毎日超短話282「コロポックル」
花影に隠れた一枚の葉っぱの下に、コロポックルがふたりいる。
雨をしのぐそれは、相合傘のよう。
「雨がやんだら帰るの?」と、ひとりが聞く。
「うん」と、もうひとりが答える。
「止まない雨があればいいのにな」
ふたりの手が触れ合うか合わないか、雨が止んだらわかるのに。
花影に隠れた一枚の葉っぱの下に、コロポックルがふたりいる。
雨をしのぐそれは、相合傘のよう。
「雨がやんだら帰るの?」と、ひとりが聞く。
「うん」と、もうひとりが答える。
「止まない雨があればいいのにな」
ふたりの手が触れ合うか合わないか、雨が止んだらわかるのに。