まれたのか
わからなくなってしまった
私はどうして生まれたの?

Taking a drive, I was an ideal
Looked so alive, turns out I’m not real
Just something you paid for
What was I made for?

ドライブを楽しむ私の姿は
あなたの理想だったはず
虚像になってしまった今では
私はただの購入品
一体何のために生まれたの?

Cause I, I
I don’t know how to feel
But I wanna try
I don’t know how to feel
But someday, I might
Someday, I might

だって私、
どう捉えたらいいかわからない
だけど受け止めてみる
どう感じていいのかわからないけど
いつか、きっと
わかるのかもしれない

When did it end? All the enjoyment
I’m sad again, don’t tell my boyfriend
It’s not what he’s made for
What was I made for?

楽しい日々はどこにいったの?
また悲しくなってること、彼氏には言わないでね
彼には聞かせたくないの
私は何のためにいるんだろう?

Cause I, cause I
I don’t know how to feel
But I wanna try
I don’t know how to feel
But someday, I might
Someday, I might

だって私には
どう捉えたらいいことなのかわからない
でも理解したい
どう感じていいのかわからないけど
いつか、きっと
わかるのかな


Think I forgot how to be happy
Something I’m not, but something I can be
Something I wait for
Something I’m made for
Something I’m made for

どうしたら幸せになれるのか、忘れちゃったみたい
私じゃない、何かになれるもの
私の望む何か
私の存在価値を
見つけてみたい


◾️あとがき
ボーカルについて、Bellieは「この曲は録音が大変だった曲TOP3に入る」という話をしています。

Top 3 hardest songs I've ever had to record.
I could have sung it more out (中略), In like more of a choir type instead of it was like a ~♪(歌う)

It's really hard to sound good and be enunciating words correctly.

Could have literally done like a ~♪(歌う)
But it is not what the song wanted, you know I could gonna ~♪(歌う)

There's so many ways I could have sung it but none of it worked the way that this kind of heartbroken.

Almost like you were just crying and now you're singing delivery was, it was the hardest choice of all of the choices I could have made.

録音してるような歌い方じゃなくて
もっと外に出す感じで歌ったり
コーラスっぽく歌ったりもできる。
この歌い方は綺麗に発音するのとか
(音楽的に)いい音にするのが難しいから
いろんな歌い方をしてみたけど
どれも感傷的な表現にはならなくて
しっくりこなかった。
私にとって一番大変な選択だったけど
みんなが泣くときみたいに歌う
この方法を採用した。


"But it is not what the song wanted"
この表現、めちゃくちゃ好きです。
私も曲を作ったり歌ったりする身として、これはすごくよくわかります。
歌は出来上がった時点で声質や歌い方を指定してくるし、表現に関してある程度の"正解"を持っているのでいかにしてそれに辿り着くまでが歌い手のすべてと言ってもいい。
歌のうまさとは関係なく、合う合わないというのは曲がすでに判断を下しているため、そこに対しては無力です。屈する他ないです。
敢えてそれに挑戦するもよし、別の道を行くもよし、音楽ないし芸術は厳しい試練を課す残酷な生き物ですが、その分スリルや幸せをくれるのでやめられず、みな芸術の虜(奴隷)になるのです。。

話が逸れてしまいました。
感傷的な歌声の素晴らしさだけでなく、歌詞も映画Barbieの内容を踏まえ象徴的な描写を入れ込みつつ、時代の変化の中で誰しもが感じる漠然とした不安、喪失感を瑞々しく表現されています。
何度聴いてもこの世界観に引き込まれ、ずーんとなってしまう私です。

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