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社会人になってわかったありがたみ

わたしは今、地元で接客の仕事をしている。

新卒で入った会社を3か月でやめて、ひとり暮らしもやめて、
実家に帰ってきて、地元で転職をした。

両親に転職すると伝えたときには、心配しつつも応援してくれた。

大学生3年生の就活は、オンラインだった。
インターンシップ、合同説明会、面接すべてがオンラインだった。

もちろん大学の授業だって、オンラインだった。
友達もろくにできなかった。
外出もまともにできないから、精神的に不安定になったり、虚しさを感じたりして毎日を過ごしていた。

もともと外にでるのが好きだった。
外出自粛する前は、趣味のイベントに遊びに行ったりして、その場で友達を作ってきたりしていた。
そんな私は、オンライン生活に慣れるまで、とても時間がかかった。

就職したら絶対に家をでる。
そして、一人暮らしをして、自分の好きなものを、自分の稼いだお金で買って、楽しむんだ。
そう、家族にも宣言していた。

鬱憤を晴らすに晴らせずにいた私は、突拍子もないことを考えていた。
と、今になってわかった。

念願のひとり暮らしをしながらの会社勤めは、とてもじゃないけど
きつかった。
そんなの甘えていると思っていた。
でも、わたしにはやっぱり家族がいなきゃダメなんだと気付いた。

ケンカもするし、イラッとすることもあるけど、
家族がそばにいてくれることが、癒しだったんだと気付いた。

自分は家族に感じる煩わしさを煩わしいと思わずに、人間らしくて面白みがあると捉えることにした。

社会人になってわかったのは、
どこへ行っても、人を煩わしいと思ったりすることは必ずあるのだと
いうことだ。
それは親しい人でも、他人でも、若干煩わしさの程度が違うけど同じ。

自分自身の都合の良いようになることの方が少ない。
今まで、自分の都合通りにならないことは、相手のせいだと思っていたが(なんて未熟なんだ…)お互い様という考えを学んだ。

どうにもならないことに目を向けがちだったが、
どうにかできること(感情のコントロールや人を変えるのではなく、自分が変わることなど)に目を向けることにした。

私は今までどれだけの迷惑を家族にかけていただろう。

社会に出た私は、両親に恩返しをしたい。と思うようになった。

両親への恩返しは、自分自身が元気で笑顔でいること。
一番近くにいて、そして、できることを共にすることだと思った。

実家へ帰ってきてからは、
家事を一緒にやったり、時には自分ひとりでやってみたりして、
少しでも家族の中で役割を果たすようにしている。

転職してから、心身の調子が良い。
学生の頃より、家族といる時間が楽しい。
自分ができること、やってみたいことをしたら、家族が喜ぶ。
そして、私も嬉しいと感じる。
お互いが心地よい。

コロナ禍から、オンライン就活、ひとり暮らし、転職活動を経て、
実家へ帰ってきた。
いつもそばに家族がいる。

わたしはこれからも、家族を思いやっていきたいと思うようになった。

#私の仕事

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