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『響け!ユーフォニアム』|積み重ねてきたもの、受け継がれるもの

『響け!ユーフォニアム』第3期1クール全13話を観ました。
第3期を観始めてから、過去作も観返そうと思い、1期と2期を観返して、観ていなかった劇場版(総集編以外)も観ました。

当初書いていた感想記事が長くなってしまったので。複数の記事に分割して投稿しました。

当記事はそのうちの一つです。

今回の記事では、『響け!ユーフォニアム』において北宇治吹部が積み重ねてきたものと受け継がれるものについて書きます。



■積み重ねてきたもの、受け継がれるもの

積み重ねてきたもの

3期、久美子の3年生編にして、ようやく北宇治は全国金を取りました。

それは久美子たちの代だけの力ではない、久美子が1年生の時、滝先生が赴任してきた年の晴香先輩とあすか先輩の代の時から優子先輩、夏紀先輩の代を経て、久美子たちの代まで積み上げられたものの成果です。

久美子も最終回で香織先輩と晴香先輩に会った時、「先輩方の積み上げてきたものがあったからです」と言っていました。

全国大会の「一年の詩」の演奏シーンではこれまでの1期から3期、そして劇場版を含む北宇治の3年間での出来事の回想が挟まれました。

それは、人間関係のトラブルであったり、部内外のトラブルであったり、彼女たちの多くの努力であったり。

それらを経て、そして積み重ねてきた。

北宇治が3年間積み重ねてきたもの。

それが久美子の代でようやく成就した。

アニメとしても、ここまで来るまでに9年間かかった。

それだけでも感慨深いものがありました。

受け継がれるもの

そして、北宇治は久美子たちの代で終わりではない。

次の奏たちの代へも続く。

特に象徴的なのは、あすか先輩が久美子に渡した「響け!ユーフォニアム」という曲の楽譜。あすか先輩の父親が作曲した、大事な曲です。

その曲を受け継いだ久美子は2年生や3年生になってからも何かがあると気を落ち着かせるために吹く。

そして、その曲は最終的には真由や奏と一緒に吹き、奏に受け継がれる。
(最初は真由にこの曲を教える事を避けていた久美子が、真由に対して「一緒に吹こう」と言ったところが良かった)

奏が卒業した後もユーフォパートの中で受け継がれていくのだろうなと思います。


以上。

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