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自分で自分を制止しない

今日はおせち研究という名目で9時間くらいかけて基本の御節料理を作りました。最近は洋食ばかりだったので和食は難しい!そして奥が深い!食事はもちろん美味しいに越した事はないんだけれど、その背景にある「文化」や「伝統」を大事にしたいと思っているので、こういったハレの日メニューはとても好きです。

私は偏食な上に、摂食障害25年選手の大ベテラン。食事中は「食べ方が汚い!」と叱られ続けるので昔は食事の時間が苦手でした。そして今でも箸を上手く扱うことができません。なので和食はなるべく会食でも選ばないようにしていました(どうしても食べなくてはいけない時はひたすら酒を飲む事に徹しました)

長い間、自分で自分を縛るルールを作ってきたような気がします。

・人前で箸を使わない

・人前でこぼれるようなもの(パン屑など)が出る食事を摂らない

・消臭剤を持参しないとトイレに入れない

などです。

が、そんなルールはフランスに行くようになってからは、どうでも良くなりましたw

フレンチは箸は使わなくていいし、フランスパンはボロボロこぼれるし、どこのトイレも綺麗ではなかったからです。

フランス人は食事の量は関係なく、とにかく長く食事の時間を取ります。ひたすらお喋りをします。「パンはこぼれるし、トイレは臭い。当たり前だよ。何を言っているの?」と言われたとき、バゲットの皮と一緒に目からウロコが剥がれてしまったのですw

そして、とても安心した気持ちになれました。

食事の時間が苦手だった私が、今は飲食店のオーナーをしている。

本当に不思議だなぁ…と今でも思います。


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